第一章 完結
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最大の過ち
人の秘策
『神』とは
『魔』とは…
第十五話
≪準決勝・神VSマジュニア≫
『あ!シェン選手ようやく出てきたようです!恐らく精神統一でもしていたのでしょう!』
「…なぁ悟空、あのシェンって子と何話してたんだ?」
「あ、ああ…。大会が無事に終わったら話してやるよ…」
悟空は武舞台へ出て行くシェンの背中を見つめながらクリリンに答えた。
「…無事に、な」
「ようやくお出ましか」
「悪いな、少しごたついていたものでな…」
マジュニアと向かい合い、レギの中で神は薄い笑いを浮かべた。
「ふん、まあいい。さっさと始めるぞ」
「望むところだ…」
互いに構えに入り、審判の声が響き渡った。
『準決勝始め!!』
「生憎、貴様がなんと言おうと、オレの目標はあくまでも孫悟空だ。そのことを覚えておけ」
「……そうか」
とは言うものの、何のことか分からず神は密かに眉をひそめた。
心当たりなら、ある。
悟空と天津飯の試合の時、一時的に外界との気配が途絶えた時があった。
(…あの時何か話したのか…)
「ぼさっとするな」
「っ!!」
すぐ側で聞こえた声。反射的に顔の前でガードした腕が軋んだ。
「ぐっ…」
すぐさま体制を立て直し印を結ぶ。
「とっ!!!」
「っ!!」
衝撃波が吹き上がりマジュニアを上空へと吹き飛ばした。
レギの掌波ではなく、神の扱う術の一つだ。
そしてマジュニアの後を追い上空へ。
しかし、次の技を紡ごうとしたシェンに特大の気弾が飛んできた。
「…つ!!」
辛うじて避けたが、後れ毛が掠めて髪を止めていたリボンがちぎれ飛ぶ。
そして気弾は、海へ落ちて山のような水柱を上げた。
あれが当たっていたら、例えレギの肉体でもただでは済まなかっただろう。
シェンが愕然と海を見たその隙に、マジュニアが頭上に移動していた。
──ガッ!!
強烈な打撃がシェンを襲う。なんとか着地したシェンに更なるマジュニアの追い討ち。
しかし、シェンはその攻撃を読み、マジュニアの頭上から膝蹴りを食らわした。
その勢いで一旦はマジュニアを地中深くへと沈めたが、マジュニアはすぐさま別の場所から飛び出し武舞台へと戻ってきた。
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