第一章 完結
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「おめえが神様か?」
問われて出迎えに出たミスター・ポポは首を振った。
「違う。ミスター・ポポ、神様の付き人」
「ふーん、じゃあ神様はどこにいんだ?あの家の中か?」
「そう。でも会うためにはミスター・ポポと試合をして、勝たないとダメ」
「なーんだ簡単じゃねえか!」
しかし、いくらも経たないうちに悟空の余裕は打ち砕かれることになった。
「お前弱い。テストしてもムダ。帰れ」
ミスター・ポポの容赦のない言葉に、悟空はショックを受けながらも、自分の未熟さに気付かされた。
そして、強くなってミスター・ポポに認めてもらえるように神殿で修業がしたいと申し出た。
「ミスター・ポポに勝てるまで頑張るか。
何年かかるか分からない。何年かかっても勝てないかも分からない」
「やるさ!やらなきゃならねえし、やってみてえしよ!!」
その言葉が、神の心を動かした。
そうでなくても、いつかは会わねばならないと思っていた。
この少女と同じように。
『会ってやろう、今すぐにな…』
外に向かって短く伝えると、神は眠っているレギを残して、部屋を後にした。
「…お前はピッコロを倒してくれた。礼の意味でも頼みを聞いてやろう」
事情を説明した後そう締めくくった神に悟空は飛び上がって喜んだ。
「やったあ!!」
「ただし、お前がこのままもう少しここで修業をする気があるのならばだが」
「喜んで修業するさ!!オラの方から頼みてえくらいだよ!!」
悟空はピッコロ大魔王が生きていることを伝えると案の定驚き、更にやる気を出したのだった。
「そういうことなら早速修行すんぞ!!…と、その前にションベンしてえんだけど、便所あるか?」
ズルッ
すっとぼけた悟空の言葉に神とポポは揃ってずっこけた。
そして、その戻る時に、悟空はレギと出会うのだった。
「…ん?」
その部屋の前を通りかかった時、寝台に半身を起こしていたレギを見つけた。
静かに部屋に入った悟空は、ぼう…と宙を見つめるレギを見上げたのだった。
「……なあ、おめぇも神様んとこで修業してるんか?」
訊ねると、レギはゆるゆると首を動かして、そこで初めて悟空の存在に気が付く。
質問には、首を振った。
「………分からない。
…お前、名前は?」
「ん?オラか?オラ孫悟空だ!」
答えれば、それまで無表情だった顔を綻ばせて綺麗に微笑んだ。
「…そう、孫悟空っていうのか」
「おめぇ、名前なんていうんだ?」
訊ねると、ほんの少し困ったように眉根が寄せられ、ようやくぽつりと答えた。
「………レギ…」
「そっか!おめえはレギっていうんだな!」
教えてもらったことが素直に嬉しくて笑った悟空。
それを見て、レギはポロポロと涙を流した。
「…レギ、どうしたんだ?どっか痛いんか?」
「孫悟空」
「あ、神様!」
いつの間にか部屋の入口に神とミスター・ポポが立っていた。
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