第一章 完結
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「な…なんだと…!?」
本物の打撃の痛みにヤムチャはシェンを見た。
「あんたは相手を、雰囲気や仕草だけで判断したね。そのせいで中身や微妙な動きを捉えることが出来なかったんだ。
もしこれが試合なんかじゃなく、本物の戦場だったら、今ので間違いなくあの世行きだよ」
淡々と言う。
その姿は先程までとは別人のように堂々としていた。
「これで目が覚めた?」
「…なるほどな、確かにお前の言うとおりだ。目が覚めたぜ。だが、やり方が気に入らねえな」
シェンは肩をすくめた。
「のっぴきならない事情があるもんで、こうするしかなかったんだよ」
「何にしても、オレからすればはっきり言ってイヤなヤローってとこだな。こうなったら意地でも勝ってみせるぜ!」
「それも悪いけど、勝ちは譲れないんだ」
「ほざけ!!」
「しょうがない。じゃ、ちょっとだけ稽古つけてあげるよ」
ヤムチャが飛び出す。
シェンはす…っと腰を落とした。
ヤムチャの突き、パンチ、手刀…攻撃は全てシェンに受け止められてしまう。
「ほら」
軽く言われると同時に、強烈な足払いがヤムチャに入り、ヤムチャは受け身も取れずに転倒する。
「足元がお留守だよ」
「ぐっ…!!」
『こ、これは意外な展開!!ヤムチャ選手、シェン選手に全く歯が立ちません!!一体誰が、このようなことを予想出来たでありましょうか!!』
ここに一人、ヤジロベーだけが全て理解していた。
「へっ、やーっと本性見せやがったな!オレは知
ってたぜ」
「スキだらけ」
シェンのストレートが決まる。
「無駄な動きが多い。だからスキができるんだ」
「くっ…!!」
「な、何やってんのよ!!しっかりしてよ!!」
「それはムリと言うものじゃ…。相手があまりにも強い…強すぎる…!!」
ブルマの檄に応える亀仙人。
今まで幾度となく苦戦を強いられてきたヤムチャだが、これほどまでにやられているのは見たことがなかった。
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