*よんまいめ【班長さんと剣探しinジパング】
ラジャさまはだいたいいつも城の神殿にいらっしゃるんだ。
神殿では神さまに関する行事が行われたり、王族や貴族の結婚式なんかもここで行われる。
神殿に行くと、聖職者のみなさんが朝のお掃除をしていた。いつもピカピカだもんね、神殿は。
ラジャさまもそれにまじってお掃除中。かわいた布で石像を磨いている最中のよう。
「おはようございます、ラジャさま。
今日はなんだかすみません、班長さんのワガママで……」
「いやいや、わしが出来ることならば喜んでするぞ。
ルーラでどこかへ行くくらいお安い御用じゃ。気にせずとも良いぞ。
しかし、チシキを別人のように真面目にすることは残念ながらできんがのぉ」
朝のあいさつをすると、手を止めにこやかにラジャさまは言う。
「エ~ラジャさま、人聞きの悪いコト言わんで下さいよ~。
俺はいつだってマジメですよぉ」
そのコトバにいち早く抗議するのは班長さん。
「ふむ。今のお主が真面目ならば、不真面目な者はおらぬことになるのぉ」
「アハハハハ……まぁ、その話は海中深くに置いておいて~。
ラジャさま、ジパング行きお願いしま~す(^^♪」
あ、班長さんが珍しくコトバ負けしてる。
流石ラジャさま、班長さんを簡単に負かすなんてスゴイです!
おれは勝てたためしがないないんだよねぇ(-_-;)
「そうじゃな、この話はまた改めてじゃな。
まぁ、好きなことに手を抜かぬことは良いことじゃがな。
ジパングはアリアハンとはずいぶん違う文化の国じゃ。
あまりおかしい行動をとらぬようにな、特にチシキよ」
「ハイハ~イ、リョウカイで~す♪」
ハァ……ホントに分かってるのかな(-_-;)
っていう軽い返事を班長さんは返す。ホントに心配だよ。
「ふむ、返事はリッパじゃな。
それが行動にともなっておれば良いのじゃが。
……まぁ良い。あまりカナリを困らせるでないぞ」
「分かってま~す(^▽^♪」
ラジャさまご心配ありがとうございます。
けど、絶対分かってないです、班長さん(-_-;)
◆◇◆
「へぇ~ここがジパングかぁ(^o^♪」
「町の雰囲気、全然違いますね~」
今、おれたちはジパングの町?村?の入口に立っていた。
町の雰囲気、ホントに違うね。人々が住む家の形も町の造りも。
遠くから見た感じだけど、服装も全く違うみたい。
ここまで違う国ははじめてだよ。
きっと町へ入ったら目立つだろうなぁ、おれたち(^-^;
「ラジャさまもご一緒だと心強かったんですけどね」
ラジャさまは、ルーラでここまで連れて来ていただいた後、すぐにアリアハンに帰っている。
お仕事中だから長く手をわずらわせてはいけないからね。
「カナちゃ~ん、ソレは俺が頼りないって意味なのかなぁ?
聞き捨てならんな~」
ニコニコしているのに意地悪な表情で詰め寄ってくる班長さん。
しまった、口がスベってまた余計なこと言っちゃったよ(;^_^A
「あ、や、いえ、そんなことはないですよ。
ただ、一回来たことがある人がいた方がいいな~って思っただけで。
別に班長さんが頼りないとか、何かしでかすんじゃないかとか思ってないですよ!」
「ふ~ん、何かしでかす、ねぇ……
そのご要望、応えた方が良い? ねぇ、カナちゃん(^~^♪」
「いやいやいや! す、すみません、ごめんなさい、班長さんっ!!
こたえなくて結構です~!」
意地悪な笑顔でやる気満々の班長さんに、おれは慌てて言う。
そんなことをしていたら、おれたちの様子を見ていたアサヒさんが笑い出した。
「班ではいつもこうなのか? 実に楽しいなお前たちは」
「でしょ、アサヒもウチ来る? 毎日が楽しいよん♪
特にカナちゃんをからかうときとかサイコウだよ~(^▽^♪」
「ほほぉ……確かに楽しそうだな」
「ちょっ、アサヒさん。班長さんの言うことを真に受けないで下さいね!
仕事が楽しいのは良いことですけど、おれをからかうのは楽しくないです。
ホント大変なんですよ(-_-;)」
「そうかそうか。それはそうだな」
楽しそうにしてるアサヒさん。むむぅ……ホントに分かってくれたのかな?
「……とりあえず、町の中へ入りましょうか?」
「そうしよっか♪
もらった情報だとネ、ヤマタノオロチっていう魔物が不思議なチカラを持つ剣を持ってるらしいんだよん♪
魔物と戦えて剣までget!できるんならホント、サイコウじゃね~♪
仕事中じゃないし~はりきって魔物退治できる~(^▽^♪」
「ま、魔物ですか(-_-;)
おれ、そんな話聞いてないですよ~。戦いは苦手なのに……」
ううう……ただ単に剣を探すだけかと思って良いですよって言ったけど、
魔物と戦うことになるなら絶対断っていたのにぃ。
班長さん重要なトコロ教えてくれてないよ~(>_<)
「大丈夫、大~丈~夫~♪ いざとなったら俺が守ってあげるよん(^_-)-☆
まぁ、カナちゃんはいつも手ぇ抜いてバトルしてるから、たまには気ぃいれてバトルもい~んじゃない?」
「ううう……良くないですよぉ(>_<)」
「カナちゃん、たまには全力でカラダ動かさないと鈍るよ~。
今回はネ、チョッピリ全力の何パーセントか出せそうな気がするよん、俺(^▽^)v
強い魔物のニオイがするからね♪」
「ハァ、そうですか……」
ウキウキ楽しそうな班長さん。
魔物のニオイって……バトルなんてないのが一番なのになぁ。
バトル&トラブル大好きな班長さんにはホント困るよ(-_-;)
気を取り直して……おれたちはジパングの町に足をふみ入れた。
神殿では神さまに関する行事が行われたり、王族や貴族の結婚式なんかもここで行われる。
神殿に行くと、聖職者のみなさんが朝のお掃除をしていた。いつもピカピカだもんね、神殿は。
ラジャさまもそれにまじってお掃除中。かわいた布で石像を磨いている最中のよう。
「おはようございます、ラジャさま。
今日はなんだかすみません、班長さんのワガママで……」
「いやいや、わしが出来ることならば喜んでするぞ。
ルーラでどこかへ行くくらいお安い御用じゃ。気にせずとも良いぞ。
しかし、チシキを別人のように真面目にすることは残念ながらできんがのぉ」
朝のあいさつをすると、手を止めにこやかにラジャさまは言う。
「エ~ラジャさま、人聞きの悪いコト言わんで下さいよ~。
俺はいつだってマジメですよぉ」
そのコトバにいち早く抗議するのは班長さん。
「ふむ。今のお主が真面目ならば、不真面目な者はおらぬことになるのぉ」
「アハハハハ……まぁ、その話は海中深くに置いておいて~。
ラジャさま、ジパング行きお願いしま~す(^^♪」
あ、班長さんが珍しくコトバ負けしてる。
流石ラジャさま、班長さんを簡単に負かすなんてスゴイです!
おれは勝てたためしがないないんだよねぇ(-_-;)
「そうじゃな、この話はまた改めてじゃな。
まぁ、好きなことに手を抜かぬことは良いことじゃがな。
ジパングはアリアハンとはずいぶん違う文化の国じゃ。
あまりおかしい行動をとらぬようにな、特にチシキよ」
「ハイハ~イ、リョウカイで~す♪」
ハァ……ホントに分かってるのかな(-_-;)
っていう軽い返事を班長さんは返す。ホントに心配だよ。
「ふむ、返事はリッパじゃな。
それが行動にともなっておれば良いのじゃが。
……まぁ良い。あまりカナリを困らせるでないぞ」
「分かってま~す(^▽^♪」
ラジャさまご心配ありがとうございます。
けど、絶対分かってないです、班長さん(-_-;)
◆◇◆
「へぇ~ここがジパングかぁ(^o^♪」
「町の雰囲気、全然違いますね~」
今、おれたちはジパングの町?村?の入口に立っていた。
町の雰囲気、ホントに違うね。人々が住む家の形も町の造りも。
遠くから見た感じだけど、服装も全く違うみたい。
ここまで違う国ははじめてだよ。
きっと町へ入ったら目立つだろうなぁ、おれたち(^-^;
「ラジャさまもご一緒だと心強かったんですけどね」
ラジャさまは、ルーラでここまで連れて来ていただいた後、すぐにアリアハンに帰っている。
お仕事中だから長く手をわずらわせてはいけないからね。
「カナちゃ~ん、ソレは俺が頼りないって意味なのかなぁ?
聞き捨てならんな~」
ニコニコしているのに意地悪な表情で詰め寄ってくる班長さん。
しまった、口がスベってまた余計なこと言っちゃったよ(;^_^A
「あ、や、いえ、そんなことはないですよ。
ただ、一回来たことがある人がいた方がいいな~って思っただけで。
別に班長さんが頼りないとか、何かしでかすんじゃないかとか思ってないですよ!」
「ふ~ん、何かしでかす、ねぇ……
そのご要望、応えた方が良い? ねぇ、カナちゃん(^~^♪」
「いやいやいや! す、すみません、ごめんなさい、班長さんっ!!
こたえなくて結構です~!」
意地悪な笑顔でやる気満々の班長さんに、おれは慌てて言う。
そんなことをしていたら、おれたちの様子を見ていたアサヒさんが笑い出した。
「班ではいつもこうなのか? 実に楽しいなお前たちは」
「でしょ、アサヒもウチ来る? 毎日が楽しいよん♪
特にカナちゃんをからかうときとかサイコウだよ~(^▽^♪」
「ほほぉ……確かに楽しそうだな」
「ちょっ、アサヒさん。班長さんの言うことを真に受けないで下さいね!
仕事が楽しいのは良いことですけど、おれをからかうのは楽しくないです。
ホント大変なんですよ(-_-;)」
「そうかそうか。それはそうだな」
楽しそうにしてるアサヒさん。むむぅ……ホントに分かってくれたのかな?
「……とりあえず、町の中へ入りましょうか?」
「そうしよっか♪
もらった情報だとネ、ヤマタノオロチっていう魔物が不思議なチカラを持つ剣を持ってるらしいんだよん♪
魔物と戦えて剣までget!できるんならホント、サイコウじゃね~♪
仕事中じゃないし~はりきって魔物退治できる~(^▽^♪」
「ま、魔物ですか(-_-;)
おれ、そんな話聞いてないですよ~。戦いは苦手なのに……」
ううう……ただ単に剣を探すだけかと思って良いですよって言ったけど、
魔物と戦うことになるなら絶対断っていたのにぃ。
班長さん重要なトコロ教えてくれてないよ~(>_<)
「大丈夫、大~丈~夫~♪ いざとなったら俺が守ってあげるよん(^_-)-☆
まぁ、カナちゃんはいつも手ぇ抜いてバトルしてるから、たまには気ぃいれてバトルもい~んじゃない?」
「ううう……良くないですよぉ(>_<)」
「カナちゃん、たまには全力でカラダ動かさないと鈍るよ~。
今回はネ、チョッピリ全力の何パーセントか出せそうな気がするよん、俺(^▽^)v
強い魔物のニオイがするからね♪」
「ハァ、そうですか……」
ウキウキ楽しそうな班長さん。
魔物のニオイって……バトルなんてないのが一番なのになぁ。
バトル&トラブル大好きな班長さんにはホント困るよ(-_-;)
気を取り直して……おれたちはジパングの町に足をふみ入れた。