第一章 完結
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「波ーーーっ!!」
しかし、かめはめ波はマジュニアをすり抜けた。いや、すり抜けたのはマジュニアの方。
本体ではなかったのだ。
「残像拳!?」
クリリンは気付くのが遅かった。
「クリリン後ろ!!後ろだーーっ!!!」
悟空が叫んだまさにその時、マジュニア本体がクリリンの背後に現れた。
「惜しかったな」
──ガッ!!!!
殴り飛ばされたクリリンは、勢い良く武舞台に叩き付けられ、とうとう倒れてしまった。
「ちいっ、勢い余って殺してしまった…、ゲームを楽しむのもここまでか…」
武舞台に戻ってきたマジュニアが呟いた時、なんとクリリンは起き上がった。
「な!?」
よろよろとだが立ち上がったのを見てマジュニアは目を見張る。
だが、すぐにへなへなと座り込んだ。
「へへへ…ダメだ…。まいった」
『お、おっと!…クリリン選手降参…!!降参です!マジュニア選手の勝利が決定しましたー!!そ、それにしてもクリリン選手、物凄い、本当に物凄い試合を見せてくれました!!』
審判の言葉が終わるのを待たずに、悟空はクリリンの元へ駆け寄った。
「クリリン!ほんとに凄かったぞ!!めちゃくちゃ腕を上げたな!!びっくりしたぞっ!!」
「へへ…、負けちゃあしょうがないけどな…」
悟空に助け起こされながらも、目一杯に闘ったクリリンの表情は明るかった。
「素晴らしい武道家になりおったな、クリリンよ…」
弟子の立派な姿に師匠である亀仙人も誇らしげにクリリンを見た。
他の観客からも歓声や拍手が絶え間なく続いた。
ただ一人、マジュニアは浮かない顔で佇む。
(…どうやら、そうたやすくはこの世をオレ様のものにはできんようだな…。やつも、いつかどうにかせねばならん…)
ほっとした表情でクリリン達を見つめているレギを見る。
ふと、視線を感じたのかレギがマジュニアの方を見た。
二人の目が合ったのは一瞬だけ。
マジュニアはさっと視線を外し武舞台を後にしたのだった。
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