第二章 (編集中)
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三人目の
侵入者有り
それを皮切りに
事態は急激に動き出す
狂い始める平穏
もう誰にも止められない
それでも抗う
守ると決めた
生きると決めた
そのために
第二話
≪望まない再会≫
「…くっそ、いきなり何しやがるんだてめえ!!」
喚き散らす男に、レギは腕を組み冷めた眼差しを向けた。
「さすがに20年以上も経ってちゃ忘れたか、ラディッツ」
「何!?」
「!?」
ラディッツ、と呼ばれた男が驚きに目を見開く。
ピッコロもレギが男の名前を呼んだことに耳を疑った。
「…お、お前…まさか……レギか!!?」
(な、なんだと!?こいつら、顔見知りなのか…!?)
ピッコロは、見開いた目で凝視したまま、ラディッツがレギの名前を呼んだことに更に驚かされたのだった。
「ま、まさか、お前もあの時死んだはずじゃあ…!」
「勝手に殺すなよ。この通り生きてる」
不機嫌そうに言ったレギに男、ラディッツは苦笑して肩をすくめて見せた。
「確かに、幽霊じゃあなさそうだな。しっかりその足で人の顔面蹴っ飛ばしやがって」
「隙だらけだったよ」
(……あ、あの時…?一体何の話を…)
ピッコロは一人蚊帳の外で、拾いながらの言葉では二人の会話を読みとることは出来なかった。
レギは構わず、話し続ける。
「ラディッツ、この星あたし気に入ってんだ。だから何もしないで今すぐ出てって」
「おいおい、挨拶もなしに今のをやっておいてそりゃないだろ」
「さっきのでチャラだよ」
「そう言われちゃそうだが……フッ、変わってないな、お前は」
いきなり言い負かされてラディッツはまた苦笑する。
そんな二人の会話は、まるで世間話でもしているかのようで、ピッコロにはますます信じられなかった。
「地球人一人殺しただろう」
「まぁな」
レギの指摘をあっさり認めたラディッツ。
それから思い出したように声を荒げた。
「レギ、あんな脆い民族しかいないようなこの星で、一体何をやっているんだ!?」
「別に」
短く、レギが答えたのはそれだけだった。
しかし、
(…っち、黙ってさっさと消えればいいものを…!!)
苛立ったレギの心の声が聞こえてピッコロはその背中を見つめた。
何かに焦っているのか、以前はしっかり閉ざされていた心が、脆くなった壁の様にその胸中の思いが漏れ出ていた。
レギはラディッツをまっすぐに見たまま淡々と答える。
「あたしはこの星をどうこうしようと思ってここにいるんじゃないもん」
「じゃあなぜだ!?」
「事故?」
「じ、事故…だと?」
「あぁ、たぶん」
思いがけない言葉だったのか、ラディッツはぽかんとレギを見た。それから諦めたように深いため息を吐いた。
「分かった。お前のことはこの際置いておこう」
(おう、とっとと帰れ!!)
短く、またレギの心の声が聞こえた。
しかし、ラディッツの次の言葉で、その胸中が一変する。
「お前がこの星にいたなら丁度いい。カカロットがどこにいるか知っているだろう?」
「……」
新たな第三者の名前に、小さく、レギの体が震えたのをピッコロは見逃さなかった。
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