第一章 完結
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尊い絆
絶対の信頼
確かめなくたって分かるくらい
みんなが信じるキミだから
きっと大丈夫
最後まで
見届けるから
第十九話
≪意地対純悪≫
「悟空!試合などというつまらん意地を張ってる場合ではない!今こやつを倒さんと後悔することになるかも知れぬぞ!!」
「そんなことしたらオラもっと後悔しちゃうよ。わりいけど、我が儘聞いてくれ」
「しかし…っぐえ!?」
──どべしゃっ
いきなりひっくり返った神はそのままずるずると引きずられていった。
「なっ…は、離さんかレギっ!!」
「はいはい邪魔者はさっさと退場しましょうね神様」
神のマントをひっつかみまるで荷物のように武舞台の外へと引きずっていくレギ。
「まだ話は済んで…」
「はい段差がありますよー」
──ごんっ
結構痛そうな音がした。
しかしレギは神様を気遣うでもなく仁王立ちで見下ろす。
「話も何も、あたし達は負けたんだよ神様」
「…い、いや、あの時とどめをさしたのはお前だったような…耳を塞ぐなっ!」
「へーい」
まるで気のない返事をするレギを神は睨み付ける。
「レギ、これはゲームではないのだぞ!」
「あたしは、悟空を信じてるんだよ。大丈夫、あいつなら負けない」
…こいつは、こんな所でくたばるようなタマじゃない…。
レギはその場に胡座をかいて完全に見物を決め込んだ。
神は理解できないというように顔をしかめる。
(…一体その根拠はどこから来るんだ…!?)
「…神様、オレからもお願いします」
進み出たのは天津飯だった。
「今の世はすでに、一度悟空に救われた世界です。誰にも文句は言えません。一人で闘わせてやって下さい」
「そ、そうだよな…。神様、オレも悟空を信じますよ!」
クリリンも、ヤムチャと亀仙人達も同じ様に神を見て。
レギは穏やかに言った。
「神様は、悟空が信じられない?」
「……分かった。ここは悟空に任せよう」
そんな風に聞かれて、みんなが信じる悟空をもう神一人でどうこう言えるはずもなく、神はようやく折れたのだった。
(…レギがみんなをまとめてくれた…サンキュー、レギ!)
その様子を見ていた悟空は心の中で礼を言った。
何よりレギが自分を信じてくれてることが嬉しかった。
(オラ、絶対こいつに勝つからな!!)
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