なんだかんだで、
あれから２日が経過した。
イゾウはすっかり才谷家の家族の一員になった。

僕はお兄ちゃん的な存在が以前から欲しかったので、
ちょっと僕より年上そうに見えるイゾウは大歓迎。
でも正直少し怖いなーって思うときもあるけれど、
なんだかんだでイゾウはいいやつだと思う。

だけれど、ミサトお姉ちゃんの言ってたとおり、
冷酷非道な人斬りだったのは本当なのだろうか？

少なくとも、僕が知ってる限りだと
そうは見えないのだけど

そんなこんなで
僕はイゾウに似合う服を探す
ことに街を出歩いていた。

ーーーここはとあるファッションセンター

…そういえば、
イゾウは結構身長高かったなあ。

とりあえず僕はイゾウに似合う洋服を
ひたすら探した。黒色にしようと思ったけれど
それだと余りインパクトにかけると思ったので、
ここは紺色でいこうかなあ。

色々試行錯誤していると
店員さんがやってきた。

「なにかお困りでしょうか？」

僕は店員さんに
最近のトレンドの服を聞くことにした。
それから数時間後僕は店の会計を済ませて家に
帰ることにしたが、後ろに人影がいることに気がつく！

「…！」

「せんばんと時間がかかったな…？
何をしよった？」

僕の後ろにはイゾウがいた。
まさにイゾウがイゾウだった。

話によるとさっきから帰ってこないのを
心配していたらしく、ミサト姉ちゃんに
場所を教えてもらい来たようだ。

それにしても、
イゾウの顔には無数の汗が流れている
あたり、相当迷ったに違いない。

「ごめん、イゾウ」

僕はちょっと反省した。

イゾウと一緒に家に帰ると
ミサト姉ちゃんが家の前で待ってくれた。

このまま３人で一緒がいいなあ。
そう思った僕でした。

でもちょっと怖い（笑）