「ストレッチ・・・」

モモンガの心の内を全く知らずに、ルナは、未だモモンガからの言葉から立ち直ることが出来ずにいた

放おっておいたらいつまでもこのままでいそうなルナの腹に手を回して抱え、モモンガは甲板へ降りた

「いつまでも凹んでいるな　何事も鍛錬と経験の積み重ねだ」

「でも私はストレッチ程度・・・！」

がーーーんがーーーんっと見事な落ち込みを見せるルナ

「私のその歳の頃よりも余程強いぞ　そんなに落ち込まなくて良い
流石は元帥とガープ中将に喧嘩を売るだけのことはある
しかし、戦闘中、何があっても絶対に気を抜くな！
どんなに強いやつでも隙を見せることは命取りだ」

そう言ってモモンガの腕で干された洗濯物みたいになっているルナを細い腰に手を添えて真っ直ぐに立たせて甲板に足をつけてやる

「隙・・確かに、距離をとったことで一瞬気を抜きました・・・ありがとうございました！明日はモモンガ中将に刀を抜かせてみせます！」

「明日もやるつもりか・・・」

そうは言ったが、モモンガのアドバイスを素直に受け入れ、９０度に腰を折って礼をとるルナはとても好感が持てた

「「「健気なルナ大佐も可愛いーーｶﾜ(・∀・)ｲｲ!!」」」
「センゴク元帥とガープ中将に喧嘩売ったってよ！」
「それであんなぐるぐる巻きになってたのか！！」
「あの二人相手にしたら戦う前から失神してるって！」
「頑張るルナ大佐好きィィ(・∀・)ｲｲ!!」




「貴様らは持ち場へ戻れぇぇえ！！」



「「「ひええええ！サーイエッサー！！」」」

モモンガの一喝に蜘蛛の子を散らす様に海兵たちは散っていった

「モモンガ中将の部隊の人たちはいい人たちばかりですね！」

きっとモモンガ中将の人柄だろうなーなどと言っている呑気なルナと、船内へ駆け込んでいく己の部下を見ながらモモンガは盛大なため息をついた

「はぁーーーーハンコックの能力で全滅せんか心配になってきたわ・・・」





モモンガの苦悩はまだまだつづく