第一章 完結
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何をやっても通じない。
まさに手も足も出ない状態。次第にヤムチャは焦りだした。
「しゃあっ!!」
「だめだめ」
高くジャンプした跳び蹴りもかわされる。瞬時に背後へ回ったシェンの重い蹴りがヤムチャの背に入った。
「か、かはっ……!!」
「無意味に跳び上がっちゃぁ相手の攻撃がかわせない」
「あ…」
それを聞いた時、悟空の中で何かが見えかけた。
以前、同じ様なことを言われたことがあるのだ。
――『あんたはしょっちゅう飛び回るから的にしやすいんだよ』――
――『ほら!地面から足離して、どうやって避ける?』――
「…あ、あいつ…ま、まさか…まさか…!」
一年間の修行の中で、そうやってぶっ飛ばされたこと星の数。
今目の前で繰り広げられているのはまさに、三年前修行始めた頃の自分達そのもの…。
でも今一つ、何かが足りない…。
ヤムチャは背中の痛みに耐えようやく立ち上がった。
「はは…なんてことだ…。このオレがまるで赤ん坊扱いじゃないか…」
「いや、いい素質は持ってるよ。ちゃんと修行すればもっと強くなれる」
「へっ、えらそうに言ってくれるぜ!しょうがない…、とっておきの技だったんだがな、まさかここでいきなり使ってしまうとは思わなかったぜ…」
ヤムチャが構えを変えた。掌を上へ向け力を込める。
「色々忠告すまなかったな、マジで参考になったぜ。
だがな、最後にはこのオレがやはり勝たせてもらう!!」
手がぼんやりと光り出した。
(…エネルギーを集中させてる…)
何をするのか注意深く見ていると、掌から現れたのはまん丸のエネルギー弾。
「覚悟はいいな?繰気弾!!!」
「!!」
弾丸のように飛んできた気弾がシェンを掠めた。
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