朝６時







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟ[パンッ]







５分後







ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟﾋﾟ[パンッ]



モソッ……

『……起きなきゃ……』

時間確認……

えーっと……６時５分




６時……５分！？






『や、やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁ
！！！！！！！！』


私は急いでテレビをつける

NAR●TO……

NA●UTO……


『…………終わっ……た…………』


ガクッ


TVから流れるCM


OP曲見逃したぁぁ……



誰だよ、６時にタイマーセットしたままのやつ！！！！


…………私だぁ…………


私は絶望する


録画すればよかった……


こっちでは初のアニメなのに…………


自分のスキルに涙が出るよ……


くそ……


だが、まだEDがある！


それを見てやろうではないか！






２５分後








『ありえねぇ……ED曲無しとかありえねぇ……』



まさかのED曲なし！


テレビ局マジで怨むわぁ……

まあ……いいや

アニメが見れただけマシだ！

今度こそ録画してやる……！！！！




「シャナ、起きたのか」

『あ、ネイト……
おはよう』

「ああ……
あ、そうだ……今日から授業なんだろ？」

『うん
暴れてくるぜ！』

「それは止めろ」

『冗談だって』

ジョークが通じないんだから………

「ならいいんだが……
あ、そうだ……」

『？』

「ほれ、俺からだ
ありがたく受けとれ♪」

渡されたのはこれまたキレイにラッピングされた紙袋

『開けるねー』

私は丁寧にラッピングをとき、中身を取り出す


『おっ！これは…ホルスターではあーりませんか！』

「最後言葉がおかしかったぞ」

『あ、それは気にしない方向で
この前からホルスター欲しかったんだよねー
ありがとう』

「おう！
好きな場所につけるといい」

『おうよ！

それじゃあ……』


カチャカチャ……


私は右太ももと左側の腰にホルスターを着けた


まあ、違和感はあるけどすぐ慣れるだろ


今日は銃を装備せずにホルスターに慣れる訓練をしよっと

ついでに授業だし


土曜日でも学校があることに驚いたのは自分だけの秘密


さて……朝食を作りますか……


『ネイトー』

「ん？」

『朝ごはんはパンにハムエッグ、ポテサラでいい？』

「いいが……俺は腹が空かないぞ………」

『マジで！？』

「ああ
空腹だと伝える信号と満腹だと伝える信号が天使の時に消滅したんだ」

『へぇ……まるでテイ●ズシリーズに出てくる天使みたいだね』

「……まあ、そうかもな
だが、食うことは出来るぞ
味覚は残っているからな」

『へぇ……だったら料理できるね 』

「ああ」

『んじゃ、月曜日と水曜日と金曜日と日曜日よろしく
私は火曜日と木曜日と土曜日するから』

「……わかった……
忘れないように表を作っておこう」

『任せた！
んじゃ、朝食作るよ！』


私は走ってキッチンに向かった

『何分で出来るかわからないクッキングー！
♪テレテッテッテ～テレテッテッテ～テレテッ↑テッ↓テッ↑テッ↓テレテレレ～ーーーーーーーーーーー



テッ↑テッ↓テッ↑テッ↓テッ↑♪ 』


某調理番組の曲を口ずさみながら朝食を作る

３分以上かかったがまあいいや！

ご飯は美味しかったらそれでいいのだ！


『できた！』

ダイニングテーブルに朝食を並べる

『うん、綺麗な見栄え！
ネイトーできたよー』

私はトーストをお皿において椅子に座る


「……旨そうだな……」

『味には自信がある！』

「味って……味付けするような物なんて入ってないだろ！」

『入ってるよ！塩コショウとかマヨネーズとか……』

「少ないだろ！」

『少なくても味付けだ！(ﾄﾞﾔｧ』

私は渾身のどや顔をする

まあ、スルーされたが……



ぎゃあぎゃあ言いながら私とネイトは朝食を済ませた

私服に着替えてこれから学校に向かう

まあ今日はオリエンテーションだから退屈になるのは間違いない


『んじゃ行ってくるよー』


「ああ、行ってこい！」

ネイトに見送られ私は寮を出た


ちなみにネイトが寮にいることは誰も気づいていない

防音構造まじでグッジョブ！










はい、学校に到着

今回は迷わなかった！

奇跡だ！


なのに……









校舎入ったとたん迷った！









さっきまで迷わなかった！って言ってた自分を殴りたい





『クソー……マジで迷ったぁぁ……
マジでここどこだよー！！！！
誰かーヘルプミー！！！！』









シーーーーーーーン……







『泣いてもいいですか？』

静かな廊下に私の声だけが響く





ネイトーーヘルプミーーー！！！！

「呼んだか？」

『！！
ピギァァァァァ！！！！！！！！』


「どっからそんな声だしてんだよ」


ベシッと私の頭をネイトが叩く


『いきなり現れるんじゃねーよー！！！！』

私は半泣き状態でネイトを背負い投げする


「グハッ！
お前が呼んだんだろ！」

『呼んだけどさ！
背後はやめろ！』

やっべぇ……涙腺が決壊したぁ……

「えっ！？シャナ？
大丈夫か？
お腹いたいのか？」

ネイトはオロオロしながら私の肩に触れる

『お腹いたいのか？じゃねーよ！』

私は泣きながら叫ぶ

「えっえっ(^^;)(;^^)
マジでどうした？」

『ビックリしたから涙腺決壊したんだよ、バーカ！！！！』

「バ、バカ！？」

『そうだよ、バーカ！』

「えっ……それは悪かった……
麦チョコやるから泣き止め」

『そんなんで泣き止むかぁ！
あ、でもくれるんならちょうだい』

私は意地で涙をとめた

「単純だな！」

『麦チョコ！』

「はいはい…

テレテテッテテー♪ムーギーチョーコー」

某アニメ要素が出てきたが無視しよう

『……ありがと……』

「えっ……まさか今さっきのスルー？」

『いただきます……


パクっ……


……うまぁ～♪』


麦チョコ作ったお菓子会社マジでグッジョブ！


『うまうま♪』


「……シャナ、授業は大丈夫なのか？」

『……一時間余裕を持ってきたから大丈夫
うまうま♪』

「……」


『あ……無くなった……

ネイトー』

「ん？」

『おかわり』

私は空になった袋をネイトに見せる

「…………」

『おかわり♪』

満面の笑顔でいう

「……もうない」

『……ちっ』


笑顔作戦失敗か……


「あとで買ってきてやるから仏頂面をやめろ」

『よっしゃ！』

「んで……
教室はわかるのか？」

『…………わかんないんだから呼んだんじゃん』

「……そうだったな……

場所は？」

『三階にある第二視聴覚室』

「視聴覚室か……

ちょっと待てよ……？」


ネイトは目を閉じる



「……お前はバカか？」

目を明けながら言った言葉はそれだった


『あ？』

私はネイトをにらむ

「にらむなよ

シャナ、第二視聴覚室はこの隣の教棟だ
何がどうなったら間違える？」

『方向音痴だっていったじゃん』

「あーそういえばいってたな……
ん？でも学校までは迷わなかったんだろ？」

『うん』

「だとしたら、お前は初めて来た場所だけ迷うだけの方向音痴だな
まあ、地図を見たら迷わなくなるから安心しろ
ていうか……方向音痴じゃない」

『それってフォローしてるの？』

「俺的にはフォローしてる」

『ふーん……
んじゃ、そろそろ第二視聴覚室にいくよ
この隣だね！』



隣の教棟♪


隣の教棟♪




『ついたぁぁぁ！』

校内を歩き回ること約１５分


やっと第二視聴覚室についた


先客でもいるのだろうか……ドアが少し開いている



『“失礼しまーす……”』


私は、ゆっくりと部屋に入る


『！！！！

“失礼しましたぁ……”』


なーにも見てないよ？

部屋のなかに猫耳カチューシャを着けた男性がいたってことは見てないよ！


よし、気を取り直して……


『“失礼しまーす……”』

ゆっくりと部屋に入る

ほらね、見間違い

猫耳をつけてる男なんていない


『“すみません、この前入学した者なんですけど……”』

「“あ、ああ……
オリエンテーションだったね…
まだ時間があるから待ってなさい……”」

うわっスッゲー声が震えてるよw

何かあったんだな……うん


えっ？お前は見ただろ？


そんなのは知らん！

記憶にない！←



『“わかりました
席は自由ですか？”』

「“あ、ああ……好きな場所でいいよ”」



好きな場所ね……だったら窓際だ！
日当たりもサイコーだし、もし寝てもバレない！



私は席に座り、ケータイをいじる



今気付いたんだが、電話帳のデータが全て消えていた

でも、画像は全て残っていた


おっふw

リボーンキャラの画像が残ってるw

これは保護だな

あと、ロックをしておこう……



おっ……これは……


私がフォルダの底から見つけたのは前世で撮った親友とのプリクラ


このときの私は雪の結晶を象ったリングネックレスを着けていて、親友は雪の結晶を象ったネックレスを着けていた


プリクラを撮った後私と親友はネックレスを交換した



懐かしいな……

もうあれから２年か……

私は過去の思い出に浸る

思い出に浸ること約１０分



チャイムの音で現実に引き戻された



あ、いつの間にか全員集まってたw



「“皆さんおはようございます
今日はオリエンテーションです
オリエンテーションで１年で受ける授業と実習先を決めます
実習先は第二希望まで
実習先は自由です
１年で受ける授業については……”」

「“私、パルコが説明します”」

先生だったんだ！

やべぇ……全然見えねぇ……











オリエンテーションは約一時間続いた



授業は国語と数学等定番授業の他に射撃、剣術の授業、経済の授業があった



ちなみに実習が１ヶ月ある

それにはやりすぎだろ！と思った

実習先が実家なら寮生活の意味がないようにかんじる……

ちなみに実習先の候補は暗殺部隊ヴァリアーとキャバッローネファミリーの２つにした

理由はヴァリアーは実戦が豊富でキャバッローネファミリーは興味本意で


さて……どっちになるか楽しみだ