第一章 完結
夢小説設定
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「そ、そうだか…、事情があるならいいだよ。
…と、ところでよ、ちょっとおめえさに聞きてぇことがあるだよ…」
「ん?」
言葉を待つレギに、匿名希望はモジモジしながら話し始めた。
「…おめぇ、孫悟空って、知ってるだか?」
「え?ま、まぁ、顔見知りというか何というか…」
本人に内緒でここへ来ていることもあってしどろもどろに答えたレギに、しかし匿名希望は『やっぱり!!』と言った顔をしたのだった。
「や、やっぱり…おめぇ、悟空さのこ、こ…」
「こ…?」
首を捻らせたレギ。
頭の中で自然と『こ』から連想できる単語が浮かんだ。
(…こ?…って……恋人とか?ないないない!!)
吹き出しそうになるレギに、ついに匿名希望の口からとんでもない言葉が飛び出す。
「子供なのけ!?」
「…………………は?」
一瞬にしてレギの頭の中が真っ白になった。
まさにそれは、ハトが豆鉄砲を食らったような顔だっただろう。
しかし、思考停止により黙ったままのレギの無言を、匿名希望は何故か肯定と受け取っていた。
「やっぱりそうなのけ!?!悟空さってばおらという者がいながらこんな大きな子がああっ!!?」
この世の終わりのような嘆きに、瞬間的にレギの意識が戻った。
「ちょい待ち」
「Σもがっ!?」
嘆きの雄叫び第二波を放とうとしていた口を手でふさぎ黙らせる。
自分でもこめかみが痙攣しているのが分かった。
――そこまで小さく見えるのか!?
「あたしと悟空は、そんな関係じゃないから!!」
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