第一章 完結
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「優勝いただき!!」
悟空は陸上選手のような構えをした。
「ま、待て!どうするつもりだ!!?」
「よーい……、どん!!!」
飛び出した悟空の、まず強烈な肘打ちがピッコロの顔へ決まり、間髪入れず連続上段蹴りで更に追いつめる。
「ぐおおっ!!!」
──ズン!!
「…か…かか…!!」
渾身の力を込めた拳をピッコロの腹へ叩き込み、倒れるのを見ないまま空へ。
「か!…め!…は!!…め!!!」
「!!」
「伏せろーっ!!!」
ピッコロがそれを確認した時、上空でかめはめ波は完全していた。
クリリン達も慌てて地面へ伏せる。
そして、
「波ーーーっ!!!!」
「うあああああっ!!!!」
スーパーかめはめ波が撃ち落とされた。
ゆっくりと、悟空は武舞台へ降り立った。
「…ふうっ」
舞舞台の半分を吹き飛ばし空いた巨大なクレーター。
穴の中心では半ば土に埋もれながらピッコロが横たわっていた。
「審判のおっちゃん!カウント!」
「へ…!?あ、はいっ!!」
一瞬何を言われたか分からなかった審判が、すぐに役目を思い出し悟空の元へ駆け寄った。
「…こ、これはひょっとして死んでいるのでは…?」
「大丈夫!」
と言ったのは二人から離れた所にいるレギだった。
「そいつはそんなにやわじゃない。それに、神様が生きてるのが何よりの証拠でしょ?」
言って神を指し示す。
「その通りだ。…残念ながら、ピッコロは辛うじて生きておる」
「で、では…!」
神と悟空も頷き、審判は気を改めてカウントを開始した。
「ワン!ツー!スリー!…」
順調にカウントが進み、誰の顔にも勝利への喜びが零れていた。
しかし、
「…エイト!!…」
勝利の女神は、
「ナイン!!!」
──がばっ!!
「「「!!!」」」
「なっ!?」
──ズドッ…!!
まだ微笑まなかった。
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