JUSTICE(海軍残留if編)
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コンコンコン!!・・ガチャッ
「おいやめろ!!」
「何をする!!」
ノックの返事はないが、室内で揉めている声がする
『失礼します!ルナです!ドンキホーテ・ドフラミンゴさんを案内してたんですが、外で会議室の場所を教えたら窓から乗り込んで・・・・ステンレス中将!!モザンビア中将!!』
「違うんだ手が・・勝手に・・!」
「バカ言えふざけてる時か!!」
扉を開けると、さっきまでの軍艦と同じようなことが起きて、ステンレス中将がモザンビア将校に首を絞められていた
『ドフラミンゴさん!仲間を操るのは止める約束じゃなかったですか!?嘘つきは最低です!!』
入り口のドアを開けた体制のまま、室内のドフラミンゴを発見したルナは物凄く汚いものを見るような目で睨みながらドフラミンゴを叱責した
「ふ!ルナ、あんたも七武海相手に凄い事言う子だね!・・・ドフラミンゴお前の仕業だね?いい子だからおやめ!」
「フフッ!フッフッフッ!いい子だからかフフ!かなわねェなァ、あんたにゃ!おつるさん!!ルナ?軍艦の件は止めてやっただろ、これは別件!フフフフ!まァ、お前が俺の女になるんなら今後、海兵相手に遊ばねェって約束してもいいぜ!」
ルナの言葉に最初に反応したのは大参謀おつる
続いてドフラミンゴが“いい子”呼ばわりされたことを笑ってからルナ方へぐるりと首を回して舌なめずりをしながら取引を持ちかけてきた
バターーンッ
「何をたわけた・・・『私!虫!!嫌いなんで!!蜘蛛蜘蛛の人は絶対に無理だし嫌です!』
ドアが壊れそうな勢いで入ってきたの海軍元帥のセンゴク
そのセンゴクの言葉を遮ってルナは叫んだ
「「「クモクモ・・・?」」」
ルナの発言に、その場にいたセンゴク・おつるをはじめとする海兵と招集に応じた七武海のメンバーが疑問符を浮かべる
ルナは刀を取り出したモザンビアを止めるために室内へ小走りで入ってきた
「フフフフ!だから俺は蜘蛛じゃなくてイトイトの実の糸人間だっての!!なァルナ、俺の女になればなんでも欲しい物が手に入るぞ!それに死ぬほど甘やかして可愛がってやる!」
ほらこい!と両手をルナの方へ向けているドフラミンゴの手はなんだか背筋がゾワゾワする動きをしているのをモザンビアの腕を掴みながら見ていたルナは拒絶を隠すつもりが一切ない嫌な顔をしていた
『糸人間って、ドフラミンゴさん自身が蜘蛛みたいに糸出すってことですか?・・・うわっ・・もう蜘蛛じゃないですか!無理!・・嫌だ!!
それに、良いものくれるからついておいでっていうのは悪い人ってセンゴク元帥が言ってたもん!ついていったらだめなんだから!』
「ルナ偉いぞ!私のいいつけをよく守って!いい子だ!」
某スパイダーマンを想像して鳥肌がたったルナは全力で拒絶と嫌悪感を顔に出しながら告げた
自分の言いつけをちゃんと覚えて実行していることにセンゴクは扉の前で胸に手を当ててじ~んと感動している
「フフフフ!お前、むちゃくちゃ失礼なやつだな!!・・・まァ、つれねェところも可愛いから今日のところは引いてやろう!」
「あ!戻った!」
「ほ・・・」カチャ
操られていたモザンビアが声を上げた
モザンビアの力が抜けたことで鍔迫り合いを繰り広げていたスレンレスもホッと息をついて一歩下がる
ルナもゆっくりとモザンビアから手を離した
「「「!!!」」」
ドフラミンゴが大人しく引くことなど、大参謀おつる以外でほとんど見たことがないセンゴクや他の将校達は驚愕していた
「ルナ!ほら、こっちに来なさい!危ないから」
驚きはしたものの、危険人物からすこしでも遠ざけるべくルナを急いで呼ぶセンゴク
『えーーーん!センゴク元帥!あの人、うちの船でも一緒のことしたんです!わたしの髪の毛にも蜘蛛の糸が当たった感触!!まだ覚えてますー!!あの人嫌いです!!』
手招きしたセンゴクに駆け寄るルナの声は半泣きだった
「よしよし!お前は虫が嫌いだもんな?海賊なんてみんな虫けらだから近づくんじゃないぞ?可哀想に!!任務帰りに!今回も任務完遂と別に海賊を2隻も拿捕してきて、本当に偉いぞ!ヨシヨシ!さァ!船に戻って荷物をおろしてきなさい
夕飯はガープと3人で家で食べよう」
寄ってきたルナの肩を抱き、頭を撫でながら誰も見たことないようなデレデレに緩んだ顔のセンゴクに誰も・・・おつるですら言葉をかけられない
『やった!センゴクさんのお味噌汁とお漬物食べたい!』
センゴクの言葉にコロッと泣きやみ元気に跳ねながら笑うルナは幼子のように可愛らしい
「あァ!ぬか漬けを出してやろう!楽しみにしていなさい!」
センゴクも上機嫌で、もう一度ルナの頭を撫でてやった
『やったぁ!失礼しまーーす!』
満足したのと楽しみができたことで嬉しそうなルナは明るい声で退出の挨拶をして出て行った
パタン・・・パタパタパタパタ
軽やかな足音が遠ざかって行くのが会議室に響き、聞こえなくなっていった後の静寂を破ったのはセンゴク
「・・・・・・・・・・・あァ・・いやいや・・・あいさつが遅れた・・・よく来たな、海のクズ共」
「センゴク、まずは顔を直しな!デレデレだよ!この孫バカ!」
声色はいつもの厳格なセンゴクのものだが、孫に向けていたデレデレの顔が全くもとに戻っていない
おつるに注意されてもしばらく直ることがなかった
「「「・・・・・」」」
仏のセンゴクと呼ばれるセンゴク元帥だが、孫にデレデレの顔はしばらく噂になった