第一章 完結
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「全く凄い奴だぜ。三年前の時点でその強さはまさに完璧だった。そいつを更に上回るとは、恐れ入ったぜ」
レギは天津飯の言葉を聞いてぽそりと漏らした。
「…その試合、あたしも見たかったな~」
『仕方なかろう、お前にはそれ以前の記憶がないのだ』
「うん…でも、少しずつなんか見えてきてる気がするんだ…」
ここに来てからも、何度かあった。
「…あたしが何者なのか、本当にこの大会で分かるような気がする…」
『……。まぁ、無理に思いだそうとしなくてもよい。焦るなレギ』
「うん…」
頷く声もどこか上の空だった。
――『なぜ貴様がここにいる?』――
(あいつ…)
レギは外へと目を向けた。
息の整った天津飯が不適に笑った。
「たった一つだけ、お前が三年前とあまり変わっていないものがある…。スピードだ!!」
いうないなや天津飯の姿が消え、悟空もその後を追い再び武舞台から姿を消した。
「そこだっ!!」
上空で追い付いた悟空の蹴りは紙一重でかわされた。
目で追う悟空の先に天津飯が姿を見せる。
「さすがに目はいいな!これほどのスピードだというのに、オレの動きをよく掴んでいる。しかし、目で動きを捕らえるだけではどうしようもないぞ!!」
天津飯は更にスピードを上げた。
「また上に…っ!!」
──ガッ!!
反応の遅れた悟空に天津飯の肘打ちが決まった。
天津飯の姿は見えない。
すぐさま体制を立て直した悟空が一人武舞台を駆ける。
だが、天津飯の動きについて行けず会場の外へ蹴り飛ばされた。
「場外に落ちる!!」
悟空はさっと腕を回しプロペラの要領で飛んで武舞台に戻ってきた。
「…人間タケコプターかあいつは…」
悟空の思わぬ回避の仕方にレギは苦笑した。
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