第一章 完結
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誰かを 呼んでいたような気がする
否
誰かが呼んでいたような気がする…
誰が…?
ここには、誰もいないのに
昨日のような
ひどく遠いような
声と 痛みが
こだまする
キミの寂しい心と重なって
共鳴する
ここにいるよ
第二十六話
≪レギの大事なもの≫
その卵が何なのか、神には嫌でも分かってしまって、ゴロンゴロン転がる卵を忌々しく睨み付けた。
それは、ピッコロ大魔王が最後の力で生み出した、ピッコロ大魔王の意思を継ぐ者。
ほどなくして、卵にひびが入る。
生まれた子供は、すぐに神の存在に気が付いた。
牙を見せて邪悪そのもの顔で、笑った。
「神か」
「…ピッコロ」
「早速このおれを殺しに来たか。せっかちな奴だ。………その後ろにいるのはなんだ?」
「!!」
しまった、とあからさまに焦りを見せた神に、ピッコロは手をかざした。
「よほど大事そうだな。手始めに殺してやる」
「…っ!」
急いでレギを抱え、逃げる様にその場を飛び立った。
「…ふん、臆病者め」
ピッコロは吐き捨てて振り返る。そこには半壊した状態で放棄されていった宇宙船があった。
壊れた扉のその向こうには何も残ってはいなかった。
ピッコロは踵を返して歩き出す。
そしてそのまま森の奥深くへと姿を消した。
「…神様!?」
「ポポ、急いで手当がいる。部屋の用意はできているか?」
神殿に戻ってきた神が抱えていたものを見て、普段はあまり表情のないミスター・ポポも驚いた。
神が抱えていたもの、レギは、なぜか頭から大量出血。白目をむいて、顔もちょっと青白くなっていた。
「神様、これどうした?」
今にもあの世に召されそうなレギをこれ呼ばわりしたポポに、神はうっと言葉を詰まらせた。
…ただでさえ瀕死の状態だったところに、ピッコロの卵が飛んできて、それに直撃した自分によって押しつぶされてしまったからで…、とは言えず。
「と、とにかく手当てが先だ!!」
ポポの疑問を無理やり押し切って、用意された部屋へと駆け込んだ。
その時、孫悟空が神に会うことができる者の印を持って神殿にやって来た。
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