「条件は電伝虫にて話した通りじゃ」

「乗るのはお前とそのヘビだけだな
“大監獄インペルダウン”へ立ち寄りたいという話なら、上の許可はなんとかおりた・・・
本来“七武海”とて海賊は一切近づけてはならん場所だ
今回は特例、時間もない
長居はできんぞ、さァ乗れ！」

そう言って、海王類から大きな肉の塊を持って軍艦に乗り込んだモモンガ
ルナはモモンガの後ろに静かに控えて九蛇海賊団と対峙していた
大きなヘビの頭の上から、ボア・ハンコックとヘビ一匹が軍艦に降り立つ

「待ったかいはあった
これでなんとか任務は果たせそうだな
まずはクルーの石化をなんとかしてもらえないか
・・・こいつら、死んだのか？」

乗り込んできたハンコックを見て、ようやく安心したのか息を吐きながらモモンガが呟いた

「・・・・・目覚めよ・・ふぅ！」

ハンコックは石化したクルーたちに息を吹きかける
その瞬間、石のように固まっていたクルー達が一瞬で元に戻り、全員、ドタドタと２、３歩前につんのめって倒れた

「「「ん？？あれ？？」」」

彼らからしたらハンコックのメロメロメロウを食らった瞬間から今まで時が止まっていたように記憶がない様子でキョロキョロとしてあた

「船を出せ！バカ共・・・！」

モモンガは呆けるクルー達に喝を入れた

『よかった！みんな生きてる・・』

この情けない者達が自身の部下だと、できれば信じたくないとモモンガは額に手を当ててた
ルナは嬉しい気持ちが溢れているようで、目を潤ませて口元に手を当てている
状況を理解できていない昨日の昼間のまま時間が止まっていたクルーたちは全員ポカンとしたまま甲板に膝をついたままだった

「さっさと出港準備にかかれ、バカ共！」

『みんな無事でよかった！』

モモンガの号令にクルー達はわらわらとそれぞれの持ち場へ散っていき、それを見ていたルナは胸をなでおろした