第一章 完結
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「さっきよりうんと速ぇ!おめぇ今までスピード抑えてたな」
「様子を探っていたんだ。孫よ、この勝負オレの勝ちだ!スピードに目はついて行っているが、肝心の体が付いていかない、これは致命的だぞ!」
「おめえやっぱすげえや!
天津飯、ちょっとタンマな。オラちょっと服脱ぐから」
悟空は中のアンダーシャツに手をかけた。
その様子を見てレギが呟く。
「…あれを脱ぐのか」
『よほどの相手のようだな』
「…それにしても神様、悟空のこと相当しごいたね」
『お前とミスター・ポポの修行のおかげだ。正直私もここまでとは思っていなかった』
「あたしも、ちょっとびっくりしてる…」
確かに、悟空は強くなった。
しかし何よりも驚かされているのは、悟空の落ち着きぶりだった。
「おめえも相当修行したんだな」
「勿論だ。お前には負けたくないからな」
話しながら抜いだシャツが重い音をたてて床に落ちた。
妙に思った天津飯がシャツに手を伸ばすが、シャツにあるまじき重さに驚愕した。
それは、持ち上げるのも辛いほどの重みがあったのだ。
「…そ、孫、お前、今までこんなのを着て闘っていたのか…!?」
「うん、神様がこれも修行だって。亀仙人のじいちゃんの修行の時もさ、亀の甲羅を背負ったけど同じ様なもんだな」
「靴も…リストカバーもか…!」
次々と外されていく物の全てがとんでもない重さで、天津飯は言葉を失った。
悟空は、これだけのものを身に着けて、あれだけ動き回りながら平然としているのだ。
「なんだってんだ?オレが片付けてやるよ」
「わりぃなクリリン。気を付けろ、重いからな」
「なっ!なんだよこりゃ!?」
言ったそばから靴を持とうとしたクリリンは仰天した。
「お、お前、これ普通の重さじゃねぇぞ!!」
「だろ?片っぽだけで20キロだもんな。足がだるくなっちゃってさ」
「に、20キロ!?こ、こんなの履いてたらどうやって動くんだよ!?」
「ご、悟空!このシャツなにで出来てるんだよ!?」
手伝いにきたヤムチャも同じ様に驚く。
天津飯が重く口を開いた。
「…ぜ、全部で、100キロ以上は…ある…」
「「いっ!!!?」」
それを聞いてケロッとしていたのは悟空だけだった。
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