第三章 前編 (編集中)
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(よかった、無事であったか…!)
(はい。一時は危うかったのですが、今は私共の下(モト)で保護させていただいております。今は敵の方も混乱の中、今しばらくは邪(ヨコシマ)な者から遠ざけることができるでしょう)
(そうか。あと数日でこちらから応援が行く。すまんがそれまでその者のことを頼むぞ)
(ええ勿論です。それが我々の役目ですから)
(役目?それはどういう意味だ?いや、そもそもお主達ナメック星人とツフル人とはどういう関係なのだ?どうにも解せんことがあって…)
(今は未だ、詳しくは話せません)
例の封印は当然界王達も対象だ。
最長老は多く語ることを避け界王がレギの無事を確認したのを認めて静かにコンタクトの回路を閉じた。
「…今はまだ話せん、か…」
レギが界王神の生まれ変わりである他に、何か引っ掛かっているが、そこから先が界王にはどうしても分からなかった。
あの最長老は何か知っているようではあったが……、
「おい」
ナメック星の方角を向いたまま考えに耽(フケ)っていた界王に背後からピッコロが声をかけた。
「界王、貴様の目を通してナメック星の様子を見られるのか?」
「…お主、勝手にわしらの会話を聞いておったな?」
「コソコソやってる貴様等が悪い。それよりどうなんだ、できるのか?」
「…できるが、見せられん。それをレギが望んでおらんからな」
「なら、やつの様子だけでもいい見せてくれ、頼む」
まさかピッコロの口から『頼む』なんて言葉が出てくると思わなかった界王はしばし呆気に取られ、そして渋々承諾した。
「……分かった。ただし様子を見るだけだ」
「ああ、構わん」
ピッコロは界王の肩に手を置き目を閉じた。
地球で死に別れてからずっと頭を離れなかった。
(…心配?…このオレが他人など…)
何度、そう自問自答を繰り返し、苛立ちを感じたことか。
だけど界王の目を通して、柔らかそうな布の上にうずくまり眠るレギの姿を見た時には、確かに安堵する自分がいた。
そんな自分に酷く落ち着かなくなる。
訳もなく、焦る。
以前の自分は、こんなんじゃなかった筈なのに。
(…貴様のせいだぞ、一体どうしてくれるんだ…)
本当なら直に言ってやりたい。
(責任取りやがれ…)
──ブツ
「あ?」
唐突に頭の中の映像が途切れて真っ暗になった。
界王がナメック星との回路を問答無用で絶ち通信を切ったのだ。
「おい、勝手に切るな」(←まだ見たい)
「喧しい!そもそもお前達はわしの所に修行をしに来たのだろうが!意見できる立場にあると思うか‼そこに並べい‼」
ビシィー‼と自分の前を指して整列するように指示をする界王。
突然始まった軍隊のようなやり取りに、天津飯達はおずおずと横一列に整列した。
それを見て、仕方なくピッコロも並ぶ。今は不本意でも、界王の言う通りにしなければ修行を付けてはもらえないだろうから、が。
「……まずは」
厳かに、界王が口を開く。改めて整列させたからにはいよいよ修行が始まるのだと、一同(ピッコロを除いて)に緊張が走る。
「このわしをダジャレで笑わせてみろ!このテストが出来た者は修行をさせてやる‼」
「「え!?」」
この思いも寄らない課題に手こずったのは、やはりピッコロと天津飯であった。
後に、このテストを一番にクリアしたヤムチャ解せぬ、とか大魔王がぼやいていたとかいなかったとか……。
ナメック星人とツフル人
サイヤ人とフリーザ
惑星ベジータとプラント星
先のことはまだ分からない
封印は
悟空は
憎しみは
レギは
悲しみは
過去は
因縁は…。
先のことはまだ、
誰にも分からない。
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