第二章 (編集中)
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「さて、これでじっくり話が聞けるな」
「そう言うことかよ。へ!よかったな。仲間とも共寿命が延びて。え?」
ニヤニヤと笑いながら茶化すように言うナッパに、レギは目も合わせず、
「煩い。話があるのはベジータのはずだ。貴様は黙っていろ」
「な、なんだとこのアマ…!!」
「よせナッパ。すぐ頭に血が上るのはお前の悪い所だ」
「聞きたい事ってのは、あの星からどうやって生き延びたか、だろう」
「話が早いな。そうだ、あの時星に残っていて生きていられたのはお前だけだ。今いる連中の中には、お前の策略だったって言う奴もいるが、どうだ?」
「そうそう、なんたってお前には動機がある。母親の種族の復讐とかな!」
「あたしが…?」
思いがけないことを言われて、レギは可笑しくなった。
「それ本気で言ってるのか?惑星ベジータは、他の星を探索して殲滅し、それをまた他の星に売り渡すことを生業にしていた。そんな星が、惑星を消滅させるほどの隕石の接近に気付けなかった訳がないんじゃない?」
「……隕石の衝突ではなかった、ということか?」
「さあ?」
ベジータの追求に、レギは肩を竦めて続ける。
「仮にあたしやったのだとしても、絶対誰かに気付かれて今とは違った結果になってる。でも、あまり深読みすることは勧めない。あたしからはこれ以上話すことは何もない」
レギは一方的に話を打ち切ってピッコロ達の所へと戻っていった。
「訳の分からねぇことを言いやがって。おいベジータ、話はこれで終わりか?戻して良かったのかよ?」
「…ああ、構わん。約束は約束だ。黙って待つぞ」
ベジータにとって腑に落ちないことばかりだが、こうなってはレギからは何も聞き出せない。
約束通り三時間を待つだけとなった。
向こうへ行ってしまったレギを見守っていると、しばらくしてレギは何もなかったように自分達の所へ戻ってきた。
「……何をやっている?」
一番にピッコロが声をかけた。
レギが、こちらに歩きながら何やら顔をグリグリむにむにこねくり回していたからだ。
「いや、なんか久々だったから顔が硬直しちゃって…」
眉間にシワを寄せながら、最後にバシッと両頬を叩いてマッサージは終了したようだ。
そこでクリリンがおずおず訊ねる。
「な、何を話してたんだ?あいつらと…」
「あぁ、ラディッツが言ってたでしょ?惑星ベジータは隕石の衝突で消滅したって。その星からどうやって逃げ延びたのかって聞かれただけ」
「…どうやって逃げ延びたんだ?」
そう問われて、レギは目を伏せた。
遠い記憶を呼び覚ますように。
「………あたしは、あの時助けられたんだ」
ぽつりと語り出す。
「あそこで、唯一心を許せる人達だった。その人達が、命をかけてあの時救い出してくれた。だから今のあたしがある」
顔を上げて空を見た。
「あたしの親は、あたしが生まれてすぐ他の星で死んでしまっていたし、あたしはこの通り純血のサイヤ人じゃなかったから、周りはそれをやっかんでね、結構色んな目に遭ってたよ」
「良く生きていられたな、そんな星で」
ため息混じりに言ったピッコロにレギは吹き出した。
「確かにね。でも面倒見てくれるドクターもいてね、よく仕事のグチとか聞いてくれた」
「じゃあ、そのドクターもサイヤ人だったのか?」
「ううん、その人は別の宇宙人だったけど、あの時ちゃんと逃げられたか分からないんだよね…」
その時、ピッコロがおもむろにレギの腕を掴んで持ち上げた。
「っい!!?」
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