JUSTICE(海軍残留if編)
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『・・・・では・・・演習をはじめます』
日課の部隊訓練の後、これも日課時限に当然のように組み込まれたルナの覇気使用による実践さながらの模擬戦
自由参加は変わらないはずなのだが、おそらくワッチについている者以外、非番や休憩のほぼ全員参加しているだろう超満員の甲板
今のところ、覇王色の初撃に耐えられた部下はいないが、意識を失っている時間は短くなっている・・・・ような気がしている
モモンガもルナと手合わせに集中しているので確実ではないが、自身も覇気の威圧に少しずつ慣れてきたと感じているので、部下達も何かしら得ているはずだ・・・と信じたい
「全員散開!気がつけば各々追撃を許可する!」
そうは言ってあるが、目が覚めた後に横槍を入れるものなど・・・いや、入れる隙がないので、海兵達は見学となっている
それでも参加者は減ることはなく、むしろ増える一方だった
ドンッッ!
バタバタバタバタ
「ッ!!」
たったったッ!
部下達が周囲を囲った真ん中から放たれるルナの覇王色の覇気も、威力が上がっているような気もする
本当に才能豊かで伸びしろの計り知れない娘だ
『はぁッ!!』
羽根が風に舞うように、ふんわりと優雅な見た目とは裏腹に、目で追うのが困難な程の速さで、ルナはモモンガの懐目掛けて飛び込んで来て横一文字に刀を薙ぐ
「ふんッ!」
飛び上がり、そのままルナの背後に回ったモモンガは、ルナに向かって刀を振り下ろした
ガチンッ
『ッツ!』
刀と刀でぶつかり合う金属音が船に響く
流石にこの体格差から振り下ろす刀は彼女には重い様で、苦しそうに顔を歪めて歯を食いしばっていた
ドンッッ!
「うッ!」
ジリジリと押し負けるルナだったが、そんな状態から覇王色の覇気を放ってきた
覇気の威力だけでなく回数や頻度も飛躍的に向上している
センゴク元帥の丁寧な基礎訓練の積み重ねの末、毎日演習という形で好きに繰り出すことにより花開いたのだろう
この瞬間に立ち会えたことを、モモンガは、彼女を育てた全ての海兵に感謝したいと思った
刀と刀で鍔迫り合いをする距離で放たれたルナの覇気は、もう既に数回耐えたモモンガの体すら無意識に硬直させる
そして、その隙きを見逃すようなルナではない
『やぁー!!』
ルナは押され気味だった迫り合いを逆手に取り、後ろへ倒れ込無用にして体の力を抜き、後ろへ向かって倒れた
それに続くように競り合いで推し気味だったモモンガは前にかかる重心に従って前のめりになる
ルナは後ろへ倒れながら自身の右脚を思いっ切りモモンガの顎に向かって蹴り上げた
「うォッ!」
崩れた体制ではあったが、寸でのところで首を横へ避け、顎を砕かれるのはなんとか回避した
しかし、ルナの白いブーツのつま先が頬をかすった
今のは本気で危なかった!
ゴンッ!
冷や汗をかいたモモンガだったが、その後のルナの方は無理な体制からの追撃は叶わないようだった
こちらもそんな隙を見逃すはずのないモモンガが、ガラ空きのルナの胴に武装色を纏った掌底がクリーンヒットさせてルナを甲板に沈め、本日の演習は終了となった
『ーーーッ!!・・・参りましたぁ・・』
甲板にぐしゃりと倒れ込んだルナは、少し痛そうに脇腹を抑えながらも、楽しそうに笑いながら降参した
花が綻ぶような笑顔とはこういう事を言うのだろう
モモンガは、甲板に転がったまま笑うルナに胸がときめくのを感じた
「怪我はないか?少し強めに入った気がしたが・・・」
そう言ってルナの前に膝をついてモモンガが覗き込む
きゅん
ポンッと音がしそうなほど身体を震わせたルナは顔を真っ赤にして固まってしまった
『・・・』
「どうした!?」
いつもなら手を差し伸べる前に、すたッと立ち上がるはずのルナが、甲板に倒れ込んだままこちらの呼びかけに応じない
「どこか怪我をしたのか!?痛いところは!?起こすぞ!!」
ぐいっと力強く、しかしあくまでも優しく抱き起こすモモンガ
きゅん!
モモンガの逞しい腕と近くなった顔にルナは零れそうなほど目を見開いた後、顔を真赤にして泣きそうに歪めて震え始めた
『・・・・・やっぱり、モモンガ中将凄すぎるーー!!』
小動物のように庇護欲を擽るルナの仕草にドギマギとしているのを全く顔に出さず、心配そうに覗き込んだモモンガ
その心を弄ぶように、うるうると愛らしく潤ませた瞳で見上げてルナは叫んだ
「はァーーー・・・休憩にしよう」
何がそんなに彼女の心に刺さったかは分からないが、あの日から突然、彼女がモモンガに、対して黄色い悲鳴をあげ始めた
モモンガは嬉しいよりも、今は困惑の方が勝っていた
海に落ちたことは初めてではないだろうし、窮地を救ってくれた人も今までにいただろう
“何故自分なんだ”
モモンガは好意を嬉しく思う反面、困惑して頭を抱えた
きゅん!
『“寡黙なモモンガ中将もカッコいい♡♡”』
悩むモモンガを至近距離で見つめながらルナはときめきがどんどん加速していた
日課の部隊訓練の後、これも日課時限に当然のように組み込まれたルナの覇気使用による実践さながらの模擬戦
自由参加は変わらないはずなのだが、おそらくワッチについている者以外、非番や休憩のほぼ全員参加しているだろう超満員の甲板
今のところ、覇王色の初撃に耐えられた部下はいないが、意識を失っている時間は短くなっている・・・・ような気がしている
モモンガもルナと手合わせに集中しているので確実ではないが、自身も覇気の威圧に少しずつ慣れてきたと感じているので、部下達も何かしら得ているはずだ・・・と信じたい
「全員散開!気がつけば各々追撃を許可する!」
そうは言ってあるが、目が覚めた後に横槍を入れるものなど・・・いや、入れる隙がないので、海兵達は見学となっている
それでも参加者は減ることはなく、むしろ増える一方だった
ドンッッ!
バタバタバタバタ
「ッ!!」
たったったッ!
部下達が周囲を囲った真ん中から放たれるルナの覇王色の覇気も、威力が上がっているような気もする
本当に才能豊かで伸びしろの計り知れない娘だ
『はぁッ!!』
羽根が風に舞うように、ふんわりと優雅な見た目とは裏腹に、目で追うのが困難な程の速さで、ルナはモモンガの懐目掛けて飛び込んで来て横一文字に刀を薙ぐ
「ふんッ!」
飛び上がり、そのままルナの背後に回ったモモンガは、ルナに向かって刀を振り下ろした
ガチンッ
『ッツ!』
刀と刀でぶつかり合う金属音が船に響く
流石にこの体格差から振り下ろす刀は彼女には重い様で、苦しそうに顔を歪めて歯を食いしばっていた
ドンッッ!
「うッ!」
ジリジリと押し負けるルナだったが、そんな状態から覇王色の覇気を放ってきた
覇気の威力だけでなく回数や頻度も飛躍的に向上している
センゴク元帥の丁寧な基礎訓練の積み重ねの末、毎日演習という形で好きに繰り出すことにより花開いたのだろう
この瞬間に立ち会えたことを、モモンガは、彼女を育てた全ての海兵に感謝したいと思った
刀と刀で鍔迫り合いをする距離で放たれたルナの覇気は、もう既に数回耐えたモモンガの体すら無意識に硬直させる
そして、その隙きを見逃すようなルナではない
『やぁー!!』
ルナは押され気味だった迫り合いを逆手に取り、後ろへ倒れ込無用にして体の力を抜き、後ろへ向かって倒れた
それに続くように競り合いで推し気味だったモモンガは前にかかる重心に従って前のめりになる
ルナは後ろへ倒れながら自身の右脚を思いっ切りモモンガの顎に向かって蹴り上げた
「うォッ!」
崩れた体制ではあったが、寸でのところで首を横へ避け、顎を砕かれるのはなんとか回避した
しかし、ルナの白いブーツのつま先が頬をかすった
今のは本気で危なかった!
ゴンッ!
冷や汗をかいたモモンガだったが、その後のルナの方は無理な体制からの追撃は叶わないようだった
こちらもそんな隙を見逃すはずのないモモンガが、ガラ空きのルナの胴に武装色を纏った掌底がクリーンヒットさせてルナを甲板に沈め、本日の演習は終了となった
『ーーーッ!!・・・参りましたぁ・・』
甲板にぐしゃりと倒れ込んだルナは、少し痛そうに脇腹を抑えながらも、楽しそうに笑いながら降参した
花が綻ぶような笑顔とはこういう事を言うのだろう
モモンガは、甲板に転がったまま笑うルナに胸がときめくのを感じた
「怪我はないか?少し強めに入った気がしたが・・・」
そう言ってルナの前に膝をついてモモンガが覗き込む
きゅん
ポンッと音がしそうなほど身体を震わせたルナは顔を真っ赤にして固まってしまった
『・・・』
「どうした!?」
いつもなら手を差し伸べる前に、すたッと立ち上がるはずのルナが、甲板に倒れ込んだままこちらの呼びかけに応じない
「どこか怪我をしたのか!?痛いところは!?起こすぞ!!」
ぐいっと力強く、しかしあくまでも優しく抱き起こすモモンガ
きゅん!
モモンガの逞しい腕と近くなった顔にルナは零れそうなほど目を見開いた後、顔を真赤にして泣きそうに歪めて震え始めた
『・・・・・やっぱり、モモンガ中将凄すぎるーー!!』
小動物のように庇護欲を擽るルナの仕草にドギマギとしているのを全く顔に出さず、心配そうに覗き込んだモモンガ
その心を弄ぶように、うるうると愛らしく潤ませた瞳で見上げてルナは叫んだ
「はァーーー・・・休憩にしよう」
何がそんなに彼女の心に刺さったかは分からないが、あの日から突然、彼女がモモンガに、対して黄色い悲鳴をあげ始めた
モモンガは嬉しいよりも、今は困惑の方が勝っていた
海に落ちたことは初めてではないだろうし、窮地を救ってくれた人も今までにいただろう
“何故自分なんだ”
モモンガは好意を嬉しく思う反面、困惑して頭を抱えた
きゅん!
『“寡黙なモモンガ中将もカッコいい♡♡”』
悩むモモンガを至近距離で見つめながらルナはときめきがどんどん加速していた