PROMISE(本編)
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コンコンコン
「・・・ルナ大佐?私だ
上がっているか?」
「はーーい!開けます!」
パタパタパタと部屋履き用のスリッパの音が近づいてきた
ガチャッ
「モモンガ中将!これ、勝手に選んじゃいましたが借りちゃって大丈夫ですか?」
そう言ってドアを開けたルナは、モモンガのワイシャツを着て、両腕を広げて見せた
腕を何回も折っているが、肩幅からして大き過ぎるそれはボタンを上まで留めていても・ルナの片方の肩からずり落ちかけていた
“こ、これが青雉の言っていた彼シャツの威力ッッ”
付き合ってない
「お、おい!まさか鍵をかけずに入浴したのではあるまいな!?」
ギリギリ顔に出さずにすんだ
以前、青雉と共に任務に向かっている際に、彼が「ねぇねぇ、ちょっと聞いてくれるぅ?彼女がさァー俺のワイシャツ1枚で歩いてるときのあの可愛さ!堪らんよね〜!」等と同意を求めてきたが、気のない返事をすると道中どころか任務対象の海賊共にまでモモンガにロマンがない等と言っていたのだ
あの時はうっとおしくて手が出る一歩手前位までムカついたが、ルナの姿をみて突然思い出した上、今なら激しく同意ができる・・・などと馬鹿げたことを思っている
「え?だってここ、モモンガ中将のお部屋ですし?誰か入ってきたらわかりますよ!裸で出てきたりしません!
それよりこれ、お気にのやつとかじゃないです?着替えた方がいいです??あ、もう入ってもらって大丈夫です」
そう言ってモモンガを部屋の中へ促した
「はァーーーそういう問題ではないのだが・・・あァ・・・いや、着るのは別にどれでもかまわない
一番小さい支給服も2セットあったので持ってきてみた
あとで着てみてくれ
サイズが合えば遠慮なく使っていい
将校用のコートは、私のではサイズが合わなすぎるな、帰港するまでどうする?
私の予備は好きに使ってもかまわない」
「んんー、なくて困るものではないので、引きずり回して汚しちゃうし遠慮しておきます!」
「使いたければいつでも使ってかまわんからな」
「ありがとうございます!モモンガ中将、デスクワーク途中だったんですね
騒がしくして邪魔してしまってましたか??すみません」
「いや、なにをしているのか気になったんで、切りのいいところで切り上げて見に行っただけだ
邪魔はしてない
さっきも行った通り、色んな人からの助言指導を受けることは良い刺激だと私は思っている
それは私自身にも言えることだから、手合わせの件も私のためにもなっている
ありがとう、ルナ」
「えへへ!こちらこそありがとうございます!私、訓練で一対一で戦うと激弱だったんです
だからガープ中将の七光りとかセンゴク元帥の依怙贔屓だとか言う人いたんですけど、海賊捕まえる気持ちで“敵を沈黙させる”ことを目的にやればいいんだって、今回モモンガ中将に教えてもらいました!わたし、これで練習もいつもの本番みたいに戦えそうです!」
そう言って拳を作っているルナはぶかぶかのモモンガのワイシャツを着ている
「・・・・可愛ぃ」
付き合っていません
「え?」
「・・えッあァ、デスクワークの続きをせねば、だな!
ルナはソファーか私の使ってるもので良ければベッドでしばらく休みなさい
あれだけの血濡れ、着ていたものは全部洗ったんだろう?流石にその姿では、うちは男所帯、お前になにかあったらいかんので下着だけでも乾くまで小休止だ」
「でも・・・モモンガ中将の方が休んでないのに」
「・・ルナが昼寝してくれれば、今のこののどかな日和の中で私の仕事が捗り、夜はゆっくり休めると思っているのだがなぁー」
「やります!今寝ます、眠くなりました!モモンガ中将、ソファお借りします!おやすみなさい・・・・・・すぅーーーー」
「・・早ッ」
私のために、素直に寝てしまった
家族のため、仲間のため、友達のためと言えば何でも信じてしまうようなルナ
騙されないか心配でならない
こうしてルナ影から見守る者たちが着実に増えていくのだ