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♪♪純真無垢な想『だめッッッ!!』モガッッッ
「!!ルナ!?」
「・・・!」
コビー達に遅れて飛び込んできた人物にモモンガは少し上擦った声が出た
髪を複雑に2つに結って短いワンピースを来てウタよりも頭一つ小さいその姿は見慣れない格好をしているが確かにルナだった
藤虎もルナがステージに降り立つまで、気配に気が付かなかったようで、一瞬警戒した様子だったが、その正体がわかると少し驚いている
ルナはウタの正面に降り立ち、両手で少し高い位置にあるウタの口を塞いでいた
背伸びをしているのでスカートの裾が引っ張られて下着が見えてしまうのではないかと、イケナイとは思いつつ一瞬そちらへ視線が行くと自身のトレードマークのストラップがチラリと見えてワンピースではなく裾の長いパーカーだったのだと気がついた
恐らく少し頬が赤くなってしまっただろうが、薄曇りの雨の中で、こんな緊迫した空気の中でモモンガの顔をマジマジと見ている者などいないだろうから誰にも気づかれていないだろう
「モガモガモガモガ!!!」
モモンガが一人そんな事を考えている目の前で、ウタはルナの手を離そうともがきながらなにか騒いでいた
しかし、身体能力ではルナの方が上のようで、ルナは器用にウタの動きに合わせてウタが歌うのを阻止している
『ウタ!!私・・・ルナだよ!!覚えてる?』
ルナはウタに呼び掛けた
「・・・!!フガフガ(ルナなの)?」
言葉にならない声で怒っていたウタだったが、ルナの言葉に一瞬考え込んだ後にうさぎの耳の様な結った髪をピンッと立てて驚いた表情をした
この2人は恐らく顔見知りだとモモンガは確信した
『うん!ルナだよ!ウタ!久し振りだね!!え、っと、・・これはウタの能力だよね・・?何があったか教えて?私、ウタを助けたい!』
ルナは驚くウタににこやかに、とても嬉しそうにそう言った
ウタもその言葉に嬉しそうに目を輝かせて頭一つ分小さなルナを見た
しかし次の瞬間には悲しそうに諦めた顔に変わり、一瞬でその輝きは消えモモンガは再び臨戦態勢をとった
「・・・・・もぅ・・・・遅いよ」
そう言ってウタはそのままガバッとルナを抱き込むようにして覆い被さった
「ルナ!!!」
モモンガが焦った声でルナの名前を叫ぶ
「ーーーー」
ガシャッ
ウタは抱き締めたルナに囁いた後、離れざまにルナのヘッドフォンを奪って後ろに大きく跳躍した
『あっウタッッッ!』
♫♫独りぼっちには飽き飽きなの♫♫
♫♫繋がっていたいの♫♫
『ぁ・・・だメ・・・』
かくん
「ルナーーーー!!!」
ウタの方へ手を伸ばした体制のまま、壊れたビスクドールのように崩れ落ちるルナをモモンガが抱きとめた
♫♫順心無垢な思いのまま♫♫
♫♫ラウドアウト♫♫
ウタはその様子をチラリと確認した後、ルナから奪ったヘッドフォンを、ポイッと海へ投げ捨ててウタカタララバイを熱唱する
歌に合わせるようにして操られたコビーとヘルメッポ、そしてヘッドフォンを奪われた海兵達がモモンガ達に襲いかかる
モモンガは素早く軽々と片手でルナ抱き上げ、襲い来る者達に応戦を開始した