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バタバタバタバタバタ・・・ガチャガチャカチャン
ボタボタボタボタ・・・バタン!
キュッキュッ・・・・ザーーーーー・・・
「ルナ?聞こえるか?ルナ!!」
ここは軍艦の艦長室と副艦長室にのみ設置されている館長室の方のシャワー室
狭い空間にモモンガの焦った声とシャワーの音が響いた
モモンガはルナを抱えて軍艦に走って戻ってきたのだ
能力者にとって海水は毒のようなもの
脱力感いっぱいでは意識も戻るまいと思い連れてきたのだ
もちろん現場を離れる許可は藤虎から得てきた
というか、ルナを抱えて藤虎の前に立ったモモンガに何も言わずに「行きなさい」と言葉をかけてくれた
早く現場に戻らなければという焦りもあるが、それよりもウタウタの能力を受けたルナが本当に大丈夫なのかという焦りでいっぱいだった
「帰ったら一緒に新しくできたケーキ屋に行くんだろう?いつも頑張っているから好きなだけ注文しなさい・・・2人で半分こにして、全種類を制覇しようじゃないか!!!・・・だから・・・ルナ・・帰ってきてくれ!!」
固定されたシャワーヘッドから出るお湯に、ルナを満遍なく当たるように横抱きにしながら、モモンガは思ったことをどんどん話しかけた
任務の途中でこんなにも心を乱してしまっている自分に情けなさを感じる
こんな事で狼狽えていては海軍中将として示しがつかない
「コビー大佐やヘルメッポ少佐と仲がいいのは重々承知しているが、本当は彼らにあまり触れてほしくない!・・・いや、誰にも触られたくない!」
思考まで情けないものになってきてしまった
ルナの頬を無骨な手で優しく、触れたら崩れてしまう雪の結晶のように大切そうに撫でるモモンガ
同期で同所属、四六時中一緒にいる彼等に本当はいつも嫉妬している
気がついていないのはルナ・・とコビー大佐くらいだろう
ヘルメッポ少佐はモモンガにビクビクしながら気を遣ってその場を離れようといつも必死になっている様子だし、自身の同僚上官達には揶揄われているからバレている
本当は親子ほども年の離れた恋人にはいつも余裕でいたいと言うのに
全く上手くいかない
“触れたい”
“強く抱きしめたら折れてしまいそうなこんな小さな体で”
“なんて愛おしい”
“この距離がもどかしい”
“可愛い”
“守ってあげたい”
“おいて行かないでくれ”
思考も言葉もルナことしか見えない、考えられなくなっていた
ルナに私的に触れる場合は、基本的に許可を取ってきた
ルナにはいつも『いつでもなんでもどこでもどうぞ!』と等と言われているが、なんとなく自分なりのケジメのつもりだった
しかし、今はどうしようもなくルナに触れたかった
ルナを抱き締めて触れている部分の服すらも、もどかしかった
モモンガの目は、シャワーのお湯がとめどなく流れ落ちるルナの顔に、水滴が乗るほど長いまつ毛に、小川のように流れる鼻筋に、そして意識を失っていても新鮮なチェリーのように美味しそうに色づく可憐な唇に吸い寄せられるように近づいた
「頼む・・・ルナ・・俺は・・君を愛し『ウタぁッッッッッ!』
「うぉわッッ!?」
鼻先が触れた瞬間、突然大声で叫んだルナと、それに驚いたモモンガの声が狭いシャワールームに反響した
ザーーーーザーーーーー・・
ザーーザーーー
『・・・・あ、れ?わたし・・・』
天井から照らす灯りが眩しくて目を細めるルナ
いつかの既視感を覚える暖かさと湿度
そして覚えのある安心感を覚える力強い腕の感触
「ルナ?大丈夫か?ルナ!!?」
眩しいほどの光をを遮っていたのはやはりモモンガの顔だった
目をシパシパさせたルナはいつもより近い距離のモモンガにこてんっと首を傾げた
『モモンガ・・・ちゅーじょぅ?・・・あれ・・・・?はっ!?ウタは??ちっちゃいウタはどこに?』
目を細めてモモンガの顔を確認した後、はっとした顔をしたルナは顔を上げてキョロキョロと周りを見回した
「ちっちゃいウタ?どういうことだ?ルナ?」
モモンガはうわ言のように呟くルナの言葉を拾った
そしてルナの頬に手を添えてゆっくりとした口調で質問した
久しぶりに顔を合わせたこともあり、慈しむようにルナ頬を撫でながら目線をしっかり合わせてルナの答えを待つ
『あ・・・よく・・・わからないのですが、真っ暗な中で子供の時のウタが泣いていたんです・・・エレジアでみんな死んでしまってシャンクスに騙されたって・・・泣いてました・・・・』
そう言ったルナ自身も目に涙をいっぱいに溜めて小さく力なく呟いた
モモンガは混乱するルナを落ち着かせようと何度も何度もルナを優しく撫でる
ウタウタの能力だろうか
意識を失っている間にルナは子供の頃のウタ、つまりウタの精神と交信したということだろうか
モモンガはルナの言葉から得た情報を思考しながらルナをギュッと抱き締めてルナの髪を撫で続けた
『ありがとうございます、落ち着きました』
そう言って己の頬を撫でていたモモンガの大きな大きな手にルナは自分の手を添えて、モモンガの掌に頬を擦り寄せた
「・・ヘッドフォンを取られて崩れ落ちた時は本当に愕然とした・・・・君を・・・永遠に失ってしまうかと・・・・」
モモンガはそう言って、泣きそうになった顔をさらに苦しそうに歪めた
そしてゆっくりとルナに顔を近づけた
『・・・ごめんなさい・・・心配させてしまって』
ルナもモモンガに顔を近づけて、お互いの額をそっと、でもしっかりとお互いの存在を確かめるようにくっつけた
視界いっぱいに映ったルナの顔も泣きそうに歪んでいた
『でも、ウタのことも大切で、・・・ウタはあの時“アンタはこっちに来なくていいよ”って言ったんです!・・・私は、みんなも・・・・・ウタも助けたい!!』
ルナの言葉に、モモンガは深い深い溜め息を零した
モモンガに対しての謝罪は嘘ではないだろう
だが、この謝罪にはそれ以外の感情も含まれている
“心配させてすまないが、歌姫を助けたい気持ちも捨てることはできない・・・”
そう言った気持ちも含んだ謝罪
更に言えばこれからまた心配をかけるが許してほしいという意味もありそうだ
雨に濡れた可哀想な仔犬のような顔をしてこちらを見ている愛おしい恋人は、私以上の頑固者で、意外と全てを諦められないワガママをいうコだったことをモモンガは思い出た
そしてモモンガは、もう一度諦めたように苦笑の混ざった溜め息を零す
「はぁ・・・終わったら全て話してくれるか」
小さな顔を己の大きな両手で包みこんで、モモンガはルナに言った
『ふふふ!それ、どっちかが死んじゃうフラグですって!』
ルナは自身を包むモモンガの大きな手に手を添えて楽しそうに笑った
「む!そうだったな・・・」
バスルームにルナの笑い声が響いて、つられてモモンガも少し笑う
そして2人は改めて真剣な顔で向き合った
『約束します。モモンガ中将の気になることは全部話します!だから絶対、全部全部解決してお話しましようね!!』
「ああ!約束だ!!」
温かいシャワーの音と湯気の中で2人は微笑みあった
『モモンガ中将!服、借りますね!!』
「うわぁぁぁあ!!年頃の!女子が!!!男の前で裸で歩き回るんじゃない!恥じらいを持ちなさい!!」
善は急げと、モモンガの腕から飛び降りて先にシャワールームから飛び出したのはルナ
部屋を水浸しにしないようにとの配慮だろうが、脱衣場で服を脱ぎ捨てて、バスタオル1枚でモモンガの艦長室の洋服棚を漁り始めた事にモモンガは顔を真っ赤にして叫んだ
シャワールームと脱衣場の扉も執務室へと続く扉も開けっ放しのまま、脱衣場で服を脱ぎ散らかしたルナにモモンガは慌てて視線を逸らす
しかし反らした視線の先には脱衣場の脱ぎ捨てられた服
「脱ぎ散らかしたままにするんじゃない!」
その間からちらりと見えてしまった白と紫のフリルの付いた可愛らしい下着に目が行き、思わずシャワールームからお母さんのようなセリフを叫んでしまった
ボタボタボタボタ・・・バタン!
キュッキュッ・・・・ザーーーーー・・・
「ルナ?聞こえるか?ルナ!!」
ここは軍艦の艦長室と副艦長室にのみ設置されている館長室の方のシャワー室
狭い空間にモモンガの焦った声とシャワーの音が響いた
モモンガはルナを抱えて軍艦に走って戻ってきたのだ
能力者にとって海水は毒のようなもの
脱力感いっぱいでは意識も戻るまいと思い連れてきたのだ
もちろん現場を離れる許可は藤虎から得てきた
というか、ルナを抱えて藤虎の前に立ったモモンガに何も言わずに「行きなさい」と言葉をかけてくれた
早く現場に戻らなければという焦りもあるが、それよりもウタウタの能力を受けたルナが本当に大丈夫なのかという焦りでいっぱいだった
「帰ったら一緒に新しくできたケーキ屋に行くんだろう?いつも頑張っているから好きなだけ注文しなさい・・・2人で半分こにして、全種類を制覇しようじゃないか!!!・・・だから・・・ルナ・・帰ってきてくれ!!」
固定されたシャワーヘッドから出るお湯に、ルナを満遍なく当たるように横抱きにしながら、モモンガは思ったことをどんどん話しかけた
任務の途中でこんなにも心を乱してしまっている自分に情けなさを感じる
こんな事で狼狽えていては海軍中将として示しがつかない
「コビー大佐やヘルメッポ少佐と仲がいいのは重々承知しているが、本当は彼らにあまり触れてほしくない!・・・いや、誰にも触られたくない!」
思考まで情けないものになってきてしまった
ルナの頬を無骨な手で優しく、触れたら崩れてしまう雪の結晶のように大切そうに撫でるモモンガ
同期で同所属、四六時中一緒にいる彼等に本当はいつも嫉妬している
気がついていないのはルナ・・とコビー大佐くらいだろう
ヘルメッポ少佐はモモンガにビクビクしながら気を遣ってその場を離れようといつも必死になっている様子だし、自身の同僚上官達には揶揄われているからバレている
本当は親子ほども年の離れた恋人にはいつも余裕でいたいと言うのに
全く上手くいかない
“触れたい”
“強く抱きしめたら折れてしまいそうなこんな小さな体で”
“なんて愛おしい”
“この距離がもどかしい”
“可愛い”
“守ってあげたい”
“おいて行かないでくれ”
思考も言葉もルナことしか見えない、考えられなくなっていた
ルナに私的に触れる場合は、基本的に許可を取ってきた
ルナにはいつも『いつでもなんでもどこでもどうぞ!』と等と言われているが、なんとなく自分なりのケジメのつもりだった
しかし、今はどうしようもなくルナに触れたかった
ルナを抱き締めて触れている部分の服すらも、もどかしかった
モモンガの目は、シャワーのお湯がとめどなく流れ落ちるルナの顔に、水滴が乗るほど長いまつ毛に、小川のように流れる鼻筋に、そして意識を失っていても新鮮なチェリーのように美味しそうに色づく可憐な唇に吸い寄せられるように近づいた
「頼む・・・ルナ・・俺は・・君を愛し『ウタぁッッッッッ!』
「うぉわッッ!?」
鼻先が触れた瞬間、突然大声で叫んだルナと、それに驚いたモモンガの声が狭いシャワールームに反響した
ザーーーーザーーーーー・・
ザーーザーーー
『・・・・あ、れ?わたし・・・』
天井から照らす灯りが眩しくて目を細めるルナ
いつかの既視感を覚える暖かさと湿度
そして覚えのある安心感を覚える力強い腕の感触
「ルナ?大丈夫か?ルナ!!?」
眩しいほどの光をを遮っていたのはやはりモモンガの顔だった
目をシパシパさせたルナはいつもより近い距離のモモンガにこてんっと首を傾げた
『モモンガ・・・ちゅーじょぅ?・・・あれ・・・・?はっ!?ウタは??ちっちゃいウタはどこに?』
目を細めてモモンガの顔を確認した後、はっとした顔をしたルナは顔を上げてキョロキョロと周りを見回した
「ちっちゃいウタ?どういうことだ?ルナ?」
モモンガはうわ言のように呟くルナの言葉を拾った
そしてルナの頬に手を添えてゆっくりとした口調で質問した
久しぶりに顔を合わせたこともあり、慈しむようにルナ頬を撫でながら目線をしっかり合わせてルナの答えを待つ
『あ・・・よく・・・わからないのですが、真っ暗な中で子供の時のウタが泣いていたんです・・・エレジアでみんな死んでしまってシャンクスに騙されたって・・・泣いてました・・・・』
そう言ったルナ自身も目に涙をいっぱいに溜めて小さく力なく呟いた
モモンガは混乱するルナを落ち着かせようと何度も何度もルナを優しく撫でる
ウタウタの能力だろうか
意識を失っている間にルナは子供の頃のウタ、つまりウタの精神と交信したということだろうか
モモンガはルナの言葉から得た情報を思考しながらルナをギュッと抱き締めてルナの髪を撫で続けた
『ありがとうございます、落ち着きました』
そう言って己の頬を撫でていたモモンガの大きな大きな手にルナは自分の手を添えて、モモンガの掌に頬を擦り寄せた
「・・ヘッドフォンを取られて崩れ落ちた時は本当に愕然とした・・・・君を・・・永遠に失ってしまうかと・・・・」
モモンガはそう言って、泣きそうになった顔をさらに苦しそうに歪めた
そしてゆっくりとルナに顔を近づけた
『・・・ごめんなさい・・・心配させてしまって』
ルナもモモンガに顔を近づけて、お互いの額をそっと、でもしっかりとお互いの存在を確かめるようにくっつけた
視界いっぱいに映ったルナの顔も泣きそうに歪んでいた
『でも、ウタのことも大切で、・・・ウタはあの時“アンタはこっちに来なくていいよ”って言ったんです!・・・私は、みんなも・・・・・ウタも助けたい!!』
ルナの言葉に、モモンガは深い深い溜め息を零した
モモンガに対しての謝罪は嘘ではないだろう
だが、この謝罪にはそれ以外の感情も含まれている
“心配させてすまないが、歌姫を助けたい気持ちも捨てることはできない・・・”
そう言った気持ちも含んだ謝罪
更に言えばこれからまた心配をかけるが許してほしいという意味もありそうだ
雨に濡れた可哀想な仔犬のような顔をしてこちらを見ている愛おしい恋人は、私以上の頑固者で、意外と全てを諦められないワガママをいうコだったことをモモンガは思い出た
そしてモモンガは、もう一度諦めたように苦笑の混ざった溜め息を零す
「はぁ・・・終わったら全て話してくれるか」
小さな顔を己の大きな両手で包みこんで、モモンガはルナに言った
『ふふふ!それ、どっちかが死んじゃうフラグですって!』
ルナは自身を包むモモンガの大きな手に手を添えて楽しそうに笑った
「む!そうだったな・・・」
バスルームにルナの笑い声が響いて、つられてモモンガも少し笑う
そして2人は改めて真剣な顔で向き合った
『約束します。モモンガ中将の気になることは全部話します!だから絶対、全部全部解決してお話しましようね!!』
「ああ!約束だ!!」
温かいシャワーの音と湯気の中で2人は微笑みあった
『モモンガ中将!服、借りますね!!』
「うわぁぁぁあ!!年頃の!女子が!!!男の前で裸で歩き回るんじゃない!恥じらいを持ちなさい!!」
善は急げと、モモンガの腕から飛び降りて先にシャワールームから飛び出したのはルナ
部屋を水浸しにしないようにとの配慮だろうが、脱衣場で服を脱ぎ捨てて、バスタオル1枚でモモンガの艦長室の洋服棚を漁り始めた事にモモンガは顔を真っ赤にして叫んだ
シャワールームと脱衣場の扉も執務室へと続く扉も開けっ放しのまま、脱衣場で服を脱ぎ散らかしたルナにモモンガは慌てて視線を逸らす
しかし反らした視線の先には脱衣場の脱ぎ捨てられた服
「脱ぎ散らかしたままにするんじゃない!」
その間からちらりと見えてしまった白と紫のフリルの付いた可愛らしい下着に目が行き、思わずシャワールームからお母さんのようなセリフを叫んでしまった