第三章 前編 (編集中)
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それは
気のせいだと思う余地もなかった
星を離れてから数日
ナメック星が見えてきても
心は妙に静かだった
仇を討つとか
誰から殺すとか…
ぼうっとした頭で考えるでもなく考えて…
大気圏を抜けて
淡い緑色の大陸を見下ろしながら、それに気付いた瞬間、一気に血の気が引いた
「……え…」
こんな、途方もなく離れた場所なのに
よく知る気を感じたからだ
「…嘘だろ…!!」
確かに3つ、それはあって
もういても立ってもいられなかった
だから駆け付けて
別れを告げた
頑ななその心に隠すのは
忌まわしき過去
少しでも関わったら
絡み取られて逃げられない
……事はもうすでに
手遅れ
第三話
≪宇宙の帝王 フリーザ≫
「…どなたですかな、あなたは?」
「単刀直入に言う。今すぐドラゴンボールを置いてこの地を離れなさい」
入り口に立ち言い放ったレギに、家にいたナメック星人達は怪訝な顔をした。
「な、何を言うのですか?なぜドラゴンボールのことを知って…」
「時間がない事情はあとだ。
この星は今侵略を受けている。狙いはあなた方の持っているドラゴンボールだ。すでにいくつかの村は被害にあっているはずだ。連中が来る前にあなた達も早く逃げるんだ」
レギはあえて必要な分だけ心を解放した。
元々相手の心を読むことが出来るナメック星人には口で説明するよりこの方がずっと早いからだ。
それを察したのか、一人のナメック星人が進み出た。
この村の長のムーリだった。
「……逃げると言っても、今家にいるのはわしら年寄りと子供達だけだ。若い衆は皆野良仕事に出掛けとる」
「なら尚更だ。子供達とだけでもどこかに身を隠して」
「あ、あなたはどうするのかね…?」
「あたしは、ここのドラゴンボールを破壊する」
「な!?…」
驚きに目を見開くナメック星人と、もう一つ別な声がした。
「そんな勝手なことをされては困りますねぇ」
「っ!!」
──…ッド!!!!
声と同時に横合いからの強烈な衝撃にレギは吹き飛ばされた。
さっきまでレギがいた場所には、脇に大きなドラゴンボールを抱えた二人組が立っていた。
「へへへ、破壊なんかさせねぇよ」
「反抗的な態度は相変わらずだな」
「…ドドリア…ザーボン!!!」
「おっと、お前の手の内はお見通しだよ!」
起き上がり様地面を蹴り、上空から腕を振るったレギの掌波をドドリアとザーボンは余裕で避けるも、地面の状態を見て不適な笑みを浮かべた。
「見たかドドリア、今の一発だけで穴が無数に空いたぞ」
「いっちょ前に小細工してんじゃねえかよ!!」
「ちっ」
掌波を横一線に連続で打ち出す『ナミハ』だったが、先の兵士等より数段格上相手には殆ど意味がなかった。
「久しぶりに遊んでやるか!!」
ドドリアが口から放ったエネルギー弾を帳で弾きすぐさま攻撃に転じようとした時にはザーボンがすでにレギの間合いに入っていた。
「髪を切ったのか、勿体ないことを」
言いながら繰り出された強烈な回し蹴りに咄嗟に腕でガードをするも、勢いまでは殺しきれず地面に叩き落とされる。
すぐに起き上がって体制を立て直そうとするが、その頭上に既に移動していたドドリアが、どすん!とのしかかりレギを地面に縫い止めた。
そのドドリアが、レギの服装を見てニヤリと笑みを深める。
「その格好、ベジータが連れ戻したってのは本当だったんだなぁ」
「は…なせえええっ!!!」
「おっと」
「あぐっ!」
気が集まりだしたレギの右腕を力一杯に踏みつけた。
「そいつを使われちゃ面倒だな」
「腕の一本くらい折っても構いませんよドドリアさん」
上からの指示に、ドドリアはイヤらしい笑みを浮かべた。
「へへ、だとよ!!」
──ボギン!!
「あ゛あ゛あああっ!!!」
踏まれた右腕にそのまま力が加えられ、骨を砕かれた痛みで頭が支配される。
一定の集中力が必要な斬気と掌波を封じられてしまい、それでも抜け出そうともがくレギを見下ろして、その人物が現れた。
「お久しぶりですねぇレギさん。またお会いできて嬉しいですよ」
胡散臭い笑顔に、レギは反吐が出そうだった。
「……フリーザ…!!」
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