3章『やらない善意よりやる偽善。』


「叶野たちがいたときは吉田もいつもどおりだったんだがな。
2人が出発してから無言が続いたかと思えば『梶井くんのことどう思ってるの?』と普段の吉田と全く異なる空気でそう切り出し『お前には関係ねえ』と湖越が目も合わせず突き放したことがきっかけにあのような言い合いに発展した、止めようとはしたんだが……1回は話し合うべきかと思って黙って一緒にいたが、まぁ先程のように言い合いは止まらずさっきようやく止めることが出来た。」

花火を見るために石造りの小さな幅の階段を登りながら、鷲尾が淡々と事のあらましを説明してくれた。
感情的にならず起きた出来事だけを話してくれるのはこちらとしてはとても聞きやすいものだった。
さすがに言い合う2人に挟まれ続けて疲れたのか大きくため息を吐いた。

「まぁお疲れ。……湖越と梶井ってどんな関係なんだ?叶野。
お前は知ってる……よな。」

鷲尾を労りながらずっと無言のままの叶野についに伊藤が踏み込んだ質問をする。
質問、というよりもすでに確証を得ていた。
たぶん、あの期末テスト前の出来事からみんなが聞きたがっていたこと。
『湖越と梶井の関係性』だ。
最初は鷲尾、次に小室を唆し叶野個人を追い詰めようとしたその原因は梶井の仕業であることを知った湖越がいきなり梶井を名前で呼び教室を飛び出し、まるでそれなりに親しい仲だったようだと感じていた。
梶井に至っては、湖越に何かを求めているような……でもそれを諦めたような口調だった。
その疑問を聞こうとする雰囲気になる度、湖越は話したくなさそうにしていて目を伏せ叶野もこれ以上踏み込まないであげてほしいと懇願するような目でこちらを見ていたからその意を汲んで、ずっと聞かないでいた、けれど……。

「……うん、もうさすがに誤魔化されてもらうのは無理があるよね。
これだけ騒ぎが大きくなっちゃったら、ね。
多分誠一郎も俺がみんなに話すこと分かってると思う。」
「教えてくれるのか?大丈夫、か?」

叶野は苦笑しながら頷いたのを見て心配になる。
あれだけ言わないでほしい、聞かないでほしいと伝え続けていたのに叶野は話すことを決めた、あまりにあっさりとしているから心配になった。
これで湖越と叶野の友情が壊れてしまうのではないかと危惧した。

「うん。……俺も誠一郎もね、本当は分かってるんだ。
このまま逃げていたとしても後に引くことも先に進むことも、出来ないんだって。」

叶野は寂しそうに、後悔しているような響きだった。
深呼吸してから叶野は話し出す。

「あれだけ親友って言ってるのにね、俺たちがしていたことは『共依存』だったんだよ。」
「共依存?」

馴染みのない言葉に伊藤は不思議そうに聞き返した。
もちろん俺も聞き馴染んでいる単語ではない、それは鷲尾もきっと同じだ。
叶野は息を吐いて、苦しそうに

「いじめを受けたことによって出来た俺の傷を広げない、傷つけず何かあったら庇ってもらう。
その代わりに俺も誠一郎の傷を突っついたりせず否定したりしない、てね。
声に出して約束したわけじゃないけれどそれが俺たちの暗黙の了解になっていったんだ。
いつからこうなったか、それは俺が中学校を転校したときで、
なんでこうなってしまったのか、それは俺のせいなんだ。
俺の異常に家族よりも早く気づいて味方でいて何とかしてくれた誠一郎に甘えていたから……依存したから、こうなっちゃったんだ。
感謝と罪悪感から……誠一郎のことを全力でかばわないと、て思ってたんだよ。
どんな事があっても俺の味方でいてくれる誠一郎のために俺ももしもどんなに誠一郎に否があったとしてもかばう、て。
共依存を『親友』なんてきれいな言葉で俺の異常性を誤魔化してた。それだけなんだよ。」

そう自嘲気味に呟いた。
そんなことはない、と否定したかった。
今までの2人の会話を見たとき本当に仲が良さそうだった、俺から見た2人はちゃんと親友だったって声を大にして伝えたかった。
だけど、後ろにいる伊藤が俺の肩をトントン叩いてきて振り向くと、人差し指を口に乗せ何も言わないように、と声なく言われて腑に落ちない気持ちになりながらも押し黙り前を向いた。

「……俺も全部を知ってるわけじゃない、だけど知ってることはみんなにちゃんと説明するね。
誠一郎と梶井くんは、誠一郎が俺の小学校に引っ越してくる前まで同じ学校で同じクラスで……誠一郎曰く梶井くんは前の学校で1番仲が良かった『友だち』だって、そう小学校のときは笑って確かにそう言ってた。」

生暖かい風が隙間を縫う。
予想外と言うべきなのか、意外だったと言うべきなのか、言葉が見つからない。
まさか湖越と梶井が小学生のときの同級生で仲の良かった友だちだった、なんて思いもしなかった。
だが、本当に友だちなら、それなら何故湖越はあれだけ梶井を避けるようにしていたのか、湖越と梶井が一緒にいたなんて聞いたこともない、何故『友だち』を避けているのか、疑問は尽きない。

「俺も誠一郎からすべてを聞いた訳じゃないんだ、誠一郎の言う梶井くんを写真も無かったから顔も知らなかったし同じ高校にいたということも入学してから2週間ぐらい経ってからのことだったし、それを教えてもらった誠一郎には『もう俺の知ってる信人じゃなくなった』って言っていたから俺は何も言えなかった。意気消沈していた誠一郎に詳しいことを聞くに聞けなくて……でも、考えて考えた結果一つの可能性を思いついた。
誠一郎が梶井くんとちゃんと向き合えなかったのは俺があんな頼りない状態だったからじゃないか、俺がしっかりしてなかったから誠一郎は心配だったから結果として梶井くんをおろそかにしてしまったんじゃないかって、そう行き着いた。
もっと早くに俺がこうしていれば良かったのにって、今更もうどうしようもないけれど後悔と罪悪感が混ざり合っちゃって……ずっとぐるぐるしてた。
自分が傷つかないように誠一郎にずっと、何も聞けなかった。」

叶野は胸を抑えながらそう絞り出すようにそう言った。
1番先頭で階段を登っている叶野の表情までは読めなかったけれどその背中は震えていて、何か声をかけたかったけれどどう声をかけていいのか分からず、結局黙るしかなかった。
友だちとその友だちの友情が自分のせいで崩壊したのかもしれないと想像するだけで恐ろしくて、俺には何も言えなかった。
「吉田は知ってるのか、あの2人が友だちであったことを。」
叶野の苦悩を聞いてもそれでもさらに問いかける鷲尾。
気遣わない鷲尾を冷酷、だとは思わない。
特に鷲尾はさっきまで2人に挟まれたいたし直に疑問を感じていただろう、叶野もそれを分かっているようでその問を受け入れ少し考える素振りを見せながら答える。
「……少なくとも誠一郎はこのことを俺以外誰にも言っていないし俺も今初めて誰かに言った。
入学当初は吉田くんが梶井くんと一緒にいたときがあるから、もしかしてそれで知っているかもしれない、という可能性はあるかも。」
「推測の域はでない、か。」
叶野自身あの2人の事情を今言ったのが初めてであり、湖越の様子を見る限り誰彼構わず気軽に言うことも考えられない。
だとすると吉田は梶井から聞いた直接聞いた可能性もある、が……吉田から何も俺は聞かされていないし、梶井のことをまだちゃんと分からない今は推測の域は出ない。
言っているかもしれないし、言っていないかもしれない。
……たぶん、いっていないと思う。梶井の様子を見て直感的にそう思う。
でも、ただの勘だからここでわざわざ言うこともないから何も言えないけれど……。

「それと、叶野。」
「あ……、なにかな?」
突然名指しで呼ばれ、落ち込んでいる叶野が返事した。
「お前の懺悔はお前だけの物、そこに僕があえて突っ込むことはない。」
「うん……。」
叶野が2人に対して罪悪感をもち、懺悔したい気持ちは彼自身の問題である鷲尾はそう突きつけてきた、苦しげにしながらも鷲尾の言葉を受け止めた。
「だが、そこまで自分を責めなくても良いと思う。
今聞いたのは叶野、お前の想定であって湖越本人からお前が原因だと言われた訳じゃない。
それならまだ落ち込むのは早いだろう。
落ち込むのなら、湖越に気になっていたことを聞いてからだ。
お前はまだ何もしていない。」
鷲尾は普通にいつもどおりのキッパリとした口調で叶野にそう言った。
冷たくも感じてしまう鷲尾の口調、だけどその言葉自体は叶野を励ましている。
俺は鷲尾の後ろ姿しか見えないけれど、きっといつもどおりキリッとした表情なんだろうと予想できた。
鷲尾は中途半端で下手な励ましはしないし出来ない、素直だから。
そう鷲尾はどこまでも真っ直ぐで素直ということが分かっているからこそ、この言葉は嘘偽りもなく無理矢理気遣っている訳でもない、心からそう思って言っているんだって少し前の事件を得て俺はよく知ってる。
それは俺だけじゃなくて伊藤も……もちろん叶野もそうだ。
「……そうだね、そうだよね。何も聞かないで落ち込んでたら、意味無いよね。」
「ああ。
……もうお前は嘘をつかないと言った、自分に嘘をつくというのに慣れきって簡単にはその嘘を剥がすことが出来ないのに、それでも教室にいる奴ら全員の前で大きな声で言えたんだ。
嘘をつくことを辞めることが僕にはそれがどれだけ難しいのか分からないが、お前にとって盾みたいなものだったんだろう?
盾を取っ払って身一つで堂々とすることを選べた、それなら湖越にまっすぐ問うことが造作のないことだろう。」
小室に叶野自身の秘密や中学時代のことを引っ張り出されクラス全員の前で晒されてしまったとき、泣き出しそうになりながら震え声になってそれでも強がって『嘘をつくのをもう辞めたい』と言えた。
きっと自分の言いたいことを抑えることで何とか振り落とされないよう頑張ってきた。
自分に嘘をついたことで、みんなに嘘をつくことになってしまったことに自己嫌悪しながらもそれでもそれが自分を守るための術だった。
それを辞めたいと言うのは叶野にとって恐怖であり、盾を自分の意思で無くすことを選択することがどれだけの覚悟と勇気を持っていたのかは俺には分からない。
自分に嘘をつかないという選択は、本当の正解なのか誰にも分からない。
もしかしたらそっちの方が叶野は傷つくことは無かったのかもしれない。だがそれでも嘘をつくのを辞める選択をした。
1番恐ろしいと感じるであろうことを選択した叶野なら……きっと湖越に面と向かって聞くことが出来る、鷲尾はそう叶野に言った。
鷲尾にとってこの叶野への言葉は事実を言っているだけのつもりなんだろう。
至極当然と言わんばかりの物言い。
決めつけているのとは少し違う、鷲尾は叶野という人間を見た上で心からそう出来る人間だと判断している。言い方がさっぱりしすぎて何の感情がないように無機質に言っているように聞こえてしまうけれど

「……はは、わっしーの言葉って重たいのに前向きにさせてくれるね。」

叶野の声は鷲尾を茶化しているような、でもその声は少し震えていることが分かる。
それを分かった上なのか本当に気づいていないのか分からないけれど、鷲尾は
「わっしーって呼ぶな。」
と、いつもどおりに返したのであった。



「おー!確かにこれは穴場だね!」

階段を登りきった先に見えた木の手すり越しの空を見て、叶野は歓喜の声を上げる。
登る最中無言で時折先頭の方から鼻を啜る音が聞こえた気がしたけれど
「これなら花火大きく見えるね!人もいないしーみっちぃさんに感謝だね!」
そうはしゃいでいる叶野はすでにいつもどおりだったからホッとする。
俺には何も言えなかったけれど……それでも、いつでも今の叶野を肯定は出来るつもりだ。
……鷲尾が良いこと言ってくれたから俺には出る幕無かったけど。

「叶野は抱え込むから鷲尾がズケズケ言うぐらいが丁度いいんだよ。」
「……なるほど。」

さっきの叶野に何も言えなかった自分が情けなく感じていたけれど、俺の様子に気付いた伊藤がそう耳打ちされ納得した。
あの場で俺が変に叶野に気遣ってしまえば話が脱線しまう可能性があったかもしれない。
少しずつ自分を出せるようになりながらもやっぱり抱え込みやすい叶野が自分から言えるのはなかなか出来ないことで、それなら全て出し切った上で嘘をつかない真っ直ぐな鷲尾が前を向かせる、という形が1番いい流れなのかもしれない。

「俺と透が今の叶野も受け入れていることはあいつも分かってるだろうけどな、まぁたまに声に出して言うといいかもしれねえな。」
「……言わないと、伝わらないもんな。」
「そういうこと。」

ニッと歯を見せて笑ってそのまま手すりに肘をくっつけて寄りかかった。

「そろそろ始まるぞ。」

そういわれて少しでも近くで見ようと伊藤のとなりに歩み、手すりに片手を乗せて体重をかけた。
「いいねいいねー!あーまだかな〜!」
「叶野、うるさ……」
手すりにより掛かる俺らを見てか、鷲尾が俺のとなりにそのとなりに叶野が来て、はしゃいでいる叶野に鷲尾がなにか言おうとしたと同時に、遠くから歓声が聞こえてくる。
その声に釣られて目の前の真っ暗な空に目をやると
ドン、と大きな破裂音とともに何もなかった空に花が咲いた。

「おおお!たーまやー!」
「かぎやー」

となりで叶野は楽しみながら、態度こそ変わっていなかったように見えた鷲尾も浮かれていたのか、夏の定番の掛け声を上げているのが聞こえながらもただただ目の前に映る大胆であり美しくあるが儚さも感じる花にただただ魅入っていた。
ドン、ドンと1つ目が終わるのを待たず次から次へと花火が打ち上げられる。
それはまるで写真のようで、それは黒いキャンバスに描かれた色鮮やかな花のような、非現実的なものに見えた。
だけど、咲いて消える打ち上げ花火もかすかに香る火薬の匂いも、不愉快に汗で濡れた肌を撫でる夏特有の生暖かい風も遠くで聞こえる歓声も全て今の俺が味わっているものだ。
もう、無感情にテレビのニュースに映るだけの花火を見ている俺じゃない、俺自身がたった今体感しているものだ。

「……綺麗だ。」

本当は叶野や鷲尾みたいにたまやとか言おうかとか色々考えていたけれど、ただただ目の前の迫力に圧倒され月並みだがそれしか言葉が出て来なかった。

……来年は、この光景をここでみんなで見られたら良いな。

ここにいるメンバー以外にプラスで、湖越がいて吉田がいて……梶井がいて、みんなで笑い合って見れたら、いいな。

夢物語かもしれないけれど、そう思わずにいられないほどの感動を覚えた。
少しだけ、夏が好きになれたような気がした。



最後の一つ、締めとして一際大きい花火が打ち上がり花火大会の終わりを迎えた。
しばらく初めての花火を見た感動の余韻に浸って、何も打ち上がらなくなった真っ暗な空をぼんやりと眺めていたが「そろそろいこっかー」と叶野が声をかけてくれたおかげでハッと余韻から戻ることが出来た。
「どうせ電車は混み合っているんだ、ゆっくりでいいだろう。」
「そうねー。あ、わっしーも楽しかったよね?」
「……まあまあな。」
「あら〜素直じゃないね〜。」
『たまや』と花火に向けて言っていたときに鷲尾も釣られるように『かぎや』と言っていたのを俺と同じように隣だった叶野も聞こえていたんだろう、ニコニコとしている。
「透は感動していたな。」
「……初めて見たからな。」
記憶喪失になってから、は。内心そう思いながら伊藤に返した。
夏休みも冬休みもずっと家にいたし友だちと呼べるべき存在も今までおらず、1人でどこかに行こうと言う気にもなれなかった。

「楽しかったか?」
「……ああ。」

あの3人のことは気になっているけれど、それでも今の自分の感情を率直に表すのならそうとしか頷けなかった。
ほんの少し居心地が悪くなったけれど、伊藤は俺の返答に満足そうに笑ってくれたから、完全に居心地の悪さが消えずとも薄れていった。
……いつもどおりの伊藤に戻ってくれて良かった。
これなら昨日のこと話せそうだ。
内心胸を撫で下ろした。


叶野と鷲尾を駅まで送るまでの道で、俺は吉田と協力してみんなに内緒で梶井を呼んだんだと白状し謝罪した。
……叶野はさっきの会話ですでに知っているのは分かっていたが、鷲尾も伊藤も何となく察していたようで呆れた顔をされたけれど怒られはしなかった。
「たまたま会ったのに吉田がしっかり人数分のくじを出されてきた地点でおかしい。」
「まぁ透も最初は何故か驚いてたけど、すぐに梶井がいることを受け入れてたしなんかやってんのかって。」
「……さすが。」
そういえば鷲尾は吉田がくじを出したときすぐに突っ込んでいたな。
伊藤は……俺をよく見ていた、と言うことなのか?何か複雑である。
「……秘密で梶井と吉田を呼んでああなってしまったきっかけを俺が作ったようなものなので怒られても、仕方がないと思うが。」
思った疑問をすぐにぶつける。
そう、叶野はいいよと言ってくれたが伊藤と鷲尾の意見はまた違うだろう、2人とも梶井に色々されたほうなのだから何か言われても仕方ないし俺が悪いことをしたから謝ろうと思っていたのだが……。
「別に気にしてない。」
「うわハモってる。」
2人同時に一言一句違わず言い切った、すでに解決済みである叶野が声を上げる。
伊藤と鷲尾はハモったことにお互いを嫌そうに見つめ合って、少しして視線を俺に向ける。
「あいつがいたのは驚いたけどな、俺は別にあいつにされたことはいつかそのうち来ることでしかねえからどうでもいいんだよ。透が良いって言うならそれで良いんだ。」
「梶井に唆されたが、梶井1人のせいにするつもりなどない。正直言えば一緒にいるのは複雑な気持ちになる、だが実害がなければ僕はそれでいい。……無論叶野が大丈夫であれば、だが。」
「余裕っすわー。」
「なら良し。」
伊藤、鷲尾の順であっさりとそう言われる。
……俺の気にしすぎだったか。
何か訳ありな雰囲気だった湖越を抜かせば最初から言っても平気、否言うべきだったのかもしれない。吉田からもサプライズにしよと提案されたのもあって本当に何も言わず当日を迎えたが……俺にはやっぱりサプライズは向いていない、今度はサプライズは無しの方向で行こう。
「やっぱり感性似てるよね、見た目間逆なのに。」
「誰がこいつと!」
うんうんと腕を組み叶野が頷いていると、またしても伊藤と鷲尾がハモった。
それを間近で見た俺は
「……仲良いな。」
とつい呟いてしまった。
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