第三章 前編 (編集中)
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時間は少し戻って。
「あ、ブルマさん!あそこならなんとか隠れられそうですよ!」
クリリンが見つけたのは、大きな岩がぽっかり口を空けた様な洞窟だった。
「あぁそうね…しばらくはそこで我慢するしかなさそうね…」
慣れない地形を歩き通しでブルマはヘトヘトだった。
しかし、休めそうな所が見つかって安心したのも束の間、
「っ!!何か来る!!」
悟飯とクリリンが同時に反応した。
慌ててブルマと洞窟に入り壁に張り付いて身を隠した。
とにかくその気配は、凄まじい悪意の固まりだったからだ。
「い、いつも思うけど、あんた達よくそういうの分かるわね…」
「しっ!きますよ!!」
自分達のことがバレたのかと緊張が走る中、それらはクリリン達がいる洞窟を素通りし空の彼方へ消えていった。
「…行っちゃった…。なんだったの?早すぎて全然分からなかった…」
しかし、クリリンと悟飯は真っ青になっていて立っているのもやっとだった。
「…ブ、ブルマさん、確認して下さい…」
「ち、ちょっと大丈夫?」
「いいから、最初に四つのドラゴンボールが集まってた所があったでしょ?今の奴らがそれを持って行ったかどうかを…!」
膝がガクガクと笑う、……いや全身が震えていた。これまで幾度となく強敵と対峙してきたクリリンでさえこんなことは初めてだった。
膝に手を突いて倒れそうになるのをなんとか堪える。反対側の壁で身を潜めていた悟飯も同じ様な状態だった。
二人のただならぬ様子に、ブルマが急いでレーダーで確認すると、確かに四つの反応が移動していた。
「そうよ、間違いないわ!今のがドラゴンボールを持って行ったんだ!!」
「や、やっぱりそうか…。悟飯、見たか?前から2番目に飛んでた変な奴…」
「は、はい…見ました…物凄い力を感じました…!」
いつの間にか止まっていた息を吐き出して、答えた悟飯の声は震えていた。
「…オレも見た瞬間金縛りにあっちまった…他にもすげえのがいたみたいだけど、あいつはケタ違いだった…も、もしかして、レギが言っていたのは…!」
――『…こんな末端の雑魚にも周知済みか……嫌なヤツだ』――
あれは、てっきりベジータの事を言っているのだと思っていたが、
「や、やつらのことですよきっと…!ベジータと同じ様な服を着ていた…」
クリリンと悟飯の考えが確信に変わった。その時、
「「あっ!!」」
「な、何どうしたの!?」
今度は何だ⁉と、急激な反応をしたクリリンと悟飯にブルマはもう気が気ではなかったが、
「レギだ!レギの気だ!!」
「ほ、本当!?どこに!?」
早速の手懸かりに気が逸る。
その方角を睨んで悟飯が答えた。
「さっき奴らが飛んでいった方向です…!」
「ヤバいぞ!戦ってる…やっぱりさっきのやつらだったんだ…!ブルマさん向こうには!?」
「ドラゴンボールの反応があるわ!!ここから約14キロメートル!」
クリリンは被っていた帽子を脱ぎ捨てた。
「いくぞ悟飯!!」
「はい!!」
「ブルマさんはこのことを武天老師様に連絡しといて下さい!」
「分かったわ!気をつけてね二人とも!」
「悟飯、なるべく気を抑えながら急ぐんだ、出来るな?」
「はい!」
悟飯の返事と同時に二人は地を蹴ってレギの所へと急いだ。
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