※この物語はフィクションです。

それは高校入学前に起きた不思議な出来事。
ここは人っ子一人も遊びに来てはいなさげな
寂しい公園。噂によればここの公園では
度々不思議な出来事が起きるとされて
いて、その不可解な噂もあってか、
あまり人が寄り付かない。

｢だが、とある一人の少年『ミツル』は
ここの公園を秘密基地として利用
していたのだった」

そして運命の時が訪れようとしていた。

－寂れた公園―

今日もミツルはこの公園の
池の前にあるベンチで
本を読書していた。
ミツルはライトノベルの
タイムトラベルモノに
ハマっているらしく、
いつかそのような
ライトノベルみたいな
出会いがしたい！
と思っていた。

しかし所詮は
ライトノベルの世界は
ライトノベルであり、
現実の世界とは
明らかに離れている。

そして数時間あと
小腹を空かしたミツルは
用意した包装済みのパンを
食べようとしたが、
思わず手が滑り
パンを包装ごと下に落として
しまったのだ。

パンはコロコロと池におちた。
『ああ不味いことをしてしまったなあ』
とミツルは思った。

ミツルは池を眺めると
そこには包装済みパンを
片手に持ってプカプカと
浮かんでいる謎の侍姿
（しかし刀はない）
をした汚らしい身なり
な男が！

臆病なミツルは
思わず竦んでしまった。
そりゃそうだ。
突然の出来事だったから。