JUSTICE(海軍残留if編)
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『モモンガ中将!どうして止めるんですか!』
「加勢できぬ状態で、お前が単身乗り込むことを私が許可すると本気で思ってるのか?!」
刀を持って欄干に足をかけたまま、悔しそうにこちらを向いたルナは恨めしいかおをしていたが、こちらの返答にはぐうの音も出なかったらしく、愛らしい眉毛をしゅんと下げて困った顔をした後、大人しく刀を鞘に納め、身体ごとこちらを振り返った
『むぅ・・私!カチコミ要員だっていったのに!!それより止血!!救急箱を持ってくるのでそのまま待っててくださいね!』
こちらに踏み出した時にはまた不服そうな顔をして、そう言ったルナは、絶対動いちゃだめですよ!と続けて、方向転換をしてモモンガの返事を待たずに艦内へ消えて行った
「・・・・あれは冗談ではなく本気で言ってたのか」
任務付与された元帥との会話や、出向前の挨拶を思い出したモモンガはため息を付きつつ苦笑した
「じゃぁ・・行きますよ!321」
ズボッ
「ッッく!」
『はい!モモンガ中将ここ抑えて!包帯巻きます』
「ぁあ、世話をかけた」
甲斐甲斐しく手に包帯を巻きつけるルナ
それを見下ろしながら、モモンガは感謝を伝えた
『この傷!めっちゃくちゃ深いです!こんなに思いっきり刺すなんて・・・』
キュッと眉毛を寄せてルナはまるで自分が負傷したかのように辛そうに顔を歪めた
「ハンコックのメロメロの攻撃を交わすには思いきり気を逸らすしかないと思ってな・・・」
『それにしたって・・・あ!そういえば!やましい心が石化させるって言ってましたね!
やましい心があったんだ!
モモンガ中将のエッ「無害なお前の方がおかしいんだぞ!奴らも石化しないことに驚愕しておっただろう!!」
ルナが言い切る前に、モモンガが焦った様子で台詞を被せて発言を強制的に止められた
『子猫を蹴り飛ばすような人に魅力なんて感じませんでした・・・・よし!できた!とりあえずご飯にしましょう?お肉なら食べ放題です!』
「そういえば・・・大事な人を傷つける奴は美しくもなんともないと言っていたな・・だ、大事な人とは・・私のことなのか?」
不意にルナの言葉を思い出したモモンガが、顔を赤くしながら、眼の前にいる救急箱を片付けるルナに聞いた
『もちろんです!モモンガ中将のこと私、大好きです!もちろん石化した皆さんのことも大好きですが』
「す、好きって、私のことをか・・・!」
ルナの言葉に顔を真っ赤にして慌て始めるモモンガ
『あ・・・・・』
ルナの方も自身の発した言葉に気がついて顔が真っ赤になる
『あ、あの、す、好きって言うのは・・・』
「あーー・・わかっとる!今どきの若者はLikeの好きを積極的に伝えるそうだな。勘違いしたりせんから安心し『勘違いじゃありません!!!』ッッ!」
ルナが真っ赤になりながらも一生懸命気持ちを伝えようといていたのを強制的に遮ったのはモモンガだったが、否定を重ねるモモンガに更に言葉を遮ったのはルナ
顔を真っ赤にして告白した
「・・・・」
『・・・本気で好きです・・・あの・・・ラ、LOVEの方で好きです』
モモンガの前でキュロットパンツの裾をギュッと握って真っ赤な顔をこちらに向けていた
モモンガも顔に熱が集まるのをに感じた
「あ、ぁあ、そうか・・・ありがとう」
何に対しての謝意か、自分で自分に突っ込みながらゴホンと咳払いをして時分を落ち着かせようとルナから目を逸らした
『モモンガ中将はお付き合いされている方はいらっしゃいますか?』
真っ赤な顔に目を潤ませて小さく首を傾けたルナ
「うッ!いない!誰とも付き合っとらん!!」
モモンガはルナから距離を取るように後ろへ仰け反って腕で顔を隠すようにして叫んだ
上目遣いに潤んだ瞳は危険過ぎる
心臓が破裂せんばかりに脈打っているのを感じながらモモンガはルナを視界の端で見た
『好きな人はいますか?』
神に縋るようにルナはモモンガに更に質問した
「な!?」
『モモンガ中将は好きな人はいますか?』
離れた分だけ近づくように背筋を伸ばしたルナ
「あ、い、いや・・・」
目の前にいる、と言う勇気が出ず口をパクパクとさせて言い淀むモモンガ
『あの!も、もし、好きな一人がいなくて・・・私でもよければ・・・・いえ、わ、私をモモンガ中将の彼女にしてください!!』
膝立ちになって胸の前で拳を作って、ルナはモモンガに告白した
「すまない!」
ルナの肩を無傷の方の手で押し返したモモンガの声が甲板に響いた
『・・・ッ』
清水寺から飛び降りるつもりの覚悟で言った告白はどうやら玉砕してしまったらしい
握っていた拳を解いてタラリと重力に任せて下げた
「・・・意中の女子に告白させてしまうような情けない私を許してくれ!」
『???』
モモンガの言葉にポカンとした顔で見上げるルナ
顔の周りは疑問符だらけのようだ
「君が私を想うより・・・・以前から、私は君に好意を抱いていた!・・・ら・・LOVEの意味でだ!君の声を聞くと心が弾んだし、君の笑顔が見られると自然と私の心が癒やされた。挨拶程度でも会話ができた時には良いことがあったのかと回りに聞かれるほど機嫌が良くなっていたし、今回の任務も嬉しくて、嬉しくてドキドキしっばなしだった」
『・・・・え?』
真っ赤な顔で叫ぶように告白するモモンガに理解が追いつかないルナ
瞬きも忘れてしまったかのようにモモンガを見上げて固まっている
「海に落ちて意識がないルナを見た時は、心臓が止まりそうなくらい心配したし、その後から私に黄色い声援を送り始めた事に照れくささと嬉しさが溢れていた。だが私は臆病で・・・ルナの好意を素直に受け取ることができずに・・・君から言わせてしまった私を許してくれるか?」
肩に置いていた手をするりと頬まで滑らせて、モモンガは弱々しく質問した
ルナがその手に持ち上げられて視線を上げると、今にも涙を溢れさせそうな悲しげな目をしたモモンガの視線とかち合った
『・・・・告白って、モモンガ中将からしないといけないことなんですか?私、初めてだから手順がわからなくて』
私こそ、ごめんなさいと優しく笑いながらルナはモモンガの手に頬ずりした
「・・・・はは!ただの年増男のちっぽけなプライドだな・・・改めて、ルナ、君を慕っている、
私と交際してもらえないだろうか」
モモンガの質問に、ぱぁッっと輝くような笑顔を浮かべたルナはよろしくお願いします!と言ってモモンガの胸に飛び込んだ