第一章 完結
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ベスト4も決まり、大会はいよいよ大詰めを迎える。
準決勝は、天津飯VS孫悟空。
マジュニアVSシェン。
『いずれもとんでもない実力を秘めたとんでもない武道家ばかりです!全くもって今大会のレベルの高さは信じられないものがあります!!』
やや興奮気味に審判の司会が続く。
『それでは準決勝、最初の試合は天津飯選手対孫悟空選手です!!』
「始めっから飛ばしていくつもりだろ?」
「もちろんだ」
武舞台に飛び出す二人を大歓声が迎えた。
「…楽しそうに笑ってるなぁ」
いつも通り、レギは壁に寄りかかって様子を見ていた。
第十一話
≪準決勝・悟空の成長:前半≫
「見せて貰おうか、修行の成果を」
「へへへ」
『準決勝第一試合、始めて下さい!!』
二人は同時に武舞台を蹴った。
バチッとぶつかり合い、すぐに激しい攻防が始まった。
天津飯の突きを上へと回避した悟空。
追い討ちをかけ気弾が投げ込まれるが悟空がそれを天津飯へ殴り返す。
天津飯は自分に返ってきた気弾を払い飛ばし舞空術で上空の悟空を追う。
再びぶつかり合い、落ちながら攻防が繰り広げられる。
武舞台へ戻った二人は、ふっと姿をくらました。
『き、消えた!?』
審判や観客達が驚く中、二人の技がぶつかり合う音だけが会場に不気味に響いていた。
「…速い、かなりのスピードだ」
屋根の上で、マジュニアは消えた二人の戦いを見ていた。
二人はまた消えた時のようにパッと姿を現すと息つく間もなく掴み合った。
力勝負で睨み合ったが、悟空は唐突に力を抜き後ろへ倒れ込み、そのままなす術なく引っ張られた天津飯を蹴り飛ばした。
「ぐっ…」
天津飯はすぐに体制を立て直し再び悟空に向かって突っ込む。
悟空がそれを跳んで回避するその先を読みながら、悟空の背後へ回り強烈な肘打ちを繰り出した。
しかし、悟空はそこにいなかった。
残像拳だ。
「古い手に引っかかるんだから」
「っ!」
全く違う所から聞こえた声に慌てて振り返った。
三年前、互いの裏をかいたあの戦いを思い出し、軽く肩を弾ませながら天津飯はにやりと笑う。
悟空も全く疲れを見せず同じ様に笑った。
.