第二章 (編集中)
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-『…おい』
「っ!」
突然頭の中に響いた声に、クリリンや悟飯には気付かれないように目線だけを動かす。
心話で話しかけてきたのなら、それなりの理由があるのだろうと思ったからだ。
-『びっくりした、何ピッコロ?』
-『もう一つ気になることがある。さっきのやつらとの話だと、その惑星ベジータの消滅は隕石の衝突ではなかったように聞こえたが、本当のところはどうだったんだ?』
その質問に、返事はすぐには来なかった。
-『………隕石だったよ、あれは』
長く沈黙した後、レギはぽつりと言った。
-『それではお前が言っていたことと矛盾して…』
-『 隕 石 だ っ た 』
ピッコロの言葉を遮って、今度は少し強くレギは言った。
-『誰も気付かなくて、どうすることも出来なかった。きっと、他の星を食い物にしていた報いだったんだね…』
-『………』
自嘲気味に笑った。
酷く苦しそうなその顔が、ピッコロの心にしこりのように残った。
第十六話
≪小さな勇気≫
「時間だ。どうやらカカロットは来なかったようだな」
「へ!やっぱり怖じ気づいて逃げやがったな!」
約束の三時間が過ぎても、悟空はまだ到着していなかった。
(…こいつらが来る日は分かってたはず。ヘタこいたな界王様)
レギの心のボヤキは概ね当たっていたりする。
「どの道、やるしかないね」
「…お前のあの歌」
「……え?」
前を見たまま唐突に口を開いたピッコロをレギは思わず見上げた。
「オレは、嫌いではない」
「いきなりどうし…」
──ガッ
「っ!!」
首に手刀が落とされレギはその場に崩れ落ちた。
「最初に立てた作戦通りにやるぞ」
「おう!」
霞む意識の中、ピッコロとクリリンのやり取りが聞こえる。
(…何、言ってんの…どうして…!)
「悟飯、お前はここでこいつを守れ」
「はい!」
「……なんの…つもりだ…!?」
朦朧としながらも振り絞るようにようやく言えた時には、もうクリリンとピッコロはそばにいなかった。
「ごめんなさいレギさん。レギさんがドラゴンボールで生き返れないって聞いて、みんなで決めたんです」
「……っ」
そんなことで…!砂ごと拳を握り締めた。
意識が飛びそうになるのを必死で堪えるが体が言うことを利かない。
「…しっぽが奴らの弱点だから、そこを狙うんです…‼」
それを聞いたとたん一気に血の気が引いた。
「っ!!そんな…悟空でさえ克服出来たのに、奴らが弱点をほっとくわけがないだろ…!!」
「そういうことだな」
「!?」
すぐ目の前で声がして首だけでそちらを見れば、ナッパが自分達を見下ろしていた。
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