第一章 完結
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神は、再びその地を訪れていた。
彼女が永い眠りから目覚めたのだ。
『…よりによってやつが目覚めさせるとは…』
そのきっかけになったのは、全く想定外の人物だった。
何の因果か…。
どういういきさつでここにたどり着いたかは分からないが、目覚めた以上このままの放置しておくわけにもいかなかった。
彼女は今、目覚めたばかりで体力もほとんど残っていない。
死にかけていた。
木の幹に背を預けてぐったりとしている彼女へ近づいて、静かに問うた。
『…お前達は何者だ?』
それが、最初にかけた言葉だった。
第二十五話
≪またな!!≫
「お、オラが神に!?」
いきなりな提案に、悟空は冗談じゃねえとすぐに断った。
「あんな退屈な所にずっといたらそれこそ死んじゃうよ!!オラ絶対やだからね!!」
「神になれるのだぞ!お前にはその資格が十分にある!私の後を引き継いで、二人で天界で暮らすといい」
「ベー」
悟空は舌を見せてあっかんベーをすると、空に向かって叫んだ。
「筋斗雲よーい!!!」
するとすぐに黄色い雲が飛んできてチチの手を引き飛び乗った。
「レギ!」
振り返って手を伸ばした。
「一緒に行かねえか?」
「ばか。新婚のくせに何言ってんの。
しっかりやれよ、悟空」
「…ああ!」
悟空はちょっと残念そうにした後、笑顔で頷いた。
「ま、待て孫…!」
「じゃあなみんなー!!」
呼び止めようとした神の声を振り切って、二人を乗せた筋斗雲はあっという間に見えなくなった。
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