第一章 完結
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ぽつりと落ちた暗闇に
ずっとなくしていたものを呼び覚ます
それは
マグマの様に煮えたぎる
感情
記憶
想い
もう一度
その手に取って
たった一つの望みを
果たすために
第十七話
≪約束≫
「仲間と別れを惜しむ必要はないぞ。貴様を殺した後、すぐにそいつらもあの世に送ってやるからな」
先に武舞台へと出て行くピッコロが余裕満々に言い捨てていく。
「ご、悟空!絶対勝てるよな!自信あるんだろ!?」
悟空を信じているが、やっぱり不安だらけのクリリンが聞けば、ピッコロから目を離さず悟空は答えた。
「自信なんてねえよ。まだあいつと闘ってねぇもんな」
「そ、そんな…」
神との闘いでさえ、ピッコロはまだ本気を見せてはいない。
だがそれは悟空も同じだ。
「覚悟は出来たか」
「なんの覚悟だ」
「もちろん、死ぬ覚悟だ」
武舞台に立った二人は互いににらみ合った。
『天下一武道会決勝戦!!始めて下さい!!』
何も知らない観客の大歓声の中、審判の合図でいよいよ世界の運命をかけた闘いが始まった。
互いに一歩も譲らない攻防が繰り広げられる。
クリリンとの試合でも見せた伸びる腕で悟空を捕まえようとしたピッコロは、逆に腕を掴まれ空へ放り投げられた。
「だっ!!」
──ドンッ!!
更にそこへ追い討ちの掌波が撃ち込まれる。
だが、ピッコロはすぐに体制を立て直し自分を追ってきていた悟空に至近距離からの気弾を撃ち込んだ!
避けられず直撃し落ちていく悟空に更に無数の気弾が降り注ぐ。
ピッコロが武舞台に戻っても悟空は倒れたまま起き上がる気配はない。
『ダ、ダウンです!孫選手ダウンしました!!ワン…ツー…』
「だまれ」
いつものようにカウントを始めた審判に刺すような声でピッコロが言った。
「孫悟空、白々しいマネはよせ。貴様があの程度でくたばるわけがなかろう」
「やっぱしばれた?」
悟空はひょっこりと起き上がった。
一瞬肝を冷やされたクリリン達は、呆けたように悟空を見る。
あれだけの攻撃を食らったにも関わらず、悟空は何事もなかったように破れた服を気にしただけだった。
「なかなか手の内を見せんな」
「そっちだってそうじゃねえか」
「これからどんどんと見せていってやるさ、恐怖の世界をな…!」
「おめえどうしょうもねぇぐらい悪い奴だけどさぁ、ウデはすけえからオラわくわくすんだ!」
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