第一章 完結
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『以前にも話しただろう。三年前、孫悟空が倒したピッコロ大魔王。やつが、ここに来ているのだ』
『あー…確か、生まれ変わりが生き残ってたんだっけ?』
鼻を拭きながら相づちを打つ。
神の分身でありながら、世界征服を目論む悪の権化、と聞かされていた。
『…で、あたしを捕まえてそいつの所までタクシー代わりにでも使おうと?』
『…駄目か?』
『Σタクシー認めるの!?』
『お前も大会には興味ありそうだったろう』
『うー』
『孫悟空も出るしな』
『ううー』
『一目見たくは…』
『分ーかったよ!』
ボキッ(折れた)。
レギとしては、別に大会に出たくない訳じゃない。
ただ、神にいいように使われるのがなんかイヤだっただけだった。
しかしレギとしても、神が言うように二年間離れていた悟空には是非会いたい。
『出ますよ!出てやりますとも!タクシーでもファクシミリでも好きなように使って下さいな!!』
『いや、ファクシミリは違うだろう』
ヤケ気味に叫ぶレギに、極々冷静に神が突っ込んだ。
そして、今思い出したかのように続けたのだった。
『あ、言っておくが、事が済むまで悟空には正体は証さないでおきたい』
『Σたばかったな神ー!!それじゃ会えないじゃん!!』
『一目見たくは…、とは言ったが、会えるとは言っておらん。
二言はないよな?』
『ぐぅぅ…っ』
レギは思いっきり地団駄を踏みたい気持ちになったが、理性を振り絞って思い止めておいた。
自分がそんなことをした日にゃ、ここら一帯は地震では済まない被害をこうむるだろうから。
『はぁ、しかたない。じゃ、手始めに…』
とレギが向かったのはそばにあった公衆トイレ。
『…何をするんだ?』
『変装』
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