第三章 前編 (編集中)
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ギニュー対クリリン、悟飯。ジース対ベジータの戦いが始まった中、その様子を見ながらレギは悟空の側で一人ブツブツと考え込んでいた。
「…なるほどそうか、馴れない体…強い肉体………。よし」
「レ……レギ…?」
何事かを決めたらしく上げた顔を見て、悟空は人知れず冷や汗を覚えた。
レギの顔に、かつて神殿での修行時代に何度か見たことのある『悪巧み』めいた要素を含んだ笑みが浮かべられているのを見てしまったから。
こういう時のレギは、何かとんでもないことを思い付いた時だと、悟空の中で警鐘が鳴り響く。
しかし、そのレギから言われたことに、一時不安が疑問に変わる。
「だいじょぶ悟空。今は何もしなくていい、必ず元の体に戻れるから」
「え…ど、どういうことだよ?」
「いいからいいから」
笑顔は崩さずレギは戦いに、特にベジータとギニューの動きに注意して見ているようだった。
「な、何故だ!?何故貴様が奴らの肩入れをするベジータ!!」
「勘違いするんじゃないぜ。別に味方になったわけじゃない、成り行きだ。そんなことよりも、自分の身の心配をした方がいいんじゃないのか?」
「うるさい!!!!」
ジースの八つ当たりに近いパンチが入り、ベジータの口の端を浅く裂いた。だがベジータはそれを気にする様子もなく不適に笑う。
「ふん、貴様だって薄々気付いているんじゃないか?」
「な、なんのことだ…!?」
「このオレが、伝説の超サイヤ人に近付いていることを」
「…あ、あんなものはデタラメだ!!所詮は伝説だろう!!」
「そう思うんならそいつで今のオレの数値を計ってみるんだな」
言われたとおりスカウターを操作して、表示された数値にジースは手の中でスカウターを握りつぶした。
「壊れてやがる!!」
「ついでに教えておいてやろう。あそこにいるチビや、レギもサイヤ人の血を引いている分相当な力を隠しているぞ」
「なっ…!?」
絶句するジースに、ベジータは更に付け加える。
「特にレギの奴は、このオレにも理解できん力を持っているようだしな。どんな物か確かめる必要がある。貴様はあの世で見物していやがれ」
言い終わるやいなや、ベジータはジースを蹴り上げノーガードになったわき腹に鋭い手刀を叩き込む。
プロテクターを砕き内蔵にまで達したダメージにジースが血を吐いた。
ベジータがその眼前へ手をかざし、エネルギー波でジースの肉体ごと吹き飛ばしてしまった。
「あ!…ベ、ベジータ!!」
リクームやバータの時のように躊躇なくとどめを刺したベジータに悟空が声を上げたが、当然ベジータが聞く耳を持つわけもなく。
「貴様はそこで見ているがいい!」
ベジータはそのままクリリン達と戦うギニューの所へ向かって行った。
「…頼むぞ…やりすぎるなよベジータ…!」
レギのそんな危惧する言葉が聞こえて悟空はレギとベジータを交互に見た。
レギは、何かを待っている。
そのことに気付いた時、割り込んでいったベジータがギニューを悟空の体ごと叩きのめしていた。
「ばかっ、ストップ!もういいベジータ!!」
「とどめだーー!!!」
レギの制止も聞かず、ベジータは重いダメージで地面にめり込んで動けないギニューに猛突進する。
その時、死を目前にしたギニューが笑ったのを、レギは見逃さなかった。
「来たっ!!」
「え」
ぐわしっ、と音速の早さでレギの手が伸びてきて悟空の胸倉をひっ掴み、一瞬体がふわりと浮いた。
「うっ…ま、まさか…!?」
もはや、確認は不要だった。
ギニューがベジータに狙いをつけた瞬間、輪郭がブレる程の勢いで、悟空の体は投げ飛ばされていた。
「チェーーンジ!!」
「いっけえええっ!!!」
「おわあああああっ!!!」
──バチィッ
ギニューが放った光とベジータとの直線上に、レギの背負い投げで飛んできた悟空が入り込み一瞬閃光が走る。
そして、
「っしゃ!ビンゴ!!」
「あぐぐ…くそ!!」
「へへ…そういう、ことか…やっぱ、ムチャすんなぁ…」
ガッツポーズするレギ。
胸の傷を抑え悔しそうにレギを睨むギニュー。
仰向けに倒れたまま苦笑いを浮かべる悟空。
今ので、レギの思惑通り、悟空は悟空の肉体に、ギニューはギニューの肉体に戻ったのだった。
だが、ギニューはまだ諦めていなかった。
「…くくく、だがもう防ぐ術はないだろう!今度こそいただくぞ!!」
ギニューがベジータに狙いを定めた、と思いきや、突然向きを変えレギへと両腕を広げた。
最初から、これが狙いだったのだ。
「チェーーンジ!!!」
「し、しまった!レギーっ!!!」
さっきと同じ光がレギへ向かって走る。
ダメージで身動きが取れない悟空の声が響いた。
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