短編
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「おはよう。」
低く優しい声に目を開ければ、愛しい人の顔がそこにある。サンタクロースなんかよりも、よっぽど焦がれるその人が。
12月25日の朝。目が醒めると、とろける様な彼の体温に包まれていた。これ以上のプレゼントなんて、何処を探してもきっと無いだろう。
「おはよう。」
じわりと胸の温かくなるのを感じながらそう返せば、菊田は柔らかく目を細める。そのまま身体を抱き寄せられたかと思えば、ゆっくりと唇を寄せられた。食むように口付ける彼もまだ、微睡の延長にいるようで。
温かく柔らかい感触に、また眠りに落ちてしまいそうになる。
平日ど真ん中に当たった今年のクリスマスは、イブの夜にささやかな食事を取り、こうして当日の朝を共に迎えることにした。互いに仕事が繁忙期である事も相まってこういう形になったのだが、しかし、ささやかだからこその幸せというものも、どうやらあるようで。
目を閉じ、半分微睡みながら唇を啄んでいた菊田は、漸く瞼を持ち上げた。こちらも唇が離れたことに目を開けば、未だ眠そうに微笑む彼と目が合う。
「なんで平日なのかな。」
暗に起きたくないと子供みたいな事を言う彼に、つい笑いが
「なかなか悪くないクリスマスだな。」
そう言って穏やかに笑う彼も、感じている事は同じだったようだ。
さて、今日も仕事に出なければ。昨晩はのんびりと過ごしたから、今日は帰りがてら、イルミネーションでも見ながら歩こうか。
仮に適当なスポットが無かったとしても、隣に貴方が居てくれればそれでいい。