第一章 完結
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「オレのこの三つの目ですら捉えられなかったお前の動き…。しかし、12の目で死角をなくせば必ず見える!」
「12の目!?」
「悪いな孫!オレの勝ちだ!!」
どういうことなのかと目を見張る悟空の前で、天津飯が二人に、その二人が更に四人へと…。
「ぎえっ!!」
残像拳でもない。それは全て本物の天津飯だった。
「四身の拳!!この12の目から逃れる術はないぞ!!」
四人の天津飯はそれぞれ武舞台の四方に散り悟空へ向かって構え一斉に気弾を放った。
四方向からの一斉攻撃は、悟空に避ける選択を与えなかった。
「上に逃げるしかねえっ!!」
消えるように回避した悟空。だが、それこそが天津飯の狙いだった。
「見えたっ!!」
それぞれの天津飯の三つの目が素早く悟空を追い、ついにその姿を捉えた。
「終わったあ!!!」
「…ぎゃっ!!」
放たれた怪光線は、雲を見下ろす上空まで飛び上がっていた悟空に直撃した。
「と、とんでもないやつだ!やっぱり凄いぞ天津飯は…」
「そ、それにしても悟空のやつ、あの一瞬であんな所まで跳んだのか…」
クリリンとヤムチャはもう二人がどうなっても驚くばかりである。
落ちてきた悟空を天津飯は余裕の顔で待ちかまえていた。
「…いちちち…!」
「はっはっは!こういう事だ。もう降参しろ。次に食らえば命に関わってくるぞ!」
しかし悟空は笑っていた。
「降参なんかしねぇよ」
「なんだと?」
訝しむ天津飯に、二本指を立てて見せた。
「弱点を二つも発見したぞ!」
「孫悟空の勝ちだな…」
勝敗が見えたマジュニアがニヤリと笑った。
「でたらめを言うんじゃない」
「そう思うんなら試してみるか?」
「言うまでもない。今度の攻撃でオレの勝負は決定する!」
しかし、悟空は落ち着いたままだ。
「覚悟しろっ!!」
さっきと同じ様に四人の天津飯がまたそれぞれに散り、悟空へ向けて一斉に気弾を放つ。
ぶつかる前に悟空はまた上空へ回避する。
そこまではさっきと同じだった。
しかし、天津飯はまだ気付いていない…。
「…神様、サングラス出して」
『………』
次に何が起こるか分かっていたレギは、神に青いネコ型ロボに言うように頼む。
もはや何も突っ込むまい…と、神は黙ってサングラス出したのだった。
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