第三章 前編 (編集中)
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[適正地形に着陸始め!]
基本的な操作をするためのナメック語をマスターしたブルマの指示に、宇宙船は了解と表示。
ついにブルマ達はナメック星に降り立った。
「待ってよ~。今大気の成分を調べるわ。ちゃんとセンサー取り付けておいたんだから」
言ってブルマはピコピコと機械を操作する。
ピッコロの故郷の星とはいえ、地球と同じ様に酸素があるとは限らないからだ。
「ある程度酸素があればいいんだけど…。一応酸素ボンベも用意したけど時間が限られてしまうし……」
しかし、
「ここ、ボクが最初にピッコロさんに連れてこられたところにちょっと似てる…」
「ああ、本能的に故郷に似た所が落ち着くんだろうな」
「……………」
そんなブルマの危惧も苦労も心配も、いつの間にかぺろっと外へ出て全く危機感もなく辺りをキョロキョロするクリリンと悟飯によって水の泡となった。
当然二人は、宇宙服も酸素ボンベも着けてはいない。服装も、クリリンはいつもの胴着にキャップを被り、悟飯はピッコロから貰ったものに似せた自作の胴着で、至って軽装だ。
無知と無自覚は、かくも恐ろしいものである。
「あんた達なんで簡単に外に出ちゃうのよ!少しは考えなさいよバカ!!!」
もしナメック星に酸素がなかったら、てか空気すらなかったら、宇宙船の入り口を開けた瞬間に三人とも終わりである。
――ここまで来たことも全部無駄になっていたかも知れないじゃない……‼
なんてブルマの思いはクリリン達に伝わる訳もなく。
「全くもう!さっさとドラゴンボールを探すわよ!!」
「…お、おい、なんであんなに怒ってんだ?」
「さ、さぁ…」
クリリンと悟飯にしてみれば、ブルマが怒ってる理由がさっぱり分からない。
微妙に噛み合わない空気の中ブルマがドラゴンレーダーを操作すると、見慣れた光の点が現れた。
さっきまでの怒りも吹き飛び、ブルマは嬉々としてクリリンと悟飯にレーダーの画面を向ける。
「ちょっと!見てよこれ!!反応があったわ!あるわよドラゴンボール!!!」
「ほんとだ!!」
「「やったやった~~!!」」
レーダーの反応を見てクリリンもブルマと手を取り喜び合った。
だが、悟飯は一人遠くを見つめていた。
「クリリンさん、あっちに強い気が…」
「気?」
クリリンも一旦喜びのダンスをやめ悟飯が指摘する方向を探ってみた。
「本当だ。しかもやたら強そうな凄い気ばかりだ…」
「やーね、びびることないじゃない!きっとそれナメック星人よ。神様やピッコロがあの強さなら、本家のナメック星人が凄い気だってちっとも不思議じゃないわ!」
「そ、そうですよねー!」
「…だ、誰かがこっちへ来ますよ…!」
悟飯の緊張した声にクリリンとブルマはぎくりと体を強ばらせた。
「ほ、本当だ。何か来る…」
「き、きっとナメック星人よ!さっそくご対面ね!…は、話が通じればいいわね~…」
言いながらブルマはちゃっかり自分だけ宇宙船の影に身を隠す。
しかし、現れたのはナメック星人ではなかった。
どこかで見たことのある鎧を着た二人組は、明らかに友好的な感じではなかった。
「なんだナメック星人じゃねぇぞ」
「こんな時に旅行者か、不運な奴らだぜ!」
クリリン達を見てゲラゲラと下卑た笑い声を上げる。
「…こ、こいつらの格好サイヤ人と同じ…!」
「…悟飯、気配を殺して気を溜めておけ」
油断なく相手を見ながらのクリリンの静かな指示に悟飯も頷く。
目の前の相手は、自分達にとってどうということはないということだ。
しかし、
「逃げられたら面倒だ。そいつらの船をまず破壊しろ」
「おう」
──ビッ!!
「ああ!?」
阻止する間もあらばこそ、唯一の足である宇宙船を真っ先に破壊されてしまった。
「…悟飯、気を解放しろ。こいつら大した連中じゃない」
「はい…!」
「おい聞いたか?大したことないだとよ!」
「へっ、戦闘力はカスみたいだぜこいつら!」
宇宙船を破壊したのと同じ銃口を、クリリン達に向けた。その瞬間、
「気を解放しろ!!!」
──ドンッ!!
「な、何!?」
「なんだこの戦闘力は…!?」
爆発的に上がったスカウターの数値にクリリン達のことを完全に舐めていた兵士は慌てふためく。
その眼前に瞬時に移動したクリリンと悟飯は息もピッタリに二人組を殴り飛ばし、更に吹き飛んだ先で追い討ちの蹴りをお見舞い。
兵士は空中でぶつかり合い、そのまま湖に落ちて浮かんでこなくなった。
悟飯とクリリンはきれいに着地して明るくグッドサインを交わす。
「イェーイ!ナイスナイス!」
「ナイスじゃないわよ!!どうすんのよ宇宙船壊されちゃって…」
「っみんな!!!」
「え……」
突っ込んだブルマの言葉を掻き消して響いた声に、三人はゆっくり振り返った。
そこに、1ヶ月間片時も忘れることのなかった人物が立っていた。
「「レギ!!!?」」
だけど、驚愕するブルマ達を見つめるその顔は、それ以上に驚いているようで、今にも倒れ込んでしまいそうなほどに青ざめていた。
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