第一章 完結
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「ぐあああーーっ!!!」
悟空の悲鳴が響き渡った。
「あ、足が折れた!!」
「これで、動くのは左手だけだ。…だが、前の闘いでは腕を一本残しておいて父は敗れた」
そう言って、ピッコロは残る左腕をも撃ち抜いてしまった。
「これで貴様は全く身動きができん。
最後の一撃を食らうがいい。この一瞬を、オレは待ちこがれていた…!」
ピッコロは浮かび上がると遥か上空から悟空を見下ろした。
「殺される!!悟空死んじゃうぞ!!!」
どうすればいいのか分からず、それでもなんとかしようと焦るクリリン達。
もはやなす術なしと思われたが…。
「…レギよ、この私を殺せ。そうすればやつも死ぬ!」
「なっ!?」
「え!?」
神が自らを殺せと言ったことに誰もが耳を疑った。
指名を受けたレギは一瞬神の方を見たが、その目線はまたすぐに正面へ向き直り、言った。
「いやじゃぼけ」
「なっ!?」
口を開けたまま硬直してしまった神にレギは続けた。
「なんで今更言うこと聞かなきゃならないの?それに、それがどういう意味か分かって言ってるの神様」
ピッコロを倒さねばならないと説得した時と同じ目が神をまっすぐ見た。
「ピッコロが死んだらあんたも死ぬ。散々言ってきてることじゃないか」
「もはやそんなことを言っている場合ではない早くせい!間に合わなくなるぞ!!
神に自殺はできん!!それ以外に孫を救う方法はないのだ!!」
「で、ですが神様…」
「仮に死ぬだけだ!!後で神龍に頼んで復活させてくれればいい!!」
止めようとした天津飯に叫び返した神。
天津飯はそれ以上何も言えなくなったが、レギはこっそりため息を吐いていた。
「さあ、レギ!!」
「嫌だ。神殺しなんてできないし。それに…」
「み…みんな…!!」
その時、悟空の声が皆の所へ届いた。
「ま…待ってくれ!そ、そんなことするな…!!」
「え!?」
「オ、オラが…、勝って…見せる、から…!!」
「バカ言え!そんなんじゃムリだ!!」
「その通りだ!!もう勝算はない!!」
みんなが訴える中、悟空の目はレギを見ていた。
それに答えるべく、レギはまっすぐに悟空を見た。
「まだやれるだろ?悟空」
「ああ…!!」
「こ、こんな時までー…!!」
そしてついに、
「とどめだーー!!!!」
ピッコロの最後の一撃が撃ち落とされた。
キミを呼ぶ
声がする
尊く
儚く
まだその意味を
知らないまま
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