*よんまいめ【班長さんと剣探しinジパング】
う~ん、なんだか不思議な感じ。文化が全く違ってるからだろうね。
町の建物は主に木造。屋根には何か細長くて丈夫そうな植物を葺いている。
その建物は今までに見たことがない形で、木の骨組みの土台の上に建っていた。
倉庫みたいな建物は、民家よりも高く土台が造られていてネズミ除けの返しが建物と土台の間にある。
まぁ、全部が全部そうじゃないんだけどね。地面に直に建物を造っているおうちもあるし、
円すい状で屋根に使われている植物だけで造られた家もあるみたい。
「ワ~ガイジンだぁ~!!」
「スゲ~このガイジンでっかいよ~!!」
町を歩き出してすぐ、子どもたちにとり囲まれた。
子どもたちはおれたちの周りに集まって楽しそうにはしゃいでいる。
どこの国でも子どもたちは元気だねぇ。
「うわぁ~こっちのガイジン髪がむらさき~ヘンなの~!」
「こっちはイナホと同じ色だよ、すご~い! 目が青くてキレ~」
アハハハ……やっぱりおれたち目立つね。
班長さんとアサヒさんは長身で180cm以上。
そして班長さんの髪の色は青紫で、おれはうす茶の髪色で目はスカイブルー。
だけどこの国の人たちを見ると、ご老人たちは白髪だったりするけど……
子どもたちの髪の毛の色は黒や黒に近い茶、キラキラした瞳の色は濃い茶色だった。
「ねぇ、キミたち。この町に伝わってるフシギなチカラを持つ剣の話って知らない?」
「ワ~ガイジンがしゃべった~!」
「キャ~こわ~い~!」
班長さんが話しかけると、さらに子どもたちははしゃぎだす。
「カナちゃんパス~。俺、子どもはカナちゃん以外ダメかも(-_-;)」
「あの~おれは子どもじゃありません!
でも分かりました。話はおれがしますね」
ワイワイとはしゃぐ子どもたちの扱いに珍しく困る班長さん。
おびえたり怖がったりはしてないから、このままお話ししても大丈夫かな?
「班長さんは怖い人じゃないから安心してね。
おれたち不思議なチカラを持った剣を探しに来たんだけど、不思議な剣のお話知らないかな?
お父さん、お母さんから聞いたよ~とか、おとぎ話で聞いたよ~とかでもいいんだけど」
おれは子どもたちを落ち着かせるように、しゃがみこんで近くの子に聞いてみる。
「ふしぎなけん~? ん~とぉ……よくわかんない!」
「ぼくはねぇ、ん~と、ぼくもしらな~い!
でもねぇ……おにいさん、みみかして~」
「ん、なぁに?」
おれはその子に耳を近づける。するとナイショ話をするように小声で、
「こわ~いかいぶつならしってるよ。みんなすっご~くこまってるんだよ……」
「へ~こわ~いカイブツ? それってヤマタノオロチじゃないかなぁ?」
つられて班長さんも小声で聞く。
「ウン。わるいこはたべられちゃうって、かあさんいってたよ~」
「そうなんだ……教えてくれてありがとね」
「えへへへ~」
おれは教えてくれた子の頭をやさしくなでる。と……
「お前たち、何を騒いでおる!」
鋭い老人の声。
声の方を向くと、まっ白い髪と髭の気難しそうなご老人がおれたちをにらみつけていた。
その声に驚いて、子どもたちは逃げて行ってしまった。
「ア~、スミマセンスイマセ~ン! 俺たちアヤシイモノじゃありませ~ん。
チョットぉ探しモノしに来たのデ~ス。このクニに来るのハジメテ、オサワガセ、スミマセ~ン!」
は、班長さん……どうして、あからさまなカタコト(-_-;)
怪しさ倍増だよ、ソレ……。ご老人がムチャクチャ怪訝な顔になったんだけど。
「…………お主ふざけておるのか?
ここはお主のようなガイジンが来てはならぬ所じゃ。
さっさと自分のクニへ帰った方が良いじゃろう」
「あの、ごめんなさい。班長さんが失礼な態度をしてしまって……。
おれたち不思議なチカラを持つ剣を探しにこの国に来たんです。何かごぞんじありませんか?」
このままじゃ町を追い出されそうだったから、おれは慌てて丁寧にあやまった。
「ふむ。お主は幼いが、そっちの男より礼儀がなっておるようじゃ。
……不思議なチカラを持つ剣か。我が国に伝わる神話にそのような剣があったやもしれんのぉ」
幼いってところが引っかかるけど、気にせず続けよう。
「神話ですか? 教えていただけますか?」
「そうじゃな、お主になら良いじゃろう。……このような所で立ち話もなんじゃ。
ワシの家まで来なされ。お主たち、目立つからのぉ」
見ると、遠巻きに人が集まっている。
ヒソヒソと話をしたり、不安そうにこちらを見たり。
うん、確かにおれたち目立つよね。大人しくご老人の言うことを聞きますね。
町の建物は主に木造。屋根には何か細長くて丈夫そうな植物を葺いている。
その建物は今までに見たことがない形で、木の骨組みの土台の上に建っていた。
倉庫みたいな建物は、民家よりも高く土台が造られていてネズミ除けの返しが建物と土台の間にある。
まぁ、全部が全部そうじゃないんだけどね。地面に直に建物を造っているおうちもあるし、
円すい状で屋根に使われている植物だけで造られた家もあるみたい。
「ワ~ガイジンだぁ~!!」
「スゲ~このガイジンでっかいよ~!!」
町を歩き出してすぐ、子どもたちにとり囲まれた。
子どもたちはおれたちの周りに集まって楽しそうにはしゃいでいる。
どこの国でも子どもたちは元気だねぇ。
「うわぁ~こっちのガイジン髪がむらさき~ヘンなの~!」
「こっちはイナホと同じ色だよ、すご~い! 目が青くてキレ~」
アハハハ……やっぱりおれたち目立つね。
班長さんとアサヒさんは長身で180cm以上。
そして班長さんの髪の色は青紫で、おれはうす茶の髪色で目はスカイブルー。
だけどこの国の人たちを見ると、ご老人たちは白髪だったりするけど……
子どもたちの髪の毛の色は黒や黒に近い茶、キラキラした瞳の色は濃い茶色だった。
「ねぇ、キミたち。この町に伝わってるフシギなチカラを持つ剣の話って知らない?」
「ワ~ガイジンがしゃべった~!」
「キャ~こわ~い~!」
班長さんが話しかけると、さらに子どもたちははしゃぎだす。
「カナちゃんパス~。俺、子どもはカナちゃん以外ダメかも(-_-;)」
「あの~おれは子どもじゃありません!
でも分かりました。話はおれがしますね」
ワイワイとはしゃぐ子どもたちの扱いに珍しく困る班長さん。
おびえたり怖がったりはしてないから、このままお話ししても大丈夫かな?
「班長さんは怖い人じゃないから安心してね。
おれたち不思議なチカラを持った剣を探しに来たんだけど、不思議な剣のお話知らないかな?
お父さん、お母さんから聞いたよ~とか、おとぎ話で聞いたよ~とかでもいいんだけど」
おれは子どもたちを落ち着かせるように、しゃがみこんで近くの子に聞いてみる。
「ふしぎなけん~? ん~とぉ……よくわかんない!」
「ぼくはねぇ、ん~と、ぼくもしらな~い!
でもねぇ……おにいさん、みみかして~」
「ん、なぁに?」
おれはその子に耳を近づける。するとナイショ話をするように小声で、
「こわ~いかいぶつならしってるよ。みんなすっご~くこまってるんだよ……」
「へ~こわ~いカイブツ? それってヤマタノオロチじゃないかなぁ?」
つられて班長さんも小声で聞く。
「ウン。わるいこはたべられちゃうって、かあさんいってたよ~」
「そうなんだ……教えてくれてありがとね」
「えへへへ~」
おれは教えてくれた子の頭をやさしくなでる。と……
「お前たち、何を騒いでおる!」
鋭い老人の声。
声の方を向くと、まっ白い髪と髭の気難しそうなご老人がおれたちをにらみつけていた。
その声に驚いて、子どもたちは逃げて行ってしまった。
「ア~、スミマセンスイマセ~ン! 俺たちアヤシイモノじゃありませ~ん。
チョットぉ探しモノしに来たのデ~ス。このクニに来るのハジメテ、オサワガセ、スミマセ~ン!」
は、班長さん……どうして、あからさまなカタコト(-_-;)
怪しさ倍増だよ、ソレ……。ご老人がムチャクチャ怪訝な顔になったんだけど。
「…………お主ふざけておるのか?
ここはお主のようなガイジンが来てはならぬ所じゃ。
さっさと自分のクニへ帰った方が良いじゃろう」
「あの、ごめんなさい。班長さんが失礼な態度をしてしまって……。
おれたち不思議なチカラを持つ剣を探しにこの国に来たんです。何かごぞんじありませんか?」
このままじゃ町を追い出されそうだったから、おれは慌てて丁寧にあやまった。
「ふむ。お主は幼いが、そっちの男より礼儀がなっておるようじゃ。
……不思議なチカラを持つ剣か。我が国に伝わる神話にそのような剣があったやもしれんのぉ」
幼いってところが引っかかるけど、気にせず続けよう。
「神話ですか? 教えていただけますか?」
「そうじゃな、お主になら良いじゃろう。……このような所で立ち話もなんじゃ。
ワシの家まで来なされ。お主たち、目立つからのぉ」
見ると、遠巻きに人が集まっている。
ヒソヒソと話をしたり、不安そうにこちらを見たり。
うん、確かにおれたち目立つよね。大人しくご老人の言うことを聞きますね。