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第1章 キミとの出会い

遊亭 撫子では珍しい20才くらいのお客様が
来て、寝子たちはビックリ…いつもなら
若くて25才くらいだからだ。
〈こんばんは。俺は紺野 和真。ウワサ通り
気品ある可愛い寝子たちばっかで驚いたよ、オーナーさん。説明よろしくっす。〉
〔わかりました、紺野様。〕と
城之内さんがひと通り説明がおわった後、
寝子選びが始まる。
この遊亭では好みの寝子といっしょに癒やしの時間をお届け。するのが仕事。だから寝子たちも着物で気合いが入る。
〔今夜はどの寝子たちを希望しますか?〕
あー、ボクにはもうムリかも…って思っていた
一列目、あいさつがおわった後、すぐボクがあいさつをした。
『こんばんは、紺野様。ボクは山吹。いぶきって読みます。今夜は紺野様にとって最高の
癒やしの時間をおもてなしいたします。』
その瞬間、俺は思った。ほかの寝子たちよりも綺麗で、純粋に心が温かさで満ち溢れてるんだって。
触れてみたい、そう思った俺は…
〈オーナーさん!俺…山吹にします!〉
〔わかりました。それでは最高の癒やしの時間を紺野様に…。山吹、お願いしますね❳
『はい!紺野様、お部屋までご案内します
そのまま山吹に部屋まで案内された俺。
〈俺は和真。って気軽に呼んでくれ。〉
『じゃあ、和真さんって呼びます(笑)』
ボクをじっと見てくる和真さん。なんだろ?
「………おまえさ、ハーフだろ?」
ズキっ…
『ボクは人間とケモ耳のハーフです。よく気づきましたね、和真さん。』
………悪いこといっちまったかな、俺… 
「いやいや、とっても綺麗だったから
驚いて…………っていう…。」
顔が真っ赤…………って。まさか……
『あはは。和真さん、顔が真っ赤ですよ。
ボクがここにきた理由、知りたいですか?…
「…………無理してはしゃべるなよ。俺からの気遣いだからさ。」
…………はじめて親以外になでられた。…その瞬間、ナミダが止まらなかった。







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