第一章
夢小説設定
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「二人とも、準備OK?」
「「OK!」」
ブロッサム、セシリオ・ルナ、ノワーリア・イルバルネは、城の大門を潜り抜けた。これから遥かマイマイ大陸まで、長い旅の幕開けだ。
「ノワーリア、あなたが居ると本当に心強いよ。受けてくれてありがとう」
「えへへ、旅に出るってワクワクするね!わたし、今まで都から出たこと、なかったから・・・」
そう言って、ノワーリアは笑みを浮かべた。
しばらくして、森の中に入った。小鳥が果物をつまんで、羽を揺らしながら飛んでいく。
ざわざわと巨木の枝先が凪ぎ、北風が三人の頬に吹き付ける。眩しい日差しが森の奥に進むに連れて穏やかになっていった。
「外って、こういう感じだったっけ」
「ブロッサムはもっと外に出ないと。僕らが何を言ってもドラゴン退治の本を見るばっかりで」
「でもこれからは、家に帰りたいと思っても帰れないよ」
「わたしたち、なかなか外出する機会がなかったもの。必要なことは全部、周りの人達がやってくれてたから」
「確かに、自給自足の生活って、面白そうではあるよね」
十分ほどして、かなり奥に進んだ。あたり一面、深緑の葉と鮮やかな花で満たされている。
「ねえ、聞こえる?」
「低い・・・唸り声?」
恐る恐る、音のするほうへ近づくと、2メートルほどの大きさの赤いドラゴンが一匹、立っている。
こちらの存在に気付くと、上を向いて息を吸い込み、火を吐いた。
「わっ!木が焦げた・・・!」
「皆、剣を取って!」
三人が剣を構える。赤ドラゴンが一際大きな唸り声を上げ、火を吹き付ける。
「倒そう。放っておくと、仲間が来るかもしれない!まずは脚を狙って!セシリオと私は前脚、ノワーリアは後ろ脚!」
「! 硬くて切れない!」
「私のやりかたを見て。それっ!!」
ブロッサムは高くジャンプし、右前脚の筋を一撃した。ドラゴンがその場から動かなくなったが、ますます激しく炎を吹きかける。
「私が首を切る!二人は脚を!」
ブロッサムは流れるように獣の頭部に飛び乗り、炎射をかわしながら首に剣を突き刺す。ドラゴンの咆哮。なんとかセシリオとノワーリアが脚を押さえつける。エルオーラ王国王女は力を振り絞り、30センチのドラゴンの頸部を切り落とした。
「はあ、はあ・・・やった!初めてドラゴンを倒したわ!」
「ブロッサム、怪我はない?」
「大丈夫。ドラゴンにしては大人しかったかもしれない」
「す、すごいよブロッサム!ドラゴンを簡単に倒しちゃったよ」
「ずっとこうやってドラゴンと戦う日を待ってたの。そのために剣術の先生に稽古を付けてもらっていた。二人のお陰でようやく旅に出ることができた。でも、もっと強いドラゴンがきっと沢山いるから、まだまだ安心はできないよ」
三人は剣を収め、先にすすんだ。
「「OK!」」
ブロッサム、セシリオ・ルナ、ノワーリア・イルバルネは、城の大門を潜り抜けた。これから遥かマイマイ大陸まで、長い旅の幕開けだ。
「ノワーリア、あなたが居ると本当に心強いよ。受けてくれてありがとう」
「えへへ、旅に出るってワクワクするね!わたし、今まで都から出たこと、なかったから・・・」
そう言って、ノワーリアは笑みを浮かべた。
しばらくして、森の中に入った。小鳥が果物をつまんで、羽を揺らしながら飛んでいく。
ざわざわと巨木の枝先が凪ぎ、北風が三人の頬に吹き付ける。眩しい日差しが森の奥に進むに連れて穏やかになっていった。
「外って、こういう感じだったっけ」
「ブロッサムはもっと外に出ないと。僕らが何を言ってもドラゴン退治の本を見るばっかりで」
「でもこれからは、家に帰りたいと思っても帰れないよ」
「わたしたち、なかなか外出する機会がなかったもの。必要なことは全部、周りの人達がやってくれてたから」
「確かに、自給自足の生活って、面白そうではあるよね」
十分ほどして、かなり奥に進んだ。あたり一面、深緑の葉と鮮やかな花で満たされている。
「ねえ、聞こえる?」
「低い・・・唸り声?」
恐る恐る、音のするほうへ近づくと、2メートルほどの大きさの赤いドラゴンが一匹、立っている。
こちらの存在に気付くと、上を向いて息を吸い込み、火を吐いた。
「わっ!木が焦げた・・・!」
「皆、剣を取って!」
三人が剣を構える。赤ドラゴンが一際大きな唸り声を上げ、火を吹き付ける。
「倒そう。放っておくと、仲間が来るかもしれない!まずは脚を狙って!セシリオと私は前脚、ノワーリアは後ろ脚!」
「! 硬くて切れない!」
「私のやりかたを見て。それっ!!」
ブロッサムは高くジャンプし、右前脚の筋を一撃した。ドラゴンがその場から動かなくなったが、ますます激しく炎を吹きかける。
「私が首を切る!二人は脚を!」
ブロッサムは流れるように獣の頭部に飛び乗り、炎射をかわしながら首に剣を突き刺す。ドラゴンの咆哮。なんとかセシリオとノワーリアが脚を押さえつける。エルオーラ王国王女は力を振り絞り、30センチのドラゴンの頸部を切り落とした。
「はあ、はあ・・・やった!初めてドラゴンを倒したわ!」
「ブロッサム、怪我はない?」
「大丈夫。ドラゴンにしては大人しかったかもしれない」
「す、すごいよブロッサム!ドラゴンを簡単に倒しちゃったよ」
「ずっとこうやってドラゴンと戦う日を待ってたの。そのために剣術の先生に稽古を付けてもらっていた。二人のお陰でようやく旅に出ることができた。でも、もっと強いドラゴンがきっと沢山いるから、まだまだ安心はできないよ」
三人は剣を収め、先にすすんだ。
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