第一章 完結
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
悟空がレギと初めて会ったのは三年前。
神様の神殿に行った時だった。
レギは、部屋の寝台の上で半身を起こし、魂が抜けたように座り込んでいた。
『……なぁ』
『……』
声をかけたら、ゆっくりとこちらを向いた。
眠たそうな眼が、悟空を映し出す。
『おめぇも神様んとこで修行してるんか?』
訊ねると、目を伏せる。
まるで、何かを思い出すように、その目はここではないどこかを探してさ迷う。
やがて、ゆっくりと首を横に振った。
『……わからない。
…お前、名前は?』
『ん?オラか?オラ孫悟空だ!』
『……そう、』
レギは、眩しそうに微笑んだ。
『孫悟空って言うのか…』
その笑顔を悟空は、素直にキレイだと思った。
第十話
≪第四試合・シェン≫
『さて、第四戦です!!これで、今回の天下一武道会の出場者八名が全員登場することになります!!
では、第四戦の二名を紹介致しましょう!ヤムチャ選手とシェン選手です!!』
「なんだありゃ?ガキじゃねえか!」
「よくあんなんで予選通過できたな」
審判の紹介で現れたシェンに会場からはお決まりの反応が返ってきた。
クリリンも先ほどまでの緊張感もなく楽観的にヤムチャに声をかけた。
「う~ん、はっきり言ってラッキーですねヤムチャさん。あんまりいじめちゃダメですよ」
「まぁ、手加減はするさ。じゃ、手っ取り早く終わらせてくるからな」
「ヤムチャさまーっヤムチャさまー!!」
観客席ではプーアルが大声援を送る。
「あ!何あの猫!!可愛い!!」
レギのアニマルアンテナ過剰反応。
はしゃぐプーアルをウーロンがうるさそうに見上げていた。
ブルマはシェンを見てプーアルと一緒にほくそ笑む。
「今回こそ一回戦はいけそうね、相手があれだもん」
(あれ↓)
「…ふぁ~あ…」
あくびをかましたシェンにヤムチャが声をかけた。
「シェン君、よろしくな」
「こちらこそよろしくお願いします」
キャスケット帽の下で口元がにこりと笑った。
「…ちぇっ、猫かぶりやがって」
観客に混じったヤジロベーが苦々しくシェンを見ていた。
「あのヤムチャってのは孫の仲間の奴だったな…、気の毒によ、相手が悪かったぜ」
.