第一章 完結
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「でも、レギはもっと重いの着けて修行つけてくれてたんだ。オラ一回も勝てなかったんだよなぁ!」
「…ま、マジかよ…」
「これより重いのなんて、信じられねぇ…」
(…レギさもあんなの着けてるだか…!?)
チチが確認しようとした時、さっきまでいたはずのレギの姿はどこにもいなくなっていた。
観客席では、ブルマ達が呆然としながら悟空達の話を聞いていた。
「…レギって、確か孫君が言ってた、女の人のことよね…」
「…う、うむ…。あの悟空に修行をつけていたという…。い、一体何者なのじゃ…」
「…それにしてもよ、そんな凄い奴がなんで大会に出なかったんだ?」
と聞いたのはウーロンだった。
「た、確かにそうよね…、一体今どこにいるのかしら…?」
ここにいる↓
「意外に外すの早かったなあ」
「っ!?」
唐突に背後から声がしてマジュニアは慌てて振り返った。
「き、貴様!!」
「よ、マジュニア」
マジュニアの足元で体育座りに頬杖をついていたレギが、首だけでピッコロの方を向き軽く挨拶した。
「…何の用だ」
「そう邪険にするなよ。あいつらの試合が終わったら、次はあたし達でしょ?だから挨拶しにきた」
「さっさと消えろ。殺されたくなかったら…」
正面へ向き直りそれっきりこちらを見なくなったマジュニア。
レギは静かに口を開いた。
「……そんなに、この星が嫌い?」
「………」
マジュニアは答えなかった。
それでもレギは続けた。
「あたしは好きだよ。まだたった三年だけの記憶だけど、綺麗だし、凄く優しい星だ…」
「……何が言いたい…?」
苛立ちを含んだ声だった。
「オレに、説教たれに来たのか…?」
「いんや」
きっぱりと言ったレギの答えに、マジュニアの頭に血管か一本浮き上がった。
なんなんだこいつは…!?
「…別にさ、世界征服でもなんでもやりたいことやればいいよ」
「……は?」
レギの思っても見なかった言葉に、マジュニアは思わず振り返った。
「やっとこっち向いたね」
レギはマジュニアと向き合うように立っていた。
驚き見つめるマジュニアを真っ正面から受け止める。
「お前がこの星壊すってんなら、その度にあたしが絶対止めてやるから。いつでも相手になってやるよ。
今日みたいにね」
にっと笑った。
「じゃ、試合でね」
言い残して、レギはようやくマジュニアの前から消えたのだった。
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