第一章 完結
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『これ以上この地を荒らすことは許さないぞ!!』
『ふん!あの時よりいくらかでかくなったからといって、いい気になるなよ小僧。孫悟空がいなくては何もできんくせに!!』
(悟空!?)
思いがけない名前が出てきて心臓が跳ね上がった。
『今はその頼みの綱の孫悟空もおらんのだろう?黙っていれば楽に殺してやるぞい』
鶴帽子がニヤニヤと言った。
『黙れ!!悟空さんが救ってくれたこの聖地を、またお前達の好きにされてたまるか!今度はオレが守る!!!』
『減らず口を!』
―――だめだ。
飛び出した青年。その手に持った槍を構え白桃桃に襲いかかる。
そこまで読んで、殺されるのが目に見えた。
レギは飛び出して青年の前に立ちはだかった。
『なっ』
『落ち着きなさい。こんなやつら、あたしが追っ払ってやるよ』
駆けだしていた青年は驚き急ブレーキをかけた。
突然現れたレギに白桃桃が指を突きつける。
『な、なんだ貴様!?』
『悪党に名乗ってやる義理はない』
『何!?』
『だ、ダメです!危険ですから貴女は下がって…』
『大丈夫、大丈夫』
慌てる青年に軽く言って白桃桃と向き合う。
『どこのどいつか知らんが、そんなに死にたければ今すぐ』
──ボゴンッ!!
『『へ…?』』
突然足元の地面が抉れて鶴帽子と白桃桃が間の抜けた声をもらす。
レギがもう一度腕を軽く振れば、突風が白桃桃の頬を掠め、後ろの木にぶち当たり地面と同じ様な穴を開けた。
掠めた頬が、浅く裂けた。
『次は体にくれてやろうか?』
にこりと言えば青ざめて冷や汗を流しだす。
『消えろ。二度とここに近付くな』
『『ひいいぃぃ!!』』
一睨みすれば、もう逃げ腰だった二人は振り返りもせず一目散に去って行った。
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