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『モモンガ中将、いってきます』
そう言ってルナは軍艦から飛び降りて走っていった
「はぁ・・・今生の別れになるやもしれんのに・・・」
振り返りもしない・・・とため息をついたのは、ルナの一歩後から甲板に出たモモンガ
・・・我ながら女々しい事を考えているなと乾いた笑いが出て少し情けなくなる
ルナが振り返らないのは、この戦いでの勝利を確信しての事だ
己も死力を尽くさねば、と奮起させ、ルナの後ろ姿が見えるまで目で追い続けた
愛おしい恋人の期待に答えるべく愛刀を握り直したモモンガは、もう一度ルナの走っていった方向に視線をやってから軍艦を降りた
「ウタワールドと現実世界を繋いだ魔王を倒すことができれば現実世界に戻れるかもしれない」
ここはウタワールド
森の中で仮同盟を組んだ面々
そのメンバーの前で、ロビンがそう結論付けて語った
「誰が現実世界のウタ様を攻撃するんだべぇ」
ウタの偵察隊から身を隠しつつ情けない声を上げたのはバルトロメオ
ロビンの出した結論は困難であろうことは皆予測できたが声に出したのはバルトロメオだけだった
コビーはロビンの言葉に顎に手を当てて考えていた
「「は!!ルナ(ちゃん)!!」」
コビーとヘルメッポが綺麗にシンクロして叫んだ
激動のうちに、連絡を試みるのを二人して完全に失念していた
コビーはどうしようという気持ちを隠すこともせずヘルメッポを見上げる
ヘルメッポもヤバイヤバイヤバイという声がダダ漏れな冷や汗を流してこちらを向いていた
「んぉ?ルナも来てんのか!ひっさびさに会いてぇなぁ!」
コビー達の言葉に一番に反応したのはニヒヒヒと笑うルフィ
麦わらはホントにこんなときでもノーテンキだなとヘルメッポは少しだけ呆れ顔が出てしまった
「おいコビー!ウタワールドに入ってからルナちゃんに連絡したのか?俺はあの時の1回試しただけだった・・・うわぁー・・・・泣くぞ?怒って心配してルナちゃん・・・・泣いて大変なことになるぞ」
自分は一度は連絡した強みで、責任の全てをコビーに押し付けようとするヘルメッポ
「ううう、SWORDのでんでん虫が反応しなかった後バタバタして・・・意識を外に集中忘れていました・・・・」
呆れと意地悪とが半々に混ざった顔でコビーを突っつくヘルメッポと頭を抱えたコビー
やばい、やばい、どうしようヘルメッポさん!と困惑いっぱいの顔で背中を丸めてしまった
「ねぇ、ルナって誰?」
質問したのはナミ
コビーとヘルメッポの様子から海兵だと推測できるが、ルフィが嬉しそうに会いたいと言う人物に心当たりがないので聞いたのだ
コビーとヘルメッポはナミの言葉に「???」と疑問符をいっぱいに浮かべて首をひねった
2人はナミの言葉が理解できていなかった
「ルナは俺の妹だ!海軍でコビー達と一緒に働いてる」
ナミの言葉に回答したのはルフィ
ニシシッといつもの笑顔で答えた
ナミはルフィの言葉が理解できていなかった
「「「ルフィの妹ーーー!?!」」」
しばらくの沈黙後、麦わらの一味だけが驚いた顔で叫んだ
「「クルーが船長の親族関係未把握ってどういうことだよ」」
ビッグ・マム海賊団のオーブと死の外科医のトラファルガー・ローがシンクロする
「おじいちゃんが海軍の英雄なのは知ってるわよ!!」
ロー達の言葉にすぐさま言い返したのは負けず嫌いのナミ
プンスカ怒っていた
ウソップも後ろでナミを煽るような事を言っている
「だったらなんで知らねぇんだよ、マリンフォードで大々的にネタになってたぞ・・・・・妹屋・・・火拳と麦わら屋と舞姫ルナ少将の兄弟話」
ため息を付きながらも、基本世話焼きなローはナミにきちんと答えてやる
2年前のあの日の事を思い出しながらローは額のシワを伸ばすようにゆっくりと揉む
規格外な奴等だと思っていたが、仲が良いと思っていたのは自分の錯覚だったのだろうか
ローは自分の見る目は悪くないと思っていた考えは間違いだったのだろうかと深い溜め息をついた
「・・・あたし達、その時はバーソロミュー・くまのニキュニキュの実の能力で吹き飛ばされていたから・・・」
少し悲しそうにナミは呟いた
「・・・・なるほどな」
ナミの言葉に納得したローはそれ以上はなにも口に出さなかった
あの時の麦わら屋に誰も仲間がついてきていなかった理由を察した
「とりあえず、ルナに交信を試みます」
そうヘルメッポに言ってコビーは意識を集中させた
ヘルメッポは何も言わずにコビーにそっともたれかかった
自身も“今”でいっぱいいっぱいになってすっかり忘れていた事に少し罪悪感を感じている
一人残したルナは大丈夫だろうか
自分達の身体を守ろうとして無用な怪我をしたりしていないだろうか
コビーの交信がうまくいくように、と思いながらまた少しコビーに体重をかけてヘルメッポはコビーの回答を待った
「他に誰か・・・」
「もう一人いる」
そう零した言葉に遠くから男の声が被せられた
声の方を振り返ると小さな白熊が車椅子のようなものに乗ったオッサンを引っ張ってこちらに走ってくるのが見えた
「キャプテーーーン」
白熊から可愛らしい声が響く
「ベポ?あれが?」
身を隠していた大きな布から這い出てきたサンジが驚いた声を上げた
「それに誰だあのオッサン」
サンジに続いて布から這い出たウソップも怪訝な顔で向かってくる2人を見ていた
「ウタ様の育ての親だべ」
2人の隣に降り立ったバルトロメオが問いに答える
「一人いるってのは誰のことだ?」
驚いて声を上げている2人の後にゾロがオッサン・・・もとい、ゴードンに質問した
「・・・シャンクス」
ゴードンは小さな声で答えた
「シャンクスが来れば現実世界のウタを止めてくれるはずだ」
ゴードンの言葉に立ち上がったのはルフィ
「オッサン!シャンクスとウタに、やっぱなんかあったのか!?」
そう言いながらゴードンに近づいていく
ゴードンはルフィが近づいていくとどんどん下を向いて小さな声でモゴモゴと歯切れの悪い言葉を繰り返していた
ゴードンの態度に痺れを切らしたルフィは森の方へ一人、飛び出して行ってしまった
「ぁあーー!ウタ様のとこへ行ったんだべぇー!まだ勝てねぇのにぃー!」
バルトロメオが頭を抱えて叫ぶ隣で、麦わらの一味は止めても無駄だ、時間の無駄だから片付けに行こうと笑って準備をはじめた
「同時攻撃が必要ならひたすら攻め続ければいい、現実世界で攻撃が始まり、こっちとタイミングが合うまでな」
なんでもないことのように言ったゾロに興奮してバルトロメオは悶えていた
“・・・・・ルナ・・・ルナ”
森の中を走っていたルナを呼ぶ声が聞こえた
“ルナ?聞こえる?”
『コビー?』
ルナは立ち止まって見聞色の覇気に意識を集中する
“届いた!ルナ!無事か??現実世界とウタワールドで同時攻撃すれば現実世界に戻れるかもしれないんだ”
『攻撃って・・・ウタに?』
コビーの簡潔な説明に思わず胸のあたりをギュッと握るルナ
“トットムジカという魔王が現実世界とウタワールドをつなぐらしい!それを同時攻撃して倒せば戻れるかもしれないというのがロビンさんの見解なんだ!ルナ、ウタと赤髪のシャンクスを探せるかい?”
『赤髪?』
コビーの説明にまたしても疑問符が浮かぶルナ
“そう、現実世界で魔王を倒すにはルナだけでは無理だ。赤髪のシャンクスを探して協力を仰いでほしい!急いで!!”
『・・わかった、待ってて』
少しの不安はあるもののコビーの焦った雰囲気を感じてルナは気持ちを切り替えて赤髪のシャンクスを探すべく走り出した
「コビー・・・マリンフォードでお前がルナちゃんに助けられた時に、ルナちゃん、赤髪に本気で口説かれたの知らなかったっけ?」
ルナとの交信内容を伝えたコビーにヘルメッポがコソコソと話しかけた
「え!?どういうこと?」
やり取りの震源地にいたが、カニのように泡を吹いて気絶していたコビーは全く知らない話だった
コビーの様子にあちゃあーッと口元に手をやりながらヘルメッポが説明を始める
「結婚を前提にお付き合いしてくださいとか、恋人を倒して攫うって言われて、ルナちゃん本気でビビってたんだぜ、それなのに一人で赤髪相手に交渉してこいとか・・・そうかぁー知らなかったかぁ・・・!」
やっちまったぜ!と顔に手を当てるヘルメッポ
コビーも焦った様子でどうしよう!といいながらヘルメッポにしがみついた
二人は現実世界に戻った時、赤髪のシャンクスにルナが攫われていたら死んでも助けに行かなければ!と帰る理由をまた一つ増やして、コビーはバンダナを結び直し、ヘルメッポはサングラスの位置を直して立ち上がった
そう言ってルナは軍艦から飛び降りて走っていった
「はぁ・・・今生の別れになるやもしれんのに・・・」
振り返りもしない・・・とため息をついたのは、ルナの一歩後から甲板に出たモモンガ
・・・我ながら女々しい事を考えているなと乾いた笑いが出て少し情けなくなる
ルナが振り返らないのは、この戦いでの勝利を確信しての事だ
己も死力を尽くさねば、と奮起させ、ルナの後ろ姿が見えるまで目で追い続けた
愛おしい恋人の期待に答えるべく愛刀を握り直したモモンガは、もう一度ルナの走っていった方向に視線をやってから軍艦を降りた
「ウタワールドと現実世界を繋いだ魔王を倒すことができれば現実世界に戻れるかもしれない」
ここはウタワールド
森の中で仮同盟を組んだ面々
そのメンバーの前で、ロビンがそう結論付けて語った
「誰が現実世界のウタ様を攻撃するんだべぇ」
ウタの偵察隊から身を隠しつつ情けない声を上げたのはバルトロメオ
ロビンの出した結論は困難であろうことは皆予測できたが声に出したのはバルトロメオだけだった
コビーはロビンの言葉に顎に手を当てて考えていた
「「は!!ルナ(ちゃん)!!」」
コビーとヘルメッポが綺麗にシンクロして叫んだ
激動のうちに、連絡を試みるのを二人して完全に失念していた
コビーはどうしようという気持ちを隠すこともせずヘルメッポを見上げる
ヘルメッポもヤバイヤバイヤバイという声がダダ漏れな冷や汗を流してこちらを向いていた
「んぉ?ルナも来てんのか!ひっさびさに会いてぇなぁ!」
コビー達の言葉に一番に反応したのはニヒヒヒと笑うルフィ
麦わらはホントにこんなときでもノーテンキだなとヘルメッポは少しだけ呆れ顔が出てしまった
「おいコビー!ウタワールドに入ってからルナちゃんに連絡したのか?俺はあの時の1回試しただけだった・・・うわぁー・・・・泣くぞ?怒って心配してルナちゃん・・・・泣いて大変なことになるぞ」
自分は一度は連絡した強みで、責任の全てをコビーに押し付けようとするヘルメッポ
「ううう、SWORDのでんでん虫が反応しなかった後バタバタして・・・意識を外に集中忘れていました・・・・」
呆れと意地悪とが半々に混ざった顔でコビーを突っつくヘルメッポと頭を抱えたコビー
やばい、やばい、どうしようヘルメッポさん!と困惑いっぱいの顔で背中を丸めてしまった
「ねぇ、ルナって誰?」
質問したのはナミ
コビーとヘルメッポの様子から海兵だと推測できるが、ルフィが嬉しそうに会いたいと言う人物に心当たりがないので聞いたのだ
コビーとヘルメッポはナミの言葉に「???」と疑問符をいっぱいに浮かべて首をひねった
2人はナミの言葉が理解できていなかった
「ルナは俺の妹だ!海軍でコビー達と一緒に働いてる」
ナミの言葉に回答したのはルフィ
ニシシッといつもの笑顔で答えた
ナミはルフィの言葉が理解できていなかった
「「「ルフィの妹ーーー!?!」」」
しばらくの沈黙後、麦わらの一味だけが驚いた顔で叫んだ
「「クルーが船長の親族関係未把握ってどういうことだよ」」
ビッグ・マム海賊団のオーブと死の外科医のトラファルガー・ローがシンクロする
「おじいちゃんが海軍の英雄なのは知ってるわよ!!」
ロー達の言葉にすぐさま言い返したのは負けず嫌いのナミ
プンスカ怒っていた
ウソップも後ろでナミを煽るような事を言っている
「だったらなんで知らねぇんだよ、マリンフォードで大々的にネタになってたぞ・・・・・妹屋・・・火拳と麦わら屋と舞姫ルナ少将の兄弟話」
ため息を付きながらも、基本世話焼きなローはナミにきちんと答えてやる
2年前のあの日の事を思い出しながらローは額のシワを伸ばすようにゆっくりと揉む
規格外な奴等だと思っていたが、仲が良いと思っていたのは自分の錯覚だったのだろうか
ローは自分の見る目は悪くないと思っていた考えは間違いだったのだろうかと深い溜め息をついた
「・・・あたし達、その時はバーソロミュー・くまのニキュニキュの実の能力で吹き飛ばされていたから・・・」
少し悲しそうにナミは呟いた
「・・・・なるほどな」
ナミの言葉に納得したローはそれ以上はなにも口に出さなかった
あの時の麦わら屋に誰も仲間がついてきていなかった理由を察した
「とりあえず、ルナに交信を試みます」
そうヘルメッポに言ってコビーは意識を集中させた
ヘルメッポは何も言わずにコビーにそっともたれかかった
自身も“今”でいっぱいいっぱいになってすっかり忘れていた事に少し罪悪感を感じている
一人残したルナは大丈夫だろうか
自分達の身体を守ろうとして無用な怪我をしたりしていないだろうか
コビーの交信がうまくいくように、と思いながらまた少しコビーに体重をかけてヘルメッポはコビーの回答を待った
「他に誰か・・・」
「もう一人いる」
そう零した言葉に遠くから男の声が被せられた
声の方を振り返ると小さな白熊が車椅子のようなものに乗ったオッサンを引っ張ってこちらに走ってくるのが見えた
「キャプテーーーン」
白熊から可愛らしい声が響く
「ベポ?あれが?」
身を隠していた大きな布から這い出てきたサンジが驚いた声を上げた
「それに誰だあのオッサン」
サンジに続いて布から這い出たウソップも怪訝な顔で向かってくる2人を見ていた
「ウタ様の育ての親だべ」
2人の隣に降り立ったバルトロメオが問いに答える
「一人いるってのは誰のことだ?」
驚いて声を上げている2人の後にゾロがオッサン・・・もとい、ゴードンに質問した
「・・・シャンクス」
ゴードンは小さな声で答えた
「シャンクスが来れば現実世界のウタを止めてくれるはずだ」
ゴードンの言葉に立ち上がったのはルフィ
「オッサン!シャンクスとウタに、やっぱなんかあったのか!?」
そう言いながらゴードンに近づいていく
ゴードンはルフィが近づいていくとどんどん下を向いて小さな声でモゴモゴと歯切れの悪い言葉を繰り返していた
ゴードンの態度に痺れを切らしたルフィは森の方へ一人、飛び出して行ってしまった
「ぁあーー!ウタ様のとこへ行ったんだべぇー!まだ勝てねぇのにぃー!」
バルトロメオが頭を抱えて叫ぶ隣で、麦わらの一味は止めても無駄だ、時間の無駄だから片付けに行こうと笑って準備をはじめた
「同時攻撃が必要ならひたすら攻め続ければいい、現実世界で攻撃が始まり、こっちとタイミングが合うまでな」
なんでもないことのように言ったゾロに興奮してバルトロメオは悶えていた
“・・・・・ルナ・・・ルナ”
森の中を走っていたルナを呼ぶ声が聞こえた
“ルナ?聞こえる?”
『コビー?』
ルナは立ち止まって見聞色の覇気に意識を集中する
“届いた!ルナ!無事か??現実世界とウタワールドで同時攻撃すれば現実世界に戻れるかもしれないんだ”
『攻撃って・・・ウタに?』
コビーの簡潔な説明に思わず胸のあたりをギュッと握るルナ
“トットムジカという魔王が現実世界とウタワールドをつなぐらしい!それを同時攻撃して倒せば戻れるかもしれないというのがロビンさんの見解なんだ!ルナ、ウタと赤髪のシャンクスを探せるかい?”
『赤髪?』
コビーの説明にまたしても疑問符が浮かぶルナ
“そう、現実世界で魔王を倒すにはルナだけでは無理だ。赤髪のシャンクスを探して協力を仰いでほしい!急いで!!”
『・・わかった、待ってて』
少しの不安はあるもののコビーの焦った雰囲気を感じてルナは気持ちを切り替えて赤髪のシャンクスを探すべく走り出した
「コビー・・・マリンフォードでお前がルナちゃんに助けられた時に、ルナちゃん、赤髪に本気で口説かれたの知らなかったっけ?」
ルナとの交信内容を伝えたコビーにヘルメッポがコソコソと話しかけた
「え!?どういうこと?」
やり取りの震源地にいたが、カニのように泡を吹いて気絶していたコビーは全く知らない話だった
コビーの様子にあちゃあーッと口元に手をやりながらヘルメッポが説明を始める
「結婚を前提にお付き合いしてくださいとか、恋人を倒して攫うって言われて、ルナちゃん本気でビビってたんだぜ、それなのに一人で赤髪相手に交渉してこいとか・・・そうかぁー知らなかったかぁ・・・!」
やっちまったぜ!と顔に手を当てるヘルメッポ
コビーも焦った様子でどうしよう!といいながらヘルメッポにしがみついた
二人は現実世界に戻った時、赤髪のシャンクスにルナが攫われていたら死んでも助けに行かなければ!と帰る理由をまた一つ増やして、コビーはバンダナを結び直し、ヘルメッポはサングラスの位置を直して立ち上がった