*よんまいめ【班長さんと剣探しinジパング】
「カ~ナちゃん、明日ヒマ?」
「ヘ……明日ですか? ええと……特に予定はないですよ」
今日の日勤が終わり、報告書と日誌を書いていたら班長さんに声をかけられた。
明日はお休み。特に予定はないし、図書館にでも行こうかなぁと思っていたんだよね。
「ホント! じゃあさ、俺につきあってヨ♪ ヒトリで行くより楽しいし~♪」
「……えっと、話によります。
というか、班長さん明日お休みでしたっけ?」
「ウン? 実はネ、代わってもらっちゃった♪
だってさ、珍しい武器の情報をネ、仕入れたからのぉ♪
もう仕事どころじゃないじゃろ~(^_-)-☆♪♪」
班長さんはウキウキ楽しそうに言う。
アハハハ……あ~そうだった、班長さんは武器マニアだったね(-_-;)
強かったり珍しかったりする武器を集めてるんだ。
で、どこから仕入れているのか分からないけど、
その情報が入ったらそれを手に入れるために出かけてるんだよね。
しかも仕事休んでだよ。全パ班は人数ギリギリでやってるのに、全くぅ(怒)
今回もその例にもれずってとこかぁ……。
「ハァ……今回はどこに行くんですか?」
「行ってくれるの、カナちゃん!(^▽^)! えっとネ~……ジパング♪」
「ジパングっていうと……ええと、確かアリアハンと同じ四方を海に囲まれた島国ですよね」
「そうそう、俺たちとは全く文化が違うっていう国だよ♪
そこにネ、不思議なチカラを持つ剣があるっていう情報をね、もらったんだ~♪」
「不思議なチカラを持つ剣ですか、チョット見てみたいかも。ですがどうやって行くんですか?
おれ行ったことないですからルーラでは無理ですし、班長さんは行ったことがあるんですか?」
あさっては仕事だからルーラで行って帰れないとダメだよね。
何日も休んでジパングまで旅するってことになるなら無理かな……。
「ん? 俺も行ったことないよん。でも大丈夫! 行ったことある人知ってるからネ♪
それじゃ決まりネ、明日はジパング♪
朝はそうだねぇ……朝9時ごろカナちゃんちにお迎えに行くよん♪」
「分かりました、準備しておきますね」
ということで、明日は班長さんと剣探しに行くことになっちゃった(^-^;
◆◇◆
次の日。
約束の時間キッカリに班長さんが迎えに来てくれた。
アニキに武器探しのことを言ってなかったから、ずいぶん大袈裟に驚いてたけどね(-_-;)
言ったら一緒に行くって言いだして面倒なことになりそうだし、
急に仕事を休まれたら迷惑かけるからね、班のみんなに。
事情があるなら仕方ないけど、班長さんみたいな理由はチョットね……。
「……あれ、アサヒさん? もしかしてアサヒさんもご一緒ですか?」
家を出ると、班長さんと一緒にアサヒさんがいる。
アサヒさんは治療院の所属で班長さんと同年代。今日はお休みなのかな?
「ああ。昨日チシキに城で会って、何か面白いことがないかと聞いたら、剣探しの話を聞いた。
何でもジパングに行くというので私も行ってみたいと思ってな。
面白そうではないか、遠い異国に行くというのは。なんとも楽しみだな」
ええと……(^-^;
アサヒさんってこんな感じの人なんだ。
見た目は厳格なお医者さんって感じで仕事一筋って雰囲気なんだけど。
面白いことがないかって班長さんに聞いたりするんだね。チョット意外かも。
「ん~、行ったことがあるっていう人はアサヒさんじゃないですよね、班長さん?」
「うんうん、アサヒは行ったことないな」
「じゃあ誰が……」
今の口ぶりだとアサヒさんはジパングに行ったことがなさそう。
班長さんは行ったことがある人を知ってるって言ってたけど……。
「ふふふ~ん、それはネ、大賢者サマだよん(^▽^♪
可能性ありそうだったからサ、聞いたらビンゴ☆行ったことあるって。
ルーラで行けないんじゃ、仕事が一応あるし、諦めんといけんかな~って思ったけどネ☆」
「一応ってところが気になりますけど……ちゃんと班のことを考えてくれたんですね、班長さん」
「アレレ~? 俺だってちゃ~んと班のことは考えておるよ~。
悲しいなぁ、俺がなぁ~んにも考えてないヒトって思ってたのぉ、カナちゃん?」
「す、すみません、チョットだけ……(;^_^A
そ、そんなことよりも、ラジャさまだったんですね行ったことある人。
なんだか納得です、世界中行ったことありそうですよね」
思わずホンネが……(-_-;)
すごむ班長さんに後ずさりしつつ、話題を変える。
「カナちゃん、話変えようとしてるでしょ?
……まぁいっか。この話は後ほどゆっくりと、ね。
で、カナちゃんもそう思った? ラジャさんって世界中行ったことあるって。
やっぱり、困ったときのご意見番だよねぇ♪
ラジャさんに相談したら、たいていのことは何とかなるなる~♪
というワケだから、サッソク城へ行こっか~(^▽^♪」
上機嫌の班長さんを先頭に、おれたち3人は城へ向かった。
班長さん、おれのホンネのことは忘れてほしいなぁと思いつつ。
「ヘ……明日ですか? ええと……特に予定はないですよ」
今日の日勤が終わり、報告書と日誌を書いていたら班長さんに声をかけられた。
明日はお休み。特に予定はないし、図書館にでも行こうかなぁと思っていたんだよね。
「ホント! じゃあさ、俺につきあってヨ♪ ヒトリで行くより楽しいし~♪」
「……えっと、話によります。
というか、班長さん明日お休みでしたっけ?」
「ウン? 実はネ、代わってもらっちゃった♪
だってさ、珍しい武器の情報をネ、仕入れたからのぉ♪
もう仕事どころじゃないじゃろ~(^_-)-☆♪♪」
班長さんはウキウキ楽しそうに言う。
アハハハ……あ~そうだった、班長さんは武器マニアだったね(-_-;)
強かったり珍しかったりする武器を集めてるんだ。
で、どこから仕入れているのか分からないけど、
その情報が入ったらそれを手に入れるために出かけてるんだよね。
しかも仕事休んでだよ。全パ班は人数ギリギリでやってるのに、全くぅ(怒)
今回もその例にもれずってとこかぁ……。
「ハァ……今回はどこに行くんですか?」
「行ってくれるの、カナちゃん!(^▽^)! えっとネ~……ジパング♪」
「ジパングっていうと……ええと、確かアリアハンと同じ四方を海に囲まれた島国ですよね」
「そうそう、俺たちとは全く文化が違うっていう国だよ♪
そこにネ、不思議なチカラを持つ剣があるっていう情報をね、もらったんだ~♪」
「不思議なチカラを持つ剣ですか、チョット見てみたいかも。ですがどうやって行くんですか?
おれ行ったことないですからルーラでは無理ですし、班長さんは行ったことがあるんですか?」
あさっては仕事だからルーラで行って帰れないとダメだよね。
何日も休んでジパングまで旅するってことになるなら無理かな……。
「ん? 俺も行ったことないよん。でも大丈夫! 行ったことある人知ってるからネ♪
それじゃ決まりネ、明日はジパング♪
朝はそうだねぇ……朝9時ごろカナちゃんちにお迎えに行くよん♪」
「分かりました、準備しておきますね」
ということで、明日は班長さんと剣探しに行くことになっちゃった(^-^;
◆◇◆
次の日。
約束の時間キッカリに班長さんが迎えに来てくれた。
アニキに武器探しのことを言ってなかったから、ずいぶん大袈裟に驚いてたけどね(-_-;)
言ったら一緒に行くって言いだして面倒なことになりそうだし、
急に仕事を休まれたら迷惑かけるからね、班のみんなに。
事情があるなら仕方ないけど、班長さんみたいな理由はチョットね……。
「……あれ、アサヒさん? もしかしてアサヒさんもご一緒ですか?」
家を出ると、班長さんと一緒にアサヒさんがいる。
アサヒさんは治療院の所属で班長さんと同年代。今日はお休みなのかな?
「ああ。昨日チシキに城で会って、何か面白いことがないかと聞いたら、剣探しの話を聞いた。
何でもジパングに行くというので私も行ってみたいと思ってな。
面白そうではないか、遠い異国に行くというのは。なんとも楽しみだな」
ええと……(^-^;
アサヒさんってこんな感じの人なんだ。
見た目は厳格なお医者さんって感じで仕事一筋って雰囲気なんだけど。
面白いことがないかって班長さんに聞いたりするんだね。チョット意外かも。
「ん~、行ったことがあるっていう人はアサヒさんじゃないですよね、班長さん?」
「うんうん、アサヒは行ったことないな」
「じゃあ誰が……」
今の口ぶりだとアサヒさんはジパングに行ったことがなさそう。
班長さんは行ったことがある人を知ってるって言ってたけど……。
「ふふふ~ん、それはネ、大賢者サマだよん(^▽^♪
可能性ありそうだったからサ、聞いたらビンゴ☆行ったことあるって。
ルーラで行けないんじゃ、仕事が一応あるし、諦めんといけんかな~って思ったけどネ☆」
「一応ってところが気になりますけど……ちゃんと班のことを考えてくれたんですね、班長さん」
「アレレ~? 俺だってちゃ~んと班のことは考えておるよ~。
悲しいなぁ、俺がなぁ~んにも考えてないヒトって思ってたのぉ、カナちゃん?」
「す、すみません、チョットだけ……(;^_^A
そ、そんなことよりも、ラジャさまだったんですね行ったことある人。
なんだか納得です、世界中行ったことありそうですよね」
思わずホンネが……(-_-;)
すごむ班長さんに後ずさりしつつ、話題を変える。
「カナちゃん、話変えようとしてるでしょ?
……まぁいっか。この話は後ほどゆっくりと、ね。
で、カナちゃんもそう思った? ラジャさんって世界中行ったことあるって。
やっぱり、困ったときのご意見番だよねぇ♪
ラジャさんに相談したら、たいていのことは何とかなるなる~♪
というワケだから、サッソク城へ行こっか~(^▽^♪」
上機嫌の班長さんを先頭に、おれたち3人は城へ向かった。
班長さん、おれのホンネのことは忘れてほしいなぁと思いつつ。