第一章 完結
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時間は戻って、再び予選会場。
「サイボーグ化して復活するのにそれまで稼いだ金を全て使ってしまったぞ。もっともそのお陰で、以前の数倍のパワーを手に入れられたがな」
「…サイボーグ…、だからあんな気味の悪いかっこうしてるのか…」
悟空達と離れた所からレギは聞き耳を立てる。
「それにしても、あいつも大会に出るのだったのか…」
ここに来て意外な人物の登場にげんなりと肩を落とした。
「孫悟空、予選に残れよ。武道会でこのオレ様と闘うまではな。
もちろん、優勝なんぞに興味はない。貴様の命を貰うのが目的だ」
白桃桃はそれから、天津飯へ矛先を変える。
「その後は貴様の番だぞ天津飯。亀仙流なんぞに寝返りおって、この裏切り者め」
「オ…オレは、亀仙流になったわけではありません…。ただ、あなた達からの教えは間違っていたのではないかと…」
「首を洗って待っているんだな」
天津飯の言葉を最後まで聞くこともなく踵を返す。
「…いいでしょう…、闘いますよ、餃子の分まで…」
「………案外、あたしがあそこでぶっとばさなくて良かったかもな…」
『なんだ?』
「ううん、なんでもない」
レギは自分のブロックへ戻った。
その口元は、小さく笑みを作り。
師弟の因縁。
それぞれに成長し集った強者達。
そして、大魔王の生まれ変わり…。
状況は、思っていたより複雑で。
これからの展開にレギの心は、不謹慎にも楽しんでいた。
なぜかは分からない。
腹の底からじわりと、わくわくしてくるのだ。
―――あぁ早く、手加減なしに、本気で闘いたい。
それが出来るのは、恐らく本戦であのピッコロ大魔王と対峙した時だろう。
それまで、あともう少し我慢しなくちゃね…―――。
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