第一章 完結
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「もう大丈夫?」
「…あ、あぁ…」
『おおっ!!立った!!立ち上がりましたヤムチャ選手!!皆さん拍手をお贈り下さーいっ!!』
歓声と盛大な拍手と爆笑がヤムチャに贈られた。
(う、うれしくない…!!)
「いや~なんかごめんなさいね~」
「こ、これしき大したことないよ!鍛えてるからね!」
それを聞いてレギは笑顔の陰で呟いた。
どうやってだ?
「いや、でも安心しました。どっちにしてもこの試合こっちが勝つんだろうけど、こんな勝ち方じゃ嬉しくありませんからね」
「な、なんだと…?」
シェンの言葉を聞いてヤムチャの表情が変わった。
「君はこの試合よっぽど自信があるようだね。このオレに勝てると?」
「ええ」
帽子の下で相変わらず口元しかみえないシェンはにこやかに頷いた。
「勝てます」
「はっはっは!これは面白い。じゃあオレもその気になって闘ってみようか?」
それを聞いて、シェンの口元が綺麗に弧を描いた。
「勿論そうして下さい。丁度退屈してたんですよ。
…それじゃ、お互いその気になったってことで、いいね?」
「はいはいいつでもどうぞ。期待してるぜ」
「どうも。じゃ」
シェンがそう言い終わった瞬間、ヤムチャは吹き飛んだ。
一瞬でヤムチャとの間合いを詰めたシェンの肘打ちだった。
会場が異様な沈黙に包まれる。
信じられない光景にその場にいた全員が言葉を無くした。
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