第二章 (編集中)
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その日は、空気がやけにチりついた。
気づかない振りして、できれば気のせいであって欲しくて、レギは忙しそうに支度を進めるブルマに声をかけた。
「…ブルマ、本当にヤムチャ呼ばなくていいの?」
「いいわよ!あんなヤツ、どっかの可愛い子と勝手にやってればいいのよ!」
プリプリ怒って断固ヤムチャの存在をかき消そうとするブルマ。
二人の喧嘩は毎度のことだが、今回ばかりはかなりお怒りのようだ。
何しろ、数年振りにみんなで集まるというのに、CCを出て行ってしまったヤムチャはそのことを知らず、ブルマも教えてやろうとはこれっぽっちも思っていないのである。
「せっかく悟空にも会えるのにねぇ」
「自業自得よ!レギ、絶対教えちゃダメだからね!!」
その徹底ぶりに苦笑しながら「はいはい」と答えようとして、レギは止まった。
「…どうしたの?」
急に黙り込んだのをブルマが不思議そうに覗き込んでも、レギは空の一点から目をそらすことが出来なかった。
「……まさか…」
「……レギ?」
「ごめんブルマ、先に行ってて」
「え、ちょっとレギ!?」
訳が分からず止めようとしたブルマの声を待たずに、レギはカプセルコーポレーションを飛び出した。
この約束の日には、当然あの子も呼ばれていて。
レギもブルマと一緒に向かう準備をしていたところだった。
よりによって…!
胸騒ぎも確信に変わるほどそれはハッキリと感じ取れるまでになっていた。
出来ることなら、こんな日は絶対に来て欲しくなかった。
何にしても、ここにはいない方がいい。自分の存在など、嫌でもすぐに見付かってしまう。
とにかく急いで西の都を離れなければと、レギは全速力で飛んだ。
それはもう、この星に降り立ってしまっていたから…。
「…くそったれ……!!」
ブルマが編んでくれた伸び晒しの長い三つ編みが強風に弄ばれてばたつく。
それが嫌にうるさかった。
誰にともなく悪態を漏らし荒野へと空を爆走した。
第一話
≪嫌な予感ほどよく当たる≫
地球は三度、その侵入を許してしまった。
「やはりこの星の奴らは生きていたか、カカロットのやつめ…」
宇宙船から降り立った人物は、苛つきながら耳につけた機械を操作する。
「…大きなパワーを持ったやつがあちこちにいるな。とりあえず近場から行ってみるか…」
機械の合図を頼りに、そいつは荒野へ向かって飛び立った。
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